知床峠を通って羅臼へ【フレペの滝遊歩道・知床峠展望台・羅臼知床食堂】

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知床自然センターへ

さて、町営駐車場を出発し、国道を北へ。

 

知床自然センターに到着。

 

漠然と、知床では自然や動物を見たいと思っていた。

何があるのかよく分からないまま、とりあえずここのセンターに来てみたのだった。

 

 

センターから遊歩道を通ってフレペの滝を見に行けるらしい。

行ってみよう。

 

センターを出ると正面に山が見える。

 

一番右は羅臼岳だろうか。

 

それにしても快晴。

素晴らしい見晴らしだ。

 

少し前、ウトロにいた時は霧に包まれていたというのに。

 

遊歩道の入口へ。

 

遊歩道を進む。

 

 

ところが、途中で通行止めになっていた。

ヒグマが出没する時期なので、ここのルートは立ち入り禁止になっているようだ。

 

別の入り口から、元々の遊歩道につながる道があるらしい。

そちらへ行ってみよう。

 



フレペの滝遊歩道を行く

 

センター前の国道を少し進む。

 

 

 

 

 

 

遊歩道の入り口に着いた。

 

少し進むと、前方に靄がかかっている気がする、、、

 

また霧だ、、、

遊歩道入り口はあんなに見晴らしが良かったのに。

今日はとことん霧に歓迎される日のようだ。

 

道の両側が笹に囲まれ、ヒグマでも出そうな雰囲気。

 

いや、ヒグマよりも恐ろしい化け物でも出そうな雰囲気だ。

 

霧の遊歩道

ギーギーギーという鳥のさえずりが四方八方から聞こえる。

 

と、急にどこかから、ドヨヨヨヨヨヨというような鳴き声が聞こえてきた。

不気味。

何だろう。

 

 

道の脇に茶色い塊が。

 

最初は倒木か何かだと思ったのだが、カメラでズームしてみると、、、

 

 

野生のエゾシカだ。

 

 

 

他にも何頭かエゾシカを見つけた。

 

先ほどの鳴き声は、エゾシカのものだったに違いない。

たぶん。

 

フレペの滝展望台に到着

 

展望台に到着。

 

 

展望台から辺りを見回すも、霧で何も見えない。

ここからフレペの滝が見えるはずなのだが、、、

 

 

霧が晴れるのを少し待ってみたが、晴れる気配がないので、帰ることにした。

 

 

相変わらず不気味な雰囲気だ。

 

 

エゾシカ&バードウォッチング

 

 

しばらく歩いていると、道のわきにまたエゾシカを発見した。

 

 

尻が白いので、発見しやすい。

 

 

 

 

辺りには鳥の鳴き声が響いている。

少し探してみようか。

 

枯草の上に一羽発見。

 

ノビタキだ。

幌延ビジターセンターでも見た。

 

もう一羽発見。

これもノビタキのようだ。

 

色が薄いのでメスかもしれない。

 

次は、、、

またノビタキだ。

 

この真っ黒なのはたぶんオス。

 

 

またノビタキ。

ノビタキばかりだ。

 

 

遊歩道の入り口まで戻ってきた。

少し大きめの鳥を発見。

 

googleレンズによれば、アオジという鳥らしい。

 

 

綺麗な花が咲いている。

またgoogleレンズで調べると、エゾスカシユリらしい。

 

ビジターセンターに戻った。

 

これからの予定

知床自然センターから、遊歩道を歩いてフレペの滝を見に行ったのだった。

 

知床自然センターを出て、車でさらに北へ向かう。

 

これから道道93号に入り、知床五湖を目指すつもりだった。

 

予定としては、知床五湖を見学した後、ウトロに戻って一泊。

明日、もう一度クルーズ船に乗ろうと思っていた。

 

今日の午前中、クルーズ船に乗ったのだが、霧のため、途中で引き返すことになったのだった。

 

明日再チャレンジし、クルーズ船から知床岬の先端を見てみたかった。

 

何となく知床峠へ

そのような予定を立てていたのだが、センターを出てすぐの道を、道道93号ではなく、国道334号に沿って右へ行ってしまった。

 

この先は知床峠だ。

※冬季は知床峠が閉鎖されるため、上の地図を冬季に見ると、知床峠ではないルートが表示される

 

道道93号へ曲がる場所を見落とした、、、わけではないのだが、本当に何となく、国道334号をそのまま行ってしまった。

 

峠を越えれば、知床半島の対岸にある羅臼町へと着く。

 

どうする、引き返すか、、、

悩む。

悩みながら車を走らせる。

 

このまま羅臼まで行ってしまおう。

実は、今回の北海道一周で一番行きたかったのが、羅臼だった。

 

羅臼の知床食堂でウニを食べたかった。

 

一年前、地球の歩き方 北海道でウニの写真を見た時から、羅臼でウニを食べることを夢見ていたのだ。

 

知床峠展望台へ

というわけで、道をそのまま突き進むことにした。

 

知床五湖を見ておきたかったが、今日の霧では良い景色を望めなかったかもしれない。

それに、明日も霧でクルーズ船から景色が見えなかったかもしれない。

 

などと心の中で言い訳しながら。

 

それにしても、知床峠は眺めが抜群に良い。

 

走っている間、左手に壮大な羅臼岳が見えている。

そして彼方の前下方には国後島が見える。

 

北海道で走った中で、一番景観の良い道路だった。

 

しばらく行くと、峠の途中に駐車場を発見。

羅臼岳がよく見える。

 

ここは展望台になっているようだ。

羅臼岳の写真を撮りたかったので、ちょうど良かった。

 

本当に素晴らしい眺め。

雄大で美麗だ。

 

 

北海道に来る前から、羅臼岳に登りたいと思っていたのだが、この景色を見てそんな気は霧散した。

とても登れる気がしない。

見るだけにしておこう。

 

 

 

 

北方領土の国後島が見える。

 

 

しばらく知床峠の景色を堪能した。

 

さて、羅臼市街へ向かうか。

この駐車場から羅臼町の区分になるらしい。

 

これからの行く先を見る。

まだ先は長い。

気張って行こう。

 

知床峠を越えて羅臼へ

展望台を出て峠を進む。

 

後半はカーブと坂が多い。

エンジンブレーキを効かせながら、グネグネと進む。

 

道路には溝が切ってあり、速度が出ていると高音が鳴るようになっている。

スピードを緩めないと耳がおかしくなりそうだ。

 

木漏れ日の中の高台を進む。

 

ところで、知床峠と言えば除雪が有名だ。

4月末からの大型連休に間に合わせるように、毎年除雪が行われている。

 

たくさんのカーブに目がくらむような高架の道。

実際に知床峠を走ってみると、ここを除雪するのはとんでもない難作業のように思われる。

 

道の駅 知床・らうすに到着

 

何度もカーブを曲がり、トンネルを抜けたあたりから、硫黄の香りがし始めた。

いくつか建物が見える。

やっと羅臼市街まで来た。

 

そのまま海岸に出て、道の駅 知床・らうすに到着。

 

 

 

ここまで長かった。

 

知床食堂のうに・ほたて丼

知床峠を越え、やっと羅臼に到着した。

 

何はともあれ、道の駅に隣接している知床食堂にまっしぐら。

 

美味そうなメニューが並んでいる。

 

さあ、ウニを食べよう。

 

知床食堂に入り、うに・ほたて丼を注文。

 

ガイドブックで見た時から、この知床食堂で、うに・ほたて丼を食べるのが夢だった。

 

感無量。

 

食事を終え、道の駅で昆布ソフトを注文。

緑色の粉は昆布パウダーだ。

小さい昆布の板も刺さっている。

 

注意書きに、「むせるのでパウダーを吸い込まないように注意」と書いてあったのだが、吸い込んでむせてしまった。

ソフトクリームを吸い込まずにどうやって食べれば良いというのか。

 

ソフトクリームを食べ終わり、残った昆布の板をしゃぶっていて気が付いた。

そうか、これをスプーン代わりにして食べれば良かったのか。

 

八日目の回想

遅い昼飯とデザートを食べ終え、日帰り入浴に向かう。

 

知床峠の麓には、いくつかの温泉宿泊施設がある。

その中の一つ、峰の湯へ。

 

温泉は硫黄の香り。

黄白色の結晶が浴槽に付いている。

 

ストレートに良い温泉。

上がった後もずっと汗が引かない。

 

今日も充実した一日だった。

ここ知床周辺は、北海道一周の中で一番楽しみにしていた場所だった。

 

網走を出発し、まずはウトロの手前でオシンコシンの滝を見た。

 

ウトロでは知床観光船のおーろら号に乗船。

 

その後オロンコ岩に乗ったり、

 

知床自然センター近くの遊歩道から、フレペの滝を見に行ったのだった。

 

そして知床峠を越え、

 

ここ羅臼に到着した。

 

ウトロでは濃霧に巻かれ、知床クルーズは途中で引き返すことになるし、フレペの滝は見えずじまいだった。

もう一日ウトロに滞在し、またクルーズ船に乗ろうかとも思ったのだが、ずっと来たかった羅臼に足が向いてしまった。

 

やり残しを作っておけば、また知床に来るきっかけになる。

今後の楽しみということにしておこう。

定年後にでも、ツアーで来るのも良いかもしれない。

 

余談だが、北海道から帰ってから、男はつらいよ 知床慕情を見た。

知床が舞台なのと、三船敏郎が出ているので興味を持ったのだ。

 

映像に出てきた晴れの知床は、私が見てきた知床とは、また別の風情があった。

 

再び知床食堂へ

羅臼はすごく良いところだ。

 

温泉も良いし飯も美味い。

来る前から何となく、自分の気に入るような気がしていた。

 

町中を走っていると、野生のキタキツネが道端にいる。

他の車に目をやれば、窓から犬が顔を出しているじゃないか。

何とものんびりとしたところだ。

 

羅臼は北海道を一周する中で、一番気に入った町になった。

 

温泉から道の駅に戻り、また知床食堂へ。

ここで食べたいものがたくさんあった。

 

壁にかかっているワシの写真がとてもかっこいい。

 

羅臼昆布羅ーメンを注文。

 

これも何かで見て、ぜひ食べたいと思っていた。

 

昆布のダシが効いていて美味い。

塩味だが、油が多めで、見た目よりもこってりしている。

 

八日目の終わり

今日はここまでだ。

 

明日は羅臼の観光地をいくつか回り、海岸沿いに南へ向かおう。

 

道の駅で買った土産を広げる。

土産用に、羅臼昆布をたくさん買った。

 

昆布茶。

 

知床食堂でお盆に載っていた、ダシ醤油も購入した。

 

道の駅では、ソイなどの魚介類も売られていたが、とても安かった。

 

寝る前に明日の予定を立てた後、小説を読むのが毎日の習慣になっている。

少し前から読んでいた、有栖川有栖さんの狩人の悪夢を読み終えた。

 

小説をたくさん持ってきていたのだが、けっこうなペースで読んでいる。

一周を終えるまでに、あと何冊読めるだろうか。

 

次は同じ作者のマレー鉄道の謎を読むことに。

マレーシアの、キャメロンハイランドというところが舞台の推理小説だ。

 

余談だが、キャメロンハイランドは、シルク王のジム・トンプソンという人が失踪した場所だ。

タイのバンコクには、ジム・トンプソンの収集品を見ることのできる、ジム・トンプソンハウスという観光地がある。

 

北海道一周を終えてから、タイのバンコクを歩き回ったのだが、そのときジム・トンプソンハウスにも立ち寄った。

北海道の記録を書き終えてから、バンコクのことも書いて行こうと思う。

 

さて、これからは北海道の南半分を回るルートに入る。

 

これまで通ってきた北側には、見どころがたくさんあった。

南側にも楽しみなところが多い。

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