約16日間をかけ、車で北海道をほぼ一周してきた時の旅行記です。

| 期間 | 16日間(2025年 初夏) |
| 総走行距離 | 約3000km |
| ルート | 新潟(フェリー)〜小樽〜稚内〜知床〜釧路〜室蘭〜函館~本州 |
| 宿泊スタイル | 車中泊メイン + 時々ホテル |
新潟からフェリーで小樽へ~小樽から旭川へ
【北海道一周1日目】
北海道一周車中泊旅の第一日目は、期待と疲労が入り交じる濃密なスタートとなりました。新潟からのフェリーで小樽に降り立ち、積丹の神威岬で絶景を味わうも、長旅と猛暑で早くもダウン。余市のレトロな温泉でなんとか気力を取り戻し、夕暮れの小樽運河や歴史ある街並みを散策しました。しかし、観光地の熱気と、その後に通過した札幌の激しい車の流れにすっかり疲弊してしまうことに。
都会の喧騒から逃れるようにたどり着いた長沼町の「道の駅マオイの丘公園」で、セイコーマートの夕食を頬張りながら、「自分は人の少ない、静かな自然を求めているんだ」と気づく――。






【北海道一周2日目】
マオイの丘公園での目覚めから始まった2日目は、夕張の石炭博物館で炭鉱の栄枯盛衰に触れ、日高山脈博物館で大地のロマンを学ぶ「知的好奇心を満たす旅」からスタートしました。
午後は一気に北上し、富良野の広大な丘陵風景(フラワーランドかみふらの)や、美瑛の神秘的な「青い池」「白ひげの滝」といったスケールの大きな絶景を満喫。白金温泉で長旅の疲れを癒やした直後には、大雨の中でエゾシカと遭遇するハプニングもありました。
夜は旭川へ移動して人生初のコインランドリーを経験。観光地の喧騒と長距離運転に疲れ果てながらも、静かな「道の駅とうま」にたどり着き、セコマの夕食とリボンナポリンで締めくくりました。「人のいない静かな自然を求めている」というご自身の旅のスタイルが、よりはっきりと見えてきた充実の一日です。





旭川から留萌へ~オロロンラインを北上
【北海道一周3日目】
静寂に包まれた小沢ダムや、神秘的な当麻鍾乳洞の地底探検から静かにスタート。
午後は旭山動物園で動物たちの力強い姿を観察し、北鎮記念館や神居古潭で旧陸軍「第七師団」とアイヌの深い歴史に触れました。
その後、海を求めて西へ進路を取り、どこまでも続く直線道路を快走。
北竜町の極上温泉で疲れを癒やしつつ、見知らぬ土地での車中泊ならではの孤独や不安も入り混じる、感情豊かな一日でした。




【北海道一周4日目】
留萌でついに日本海と再会し、絶景の「オロロンライン」をひたすら北へ。
小平町の旧花田家番屋や苫前町の三毛別羆事件の展示では、厳しい自然やヒグマと闘いながら海に生きた先人たちの過酷な歴史に圧倒されました。
一方で、初山別村の絶品「真ふぐ丼」や海に浮かぶ金比羅神宮の鳥居、遠別の原生花園など、道北ならではの美しい風景も満喫。
強烈な匂いを放つ天塩温泉で疲れを洗い流し、いよいよ明日の「日本最北端」到達へ向けて期待が高まる一日となりました。





稚内からオホーツク海沿岸~温根湯温泉まで
【北海道一周5日目】
幌延町でトナカイやサロベツ原野の大自然に触れてから北上し、稚内のノシャップ岬や防波堤ドームを巡り、科学館でタロとジロの物語に心を揺さぶられた後、ついに念願の日本最北端・宗谷岬へと到達し、最後はオホーツク海沿いの猿払村で温泉と絶品ホタテに癒やされながら、人間と動物の命の関わりについて深く思索を巡らせた、非常に濃密で感慨深い一日でした。





【北海道一周6日目】
早朝の猿払村からひたすらオホーツク海沿いを南下し、ウスタイベ千畳岩の絶景や紋別のオホーツクタワーを満喫しました。
その後、内陸の温根湯へ進路を取って『北の大地の水族館』や『北きつね牧場』で北海道の生き物たちと触れ合うこともできました。
最後は名湯・塩別つるつる温泉で過酷な長距離ドライブの疲労を癒やしながら、一人旅がもたらす心境のポジティブな変化を静かに実感した、移動距離も内容も非常に濃密な一日でした。






北見から網走~知床ウトロへ
【北海道一周7日目】
温根湯温泉を出発し、北見ハッカ記念館で爽やかな香りと歴史に触れ、女満別『メルヘンの丘』の絵画のような風景を経由。
念願だった『博物館 網走監獄』で過酷な開拓の歴史や美しい放射状舎房をじっくりと見学しました。
網走の道の駅でホタテラーメンや洗濯といった旅の日常をこなしながら、翌日の知床観光への期待と旅後半の安全運転を静かに誓った、学びと休息のバランスが取れた一日でした。



【北海道一周8日目】
濃霧のウトロで知床クルーズに参加するものの、引き返すことになり、その後エゾシカと出会うミステリアスな自然散策を経験しました。
思いつきで予定を変更して快晴の知床峠を越え、念願だった羅臼町で絶品のウニ丼と名湯に心身を満たされた、臨機応変な一人旅ならではの充実した一日でした。



羅臼から根室へ~摩周湖から阿寒へ
【北海道一周9日目】
羅臼の朝霧の散歩から始まり、知床食堂での絶品「黒ハモ丼」や、郷土資料館での歴史学習を満喫しました。
その後、海岸沿いを南下して、この世の果てのような野付半島の「トドワラ」を自分の足で踏破。
道の駅おだいとうでホタテのスープカレーを味わい、根室の銭湯で疲れを癒やした後、ついに本土最東端の「納沙布岬」へ到達しました。
旅の終わりが近づく寂しさを感じながら車中泊の夜を迎える、絶景と歴史、そして一人旅の旅情に満ちた濃密な1日でした。






【北海道一周10日目】
濃霧の納沙布岬から長距離を走って内陸へ向かい、摩周湖の神秘的なブルー、硫黄山のダイナミックな絶景に圧倒されました。
阿寒湖のアイヌコタンで伝統文化と鹿肉料理を堪能した後、旅の終わりが近づく寂しさを感じながら丹鳥の里の温泉で疲れを癒やした、道東の大自然を満喫する非常に濃密な一日でした。



釧路から襟裳へ
【北海道一周11日目】
釧路では、圧倒的なスケールを誇る釧路湿原の絶景や、砂埃を上げるダートコースでのドライブを満喫しました。
釧路市街の銭湯や洗濯で長旅の疲れをリセットし、旅が終わる寂しさと早く家に帰りたい葛藤を抱えながら、静か夜に読書で心を整えた、休息と内省の一日でした。



【北海道一周12日目】
12日目は釧路を出発し、白糠町のお祭りでエゾシカ肉を味わい、中札内で歴史的建築と十勝名物の豚丼を楽しむなど、各地の文化と味覚を満喫しました。
その後、一本山展望タワーから憧れの日高山脈を遠望し、荒波の黄金道路を経て、強風が吹き荒れる襟裳岬の先端へと到達しました。
体力的な限界を感じながらも三石まで走り抜き、夜は昆布温泉で疲れを癒やしつつ、旅の終わりが近づく寂しさと帰宅への思いが交差する、非常に移動距離の長い濃密な一日でした。



平取町から支笏湖~登別から室蘭へ
【北海道一周13日目】
13日目は三石の昆布温泉で朝風呂を堪能し、サラブレッドの町を抜けて平取町の二風谷へ向かいました。
大雨の中、アイヌ文化博物館や資料館を巡り、チセ(伝統家屋)や工芸品を通じて、自然と共生するアイヌの深い精神性に触れました。
その後は道の駅ウトナイ湖で名物のホッキカレーを味わい、野生の白鳥と至近距離で遭遇しました。夜は苫小牧の市街地に入り、北海道の距離感にすっかり適応した自分に気づきつつ、旅の終わりが近づく寂しさを静かに噛み締める一日でした。



【北海道一周14日目】
14日目は早朝に支笏湖を訪れ、透き通る湖水と赤い山線鉄橋の景色を楽しみました。
続いて白老のウポポイでアイヌの古式舞踊や丸木舟の実演を見学し、古い道具や文化を後世に残す意義に深く思いを馳せました。
午後は登別の荒々しい地獄谷やマリンパークニクスの洋城を満喫し、夕方には起伏の激しい港町・室蘭へと到着しました。
夜は名物の室蘭やきとりを味わいつつ、毎日のルーティーンに慣れきった自分に気づき、旅の潮時と「旅の意義」について静かに自問自答する、非常に濃密で思索的な一日でした。



洞爺~本州
【北海道一周15日目】
15日目は室蘭を出発し、伊達市を経て洞爺湖方面へ寄り道をするルートをとりました。
麦畑から隆起した昭和新山の歴史に驚き、熊牧場ではヒグマの愛嬌と恐ろしさを間近で体感しました。
午後は火山科学館の災害遺構を歩き、自然の圧倒的な脅威と虚無感に打ちひしがれながらも、内浦湾を半周する過酷な長距離ドライブを敢行。
夕暮れ時に函館手前の七飯町へと辿り着き、名物のハセガワストアのやきとり弁当を味わいながら、明日北海道を去るべきか静かに思い悩む一日でした。



【北海道一周16日目~帰宅】
16日目は、函館からフェリーで津軽海峡を渡り、ついに本州・大間へと上陸しました。
3年越しの悲願だった大間崎での絶品マグロ丼や、恐山菩提寺での地獄めぐりと強烈な硫黄泉を存分に満喫。
その後は青森から新潟の自宅まで、車内に立ち込める硫黄の残り香と疲労を抱えながら、600kmを超える過酷なドライブを一気に走り抜きました。
無事に帰宅した後は、大量のお土産と自作の梅酒を味わいながら、3000kmに及んだ長旅の達成感と自分自身の変化を静かに噛み締める、まさに大団円の一日でした。



【北海道一周と道具】
今回の長旅では、ポータブル電源やボロボロになるまで使い込んだガイドブック、暇つぶしの文庫本などが大活躍した一方で、意気込んで積んだキャンプ道具や水タンクは結局一度も使いませんでした。
就寝環境については、取り回しの良いマットと寝袋の組み合わせが正解でしたが、厚手のマットとちゃんとした枕を持参しなかったことは身体的な大きな反省点です。
限られた車内スペースを快適に保つためにも、出発前の荷物は最小限に厳選し、足りないものは現地で調達するのが車中泊旅の鉄則だと実感しました。


