Air Asiaの飛行機に搭乗
成田空港で搭乗手続きを終え、AirAsiaの飛行機に乗ることができた。
国際便に乗るのは初めての経験だ。
機内は国際色豊かで、色々な人種の人が乗っている。
日本人は2~3割ぐらいではなかろうか。
人間観察をするのが楽しい。
AirAsiaの客室乗務員は真っ赤な制服が特徴的だ。
離陸してから数時間後、カートを押して機内食を配っている。
機内食は、事前に予約をした人に配られる。
その場でお金を払っても食べられるようだ。
日本円でも大丈夫なよう。
客室乗務員たちのタイ語が飛び交っている。
「カオマンガイ」と「コップンカー」は聞き取れた。
スワンナプーム国際空港に到着
昼食の時間が過ぎると、全体でサンシェードを閉めて明かりを暗くし、就寝しやすい環境になる。
6時間は長い。
寝ようとするが中々眠れず、じりじりとしながら少しずつ時間が過ぎていく。
そんなこんなで、タイのスワンナプーム国際空港に到着した。
飛行機の降り口から空港の建物まで、電車で移動する。
どこをどう移動しているのか分からないが、とにかく周りの人たちに付いていけば大丈夫だった。
時差と現地時間
日本を出発したのは12:00。
飛行機に乗っていたのが6時間半なので、腕時計を見ると18:30になっている。
ところが、日本とタイには2時間の時差がある。
タイの現在時刻は16:30なのだ。
とても不思議な感じがする。
2時間の得をした気分だ。
今日泊まる場所がまだ決まっていないので、この2時間がありがたい。
初の海外旅行で、初めての場所で、18:30に宿泊場所探しはしたくない。
スワンナプーム国際空港で入国審査
さて、問題はここからだ。
空港に着いたらまず入国審査がある。
英会話など満足にできないので、入国審査官の質問を聞き取ることができるだろうか。
聞かれたことに答えられるだろうか。
とても不安だった。
列に並んで入国審査を待つ。
審査官は皆、カーキ色の制服を着ており、軍隊のようだった。
緊張しつつ、やましいことは無いのだから大丈夫だと自分に言い聞かせながら、順番を待つ。
自分の番が来た。
前に並んでいた人たちの様子を見ていたので、何となく察していたのだが、入国審査は一瞬で終わってしまった。
特に会話をすることもなく、両手の指紋を取られて終わりだった。
入国目的を聞かれたり、30日以内にタイから出国するチケットを持っているか聞かれるなど、色々と想定して準備していたのだが、あっけなく終わってしまった。
もちろん今回は聞かれなかっただけなのかもしれないので、準備は念入りにしておいた方が良いだろう。
突然検査が厳しくなることだってあるかもしれないのだ。
とにかく、これでタイに入国だ。
初の海外に降り立つ
入国審査が終わった。
預け荷物もなかったので、アライバル(到着)ゲートをそのまま通過し、空港のロビーへ。
国によっては、軍事施設・公的施設・空港・駅・橋梁などでの写真撮影が禁止されていることもある。
スワンナプーム国際空港がどうかは分からないが、撮っても良さそうな場所以外は撮らなかった。
空港は蒸し暑く、人であふれている。
背の高い欧米の人たちが多い。
ロビーは4階建てぐらいの、横に長い建物だ。
なだらかなエスカレーターで上下がつながっている。
各階には飲食店やカフェが並んでいる。
とにかく人が多いし、日本人が見当たらない。
初めての海外に降り立ったという実感が湧いてくる。
荷物を整理するスペースがあった。
利用させてもらおうとすると、近くで係員がカップラーメンをすすっていた。
やはりここは海外なのだ。
ATMに苦戦
まずはタイのお金、バーツを入手しなくてはと思い、ATMを探す。
いくつか見つけたが、人が並んでいるところと並んでいないところがある。
空いているATMにカードを入れてみると、タイ語しか表示されないのでさっぱり分からない。
てきとうに表示されているボタンを押してみると、カードが返却されてきた。
What’s happened??
ATMはよくわからないので、両替所で日本円をバーツに替えることに。
両替所で日本円をタイバーツに
日本とはレートの表示が逆になっているので、得なのかどうかが分からない。
(日本では「1バーツが4.9円」というふうに表示されていたが、ここでは数字が逆数になり「1円が0.~バーツ」と表示されている)
どちらにしても、お金がないと何もできないのだ。
ここで替えておこう。
係りの人に、「I want two thousand(2000) baht.」と言ってみた。
聞いてくれているようだが、そのまま黙っているので、さらに「from Japanese yen.」と言ってみる。
すると、「10 thousand ~~ yen」と言われた。
~~の部分は聞き取れなかったが、2000baht手に入れるには、言われたお金を支払えばよいのだ。
そこで、日本円で1万2千円を渡してみた。
「~ passport」と言われたので、パスポートも渡す。
おつりがもらえるのかと思ったのだが、渡したお金が全額バーツになって返ってきた。
細かい紙幣と硬貨もあるので、この方が都合が良い。
そうか、これが両替所の使い方なのだ。
事前にほしいバーツを決めておくのではなく、替えたい分の日本円を決めておくのだ。
替えたい分の日本円を渡し、「baht please.」とか伝えれば、全額をバーツに替えてくれるのだろう。
ともかくバーツが手に入り、空港でやろうと思っていたことが、一つ完了した。
次はsimカードを手に入れたい。
simカードの購入
空港内を歩き回るが、simカードと書かれているような店舗が見つからない。
代わりに、「5G」と書かれている店舗がいくつかある。
たぶんここでsimカードを購入できるのだろう。
店の一つに行き、「simカード」と言おうとして、つい「SDカード」と言ってしまった。
店の人に怪訝な顔をされながらも、「sim card please.」と言い直し、ほしいプランの物を指さす。
この旅では、ずいぶん指さし注文が活躍した。
パスポートとスマホを渡し、設定までしてもらえた。
選んだのは、8日間で15GBのプランだ。
料金は300バーツほど。
日本円で約1500円ということになる。
最後に店の人から何か言われたが、全く聞き取れない。
何度か聞き返し、それでも分からないので「sorry」とか言っていると、「money」とダイレクトに言われた。
よくよく考えれば、あと残っている手続きは、お金の受け渡しだけではないか。
書いてある金額のバーツを渡し、simカードの購入と設定も完了。
これで空港でやりたかったことが全て完了した。
市街地へ向かおう。
これからの予定
スワンナプーム国際空港で、両替とsimカードの購入を完了した。
後はバンコク市街地までの足を探さねば。
事前にタイ観光案内サイトで、エアポート・レール・リンクという電車に乗れば、市街地に行けるということは調べてあった。
とりあえず終点のパヤタイ駅まで行き、今日の宿を探すことにしていた。
その後のことは何も決めていない。
バンコク市街で行ってみたい場所はあるのだが、どう回るのか、どうやって旅をするのかは完全に未定だ。
何日か経ってみれば、自分のペースとそれに合う旅の方法が分かってくるだろう。
エアポート・レール・リンクのチケット購入
エスカレーターで下に降りていくと、エアポート・レール・リンク乗り場がある。
案内の表示は、タイ語がメインで、たまに英語が書いてある。
券売機はいくつかあるが、動作していないものもあったりする。
英語表記のパヤタイ駅を探すと、そこにタイ語の表記も添えられていた。
パヤタイ駅のタイ語表記は、先頭がWのような文字で始まり、短い単語だ。
終点なので、一番最後に書いてあるというのもヒントになる。
それらを手掛かりにし、券売機でボタンを押してお金を入れる。
パヤタイ駅まで45バーツ(約225円)だった。
出てきたのは紙のチケットではなく、赤くて大きめの、少し古びたコインだった。
プラットフォームに入るときは、コインを改札の読み取り機にかざすと、改札が開くようになっている。
出口の改札では、コインを投入口に入れると改札が開く。
紙のチケットとは違い、これなら使いまわすことができるので、環境にやさしそうだ。
電車が来たので乗ってみる。
パヤタイ駅に到着
電車は高架を通るので、外の風景が良く見える。
初めて見る海外バンコクの風景に見入ってしまう。
同じようなデザインの住宅が並んでいる。
近代的な住居があるかと思えば、バラックで上半身裸で作業をしている人がいたり、その奥には高層ビルが建っていたりする。
そのアンバランスさがとても良い。
大量の水が放水されている大きな池の周りで、釣りをしている人たちもいた。
たぶん釣り堀なのだろう。
電車は何度か途中の駅で停まる。
電車が停まるたび、ドアが開き、外の熱気が舞い込んでくる。
これが熱帯の空気か。
乗客が降りて席が空いたのだが、外の風景を見たかったために、ずっと窓際に立っていた。
外の景色を撮るのにカメラを出したりしていると、隣に座っている学生がチラチラとこちらを見ている気がする。
この電車に乗っている人たちから見れば、この景色は見慣れたもので、わざわざカメラで写真を撮るなんてありえないだろう。
パヤタイ駅に到着した。
コインを改札に投入し、改札を出る。
これから喫緊の課題は、今日泊まる場所を見つけることだ。