悟りを求めて粟島の釜谷キャンプ場へ
お釈迦様が悟りを開いたのは、35歳のころだと言われている。
私も30代半ばになったので、お釈迦様の成道にあやかり、どこか静かな場所でしばらく座禅をしてみようと思い立った。
もちろん、お釈迦様と同じように悟りを開けるとは思わないし、そもそも悟りとは何かもよく分かっていない。
それでも、何かしら得る物があるかもしれない。
折しも、少し前に、お釈迦様が悟りを開いた場所を訪れたばかりだった。
この文章を書いているのは2025年の5月だが、2025年の1月に、インドのブッダガヤというところで、お釈迦様が悟りを開いた菩提樹を見に行ってきた。
そのブッダガヤの瞑想センターで、十日間の瞑想プログラムに参加しようと思っていた。
ところが、その手前のコルカタで風邪を引いてしまった。
熱は下がったが、咳が止まらなくなったので、仕方なく瞑想プログラムへの参加を取りやめていた。
そんなこともあり、帰国してからどこかでしばらく座禅してみようと思っていた。
問題はどこで座禅をするかだが、適地として思い浮かんだのは、粟島の釜谷キャンプ場だった。
一応書いておくが、粟島とお釈迦様に関係があるわけではない。
釜谷キャンプ場はあまり人が来ないし、静かなので、座禅をするのにもってこいだと思ったのだ。
釜谷キャンプ場には、以前に二回訪れたことがあったが、波の音とカモメの鳴き声しかしない。
海に沈む夕日がきれいであり、一日の時間の移り変わりを楽しむことができる。
ここでとりあえず、5日間ほど座禅してみよう。
インドに呼ばれるのページに書いたが、私はインドに行くために仕事を辞めていた。
幸いと言うべきか、私はまだ定職に就いておらず、時間はいくらでもあった...
粟島観光協会のページを見てみると、上の方にキャンプ場予約のバナーがある。
たぶん、この時期は釜谷キャンプ場が混むことは無いのだが、要予約とあるので、一応予約をしていった。
粟島汽船のフェリーについて
粟島へは、岩船港の粟島汽船からフェリーに乗って行くことになる。
粟島汽船のページを見ると、乗り方や運賃、当日の運行状況などを見ることができる。
料金について、昔は一等船室と二等船室に分かれ、料金も違ったはずなのだが、今は区別がなくなり、一律に同じ料金である。
当日の運行状況は、粟島汽船の受付が始まる、7:30ごろに出ると思う。
波が高いとフェリーが欠航することもあるので、注意が必要だ。
あくまで参考としてだが、私はフェリーが運航するかどうかの目安に、海天気jpのサイトを参考にしている。
このサイトは、各地の波の高さや、風速などを見ることができるサイトだ。
粟島に行く数日前から、内浦や村上周辺の波高を見ておき、当日の波高が1mに満たなければ、フェリーが出る可能性が高いと思っておく。
波高が2m以上の場合は、欠航になるかもしれない。
重ね重ねになるが、フェリー就航の可否はフェリーの乗務員が判断することなので、ここに書いたことはあくまで参考としてである。
岩船港の粟島汽船へ
さて、粟島行きの当日となった。
早朝に家を出て、岩船港の近くにある、道の駅 神林に到着。
ここから岩船港まではすぐだ。
フェリー出航の一時間前ぐらいまで、道の駅 神林で時間を潰す。
時間が来たので、途中にあるドラッグストアで買い物しつつ、粟島汽船へ。
粟島汽船の近くまで行くと、大きく看板が出ているので、迷うことは無いだろう。
駐車場は二か所あるが、後でチケットカウンターの人に聞いた所、どちらに停めても良いとのことだった。
奥に見える建物が粟島汽船だ。
建物内にはトイレや観光案内の掲示などがある。
観光冊子も置いてあるので、初めて行く場合はもらっておくと良いと思う。
粟島汽船フェリーの乗り方
フェリーのチケットを買う時は、まず乗船名簿を書く必要がある。
記入するブースがあるので、そこで紙を取って名前や住所などを記入する。
記入したらカウンターに持って行き、お金を払ってチケットを受け取る。
フェリーに乗るときは、粟島汽船の建物内からフェリーに向かうことになる。
出航時間より早めに来て、建物内で待っていればOKだ。
なお、粟島汽船のホームページに書かれているが、規定サイズを超える荷物や、釣具屋・キャンプ道具などは、船内に持ち込むことができない。
建物の近くにある、荷物預り所で、事前に料金を払って荷物を預ける必要がある。
下の画像の右端に小さく見えているブースが、荷物預り所だ。
ここで荷物を預けると、荷物はトラックに載せられ、トラックごとフェリーに入って行くようだ。
粟島汽船のフェリーに乗り込む
さて、時間が来たのでフェリーへ。
平日なので乗客は少ない。
船内の座席は早い者勝ちである。
椅子席の他、横になれる大部屋もある。
波が高いときは、ここで横になっているのがおすすめだ。
外にも座席がある。
外は寒いのでおすすめしないが、今日は何となく外にいたい気分だったので、フェリー側面の外にある席で、粟島に着くまで座っていることにした。
岩船港には釣りをしている人たちがいた。
浮きを付けてサビキをしているようだ。
粟島汽船の建物と駐車場。
フェリーからは飯豊や朝日の山々が見える。
雪解けはまだまだ先のようだ。
さて、汽笛が鳴り、フェリーが出航した。
約一時間半で粟島に着く。
フェリーで粟島に到着
フェリーが粟島に近付いてきた。
私は外の席に座っているのだが、船内にいた乗客たちも外に出て、粟島が近づくのを眺め始めた。
いても立っても居られない気持ちはよく分かる。
もう少しで粟島に着くのだが、一時間以上外にいたので、さすがに寒さで限界だった。
暖を取りに中へ入る。
フェリーが内浦港に着いたようだ。
入口に向かう。
フェリーの中にはこういった座席もある。
この記号は、粟島の各家の屋号だそうだ。
エジプトの象形文字のようである。
入口の周りに乗客が集まり、入り口が開くのを待っている。
ゲートが空いたのでフェリーの外へ。
観光案内所でキャンプ場のチェックイン手続き
フェリーの正面に観光案内所がある。
荷物を預けていた場合は、観光案内所に向かって右に、荷物を受け取る場所がある。
フェリーを下り、乗客たちはめいめいに歩いて行く。
民宿を予約していると、フェリー乗り場まで民宿の人が迎えに来てくれることもあるようだ。
私はとりあえず、観光案内所に行き、釜谷キャンプ場のチェックイン手続きをする。
事前にサイトで予約していたことを告げ、5泊分の料金5500円を支払う。
ゴミ袋を受け取り、案内所を後にした。
粟島直売所のばっけ屋へ
さて、釜谷キャンプ場へ行くか、、、その前に、観光案内所の近くにある、直売所のばっけ屋へ行く。
ばっけ屋では、粟島の特産品などが売られている。
ワカメやメカブ、棒鱈、Tシャツや穴釣りの道具、ポストカードなどが売られていた。
ワカメを買ってくるよう頼まれていたので、ここで買っておくことにしていたのだ。
本当は帰りに買いたいのだが、帰りの日はフェリーが出る時間が早い。
ワカメなら軽いので、先に買っても大した荷物にならない。
ついでに、あまどころアイスというものを購入。
ベンチに腰掛けて食べる。
「あまどころ」というのを調べてみると、どうやら山菜らしい。
検索結果に出てきた画像に見覚えがあった。
2023年に粟島を訪れた時、島の南側を歩いていた時に、見かけた植物に似ている。