ピルグリムズブックハウスへ
一旦ホテルプレジャーホームに帰り、次はPilgrims Book House(ピルグリムズブックハウス)に行ってみることに。
ピルグリムズブックハウスも地球の歩き方に載っており、本をメインに雑貨なども扱っている店のようである。
そろそろ土産物を買い集めようと思っていたので、立ち寄ってみることにした。
タメルの客引きをごまかす
毎度のことなのだが、タメルを歩いていると客引きから声をかけられる。
客引き:「オハヨーゴザイマス」
私:「おはようございます」
客引き:「ハウロング ドゥー ユー ステイ イン ネパール」
私:「4~5デイズ」
客引き:「ナガルコットイッタ?」「マイカーでどうのこうの...」
私:「アイ ハブ ゴーン」
客引き:「ハウマッチ?」
私:「Ah~ 800ルピー」
客引き:「ローカルバス?」
私:「イエス バスアンドタクシー」「バイ」
このやり取りの中で、「アイ ハブ ゴーン(もう行った)」以下のやり取りは嘘をついた。
ナガルコットというのは、カトマンズ近郊にある有名な観光地で、エベレストを含めたヒマラヤの山々を見ることができる場所だ。
私はナガルコットに行っていないのだが、「行っていない」と言うと、十中八九「では連れて行こうか?」という流れになると思ったので、「行った」と嘘をつくことにした。
これはブッダガヤで学んだ処世術である。
観光地で話しかけてくる客引きたちは、客を土産物屋か旅行に連れて行こうとする。
「土産物はもう買った」「この辺りの観光地は見て回った」と言っておけば、面倒なやり取りを避けることができる。
(たまに、それでも粘ってくる客引きもいる)
ただ、これもブッダガヤで学んだのだが、こちらが「~にはもう行った」と言うと、「いくらで行った?」と聞かれることが多い。
客引きたちは、同業他者が設定している金額などを、把握しておくクセが付いているようだ。
なので嘘をつく場合は、その観光地までの交通費を、何となくで良いので把握しておいた方が良い。
私は先ほどのやり取りの中で、「イエス バスアンドタクシー」と言っていた。
安いバスと高いタクシーの組み合わせならば、金額の組み合わせが何通りにもなるので、ごまかしやすいと思ったからだった。
ピルグリムズブックハウスの中を見て回る
客引きをまいてピルグリムズブックハウスへ。
店内に入ってみると、本や雑貨、ヒマラヤ山系の地図などが置いてあった。
私はトレッキングに行くつもりはなかったのだが、記念にエベレストまでのミニマップを買うことにした。
他に、ポストカードなどを購入。
ピルグリムズブックハウスは三階建てになっており、二階と三階は洋書がたくさん置いてある。
置いてある本の数はかなり多い。
買い物を済ませ、ホテルプレジャーホームに戻って買ったものを広げる。
こちらがエベレストまでのミニマップだ。
広げると結構大きい。
エベレストは右上の端に載っていた。
一番小さいサイズのマップを買ったが、細かいところまでよく載っている。
ポストカードの土産について
こちらはポストカード。
ピルグリムズブックハウスにはたくさんの種類のポストカードがあり、ネパールだけでなくインドの図柄の物もあった。
例えば、上の画像の左下にあるカードは、前に行ったブッダガヤのマハーボディ寺院の図柄だ。
インドでもポストカードを探していたのだが、売っている店が見つからなかった。
ピルグリムズブックハウスで見つかって良かった。
ちなみに、海外で売っているポストカードは、日本の物とサイズが違うことがあるので注意が必要だ。
日本に帰ってから、ポストカードを書いて郵便局の窓口に持って行った時のこと。
窓口の人は普通のポストカードだと思ったのか、サイズや重量などを計ることなく、通常のポストカード料金を請求してきた。
ところが数日後、料金不足でポストカードが戻ってきてしまったのだ。
海外で買ったポストカードを郵便局で出すときは、海外で買ったものなのでサイズが違う可能性があるということを伝えておいた方が良い。
おふくろの味でチキンの照り焼き定食を食べる
さて、引き続き夕食を取りに行く。
何かパレードのようなものをやっていた。
細い路地を歩いている途中、親子連れで物乞いをしている人たちがいた。
小さい子どもが率先して、私のところに駆け寄ってくる。
子どもには申し訳なく思いつつ、私はお金を渡さずに通り過ぎることにした。
私としては、お金を渡すことはやぶさかではないのだが、子どもをダシにしてお金を求めてくるのが気に入らなかった。
むしろそこは、子どもを留め置いて、親が率先して来るべきではないのか。
親が嫌なことを子どもに丸投げしてどうする。
タメルの中はけっこう歩き回ったので、あまり迷わず目的地に着けるようになった。
前にも訪れたおふくろの味へ。
おふくろの味はほうじ茶と揚げ出し豆腐が付く。
チキン照り焼き定食を注文。
みそ汁や漬物も付いてきて満足。
どれも日本で食べるのと同じ味だ。
タメルの日本料理屋は、私が食べた限りでは、どこも日本と同じようなコメを使っていた。
照り焼きも日本風で美味かった。
マウンテンフライトのチケットを受け取る
食事を終えてホテルプレジャーホームに戻る。
ところで、明日はマウンテンフライトの予定日だった。
まだチケットを受け取っていなかったので、ホテルのオーナーに言ってチケットを受け取る。
チケットを見ると、イエティエアラインズで、朝の7:00に空港を出発の予定だ。
空港までの送迎を頼んであったのだが、6:00にホテル前に送迎車が来てくれるそう。
空港まで、車で30分ぐらいかかるはず。
そうなると空港に着いてからの余裕は30分ほど。
それで搭乗手続きなどは間に合うのだろうか。
心配性な私からすると、ホテルを出発する時間が遅いような気がする。
オーナーによれば、これで十分間に合うとのことなので、気にしないことにしよう。
ホテルの部屋でボーっとしていると、何となく、おふくろの味に行く前に出会った物乞いの親子のことが頭に浮かぶ。
マウンテンフライトの料金は35000ルピー。
この地域の飲食物の相場を考えてみると、35000ルピーといえば、あの親子が2~3か月は食べていける額に相当するのではないか。
それだけのお金を、ただ山を見るためだけに、ポンと使ってしまうような人間がいるのは、何か経済のシステムが狂っているような気もする。
だが、さらに考えてみれば、私がこの地域に来てお金を使っていくことで、それだけのお金が地域に落とされることになる。
そのお金が貧しい人の所に分配されるかはさておき、富自体は地域に移ることになる。
少し前のページで、ネパールは経済的に貧しい国だということを、色々な人から聞いたり、感じたりしたということを書いていた。
ヒマラヤ山脈はネパールの重要な観光資源であり、マウンテンフライトやトレッキングで、外国人はたくさんのお金を使っている。
そうしてネパールの地域経済が回ることは、悪いことではないはずだ。
私のようなものがノコノコとやってきて、マウンテンフライトなどでお金を使えば、ネパールの経済に少しでも貢献できるだろう。
そう考えると、観光地に外国人料金というシステムがあることについても、私は特段嫌な気がしない。
お金はある所から取れば良いと思う。
さて、明日のマウンテンフライトに備えて早めに寝よう。