旭川市街地を出て神居古潭へ
北鎮記念館を見学し終えた。
他に旭川で訪れたいところがいくつかあったのだが、何となく旭川を出たくなった。
海を見たい。
小樽を出てからというもの、海を見ていなかった。
国道233号に入ったのを機に、そのまま旭川を出ることにした。
しばらく進み、今日の目的地の一つ、神居古潭に着いた。
ヒグマ出没のため、通行禁止になっている。
ここも、ゴールデンカムイの作中に出てきた場所だ。
カムイコタンという名前からも分かるように、アイヌゆかりの地である。
おう穴群があるそうで、見たかったのだが、通行止めになっているのは仕方ない。
おう穴とは、小石の回転によってできた円筒形の穴のことである。
遠くに見える大岩は、クッネッシリというアイヌ名が付いている。
私がここを訪れた時、ちょうどテレビ局も取材に訪れていた。
たまたまスマホでニュースを見て知っていたのだが、最近、ここで痛ましい事件があったのだ。
ゆったりと流れる川を見ながら、何だかいたたまれない気分になってきた。
車の中で経をあげ、当地を後にした。
手紙の良さ
神居古潭を出て、国道233を進んでいく。
途中、深川市に立ち寄り、イオンで昼飯を買った。
通りがかった郵便局で、知人にポストカードを出す。
SNSの普及によって、手紙を出す文化が廃れてきている。
文章を、無料で時間もかからず送れるようになった今だからこそ、手書きの手紙を手間かけて送ることに、より大きな価値があるのではないか。
ところで、ポストカードはお土産にも良い。
安いし場所も取らない。
訪れた場所の思い出品としても優れている。
この旅では、各地でポストカードを買い集めた。
郵便局から道路に出ると、相変わらず、道が真っすぐで遥か彼方まで続いている。
暑さのためか、逃げ水が見えるようになった。
道の駅 鐘のなるまち・ちっぷべつ
秩父別町に到着。
道の駅 鐘のなるまち・ちっぷべつに車を停める。
「ちっぷべつ」という字面から、コミカルで面白い響きを感じる。
前に訪れた「しむかっぷ」と良い勝負だ。
道の駅には展望台や日帰り温泉があった。
ちょっと登ってみよう。
町の規模は小さいが、雰囲気が良い。
各町ごとに独特の雰囲気がある。
一つの町でゆっくり過ごすのも良さそうだ。