ブッダガヤのツーリストオフィスへ
考古学博物館を見た後、近くにあるツーリストオフィスに向かった。
ヴァラナシ行きの交通手段について、ツーリストオフィスで何か良い手段が聞けないかと思っていたのだ。
もちろん、ツーリストオフィスは観光専門の場所だろうから、交通手段などに詳しいかは分からない。
それでも困ったときは、どこでも頼ってみるしかない。
ツーリストオフィスは、下の地図のBank Of Indiaの裏にある。
大通りに面した入口。
ここから敷地内に入ると、左手にツーリストオフィスの建物がある。
ツーリストオフィスでヴァラナシ行きの交通手段について聞いてみるが、やっぱり芳しい情報は手に入らなかった。
ただ、鉄道のチケットが買える場所を教えてもらったのと、ビハール州の小さい折り畳みマップをもらえたのは収穫だった。
ツーリストオフィスのすぐ裏に、鉄道のチケット売り場があるようだ。
ツーリストオフィスの出がけにチケット売り場をちょっと覗いてみると、地元の人たちが何人もカウンターの前に集まっていた。
ここでチケットを買うのは大変そうだ。
とりあえず次に行こう。
ビーハッピーカフェで一休み
やはり交通手段に関しては、旅行代理店に聞くのが一番だろう。
マハーボディ寺院の北に、旅行代理店が固まっているところがあるので、そこへ行ってみよう。
旅行代理店が集まっている場所に向かう途中、近くのBe Happy Cafe(ビーハッピーカフェ)に寄ることに。
ちょっと一服していこう。
インドに来て初めて入ったカフェだった。
店の前に店員がおり、入ろうとすると中に案内してくれた。
カウンターでコーヒーとキャロットケーキを注文する。
適当な席について待っていると、一人の店員が日本語で声をかけてくる。
曰く、日本人の友達がおり、少しだけ日本語が分かるとのこと。
こうして話しかけてもらえるのはありがたい。
インドではこういうことが多く、旅がしやすかった。
コーヒーとケーキが運ばれてきた。
ケーキは結構甘い。
コーヒーを飲むのは久しぶりという気がする。
何だか生き返った気分だ。
マハーボディ寺院の北にある旅行代理店を回る
カフェで一息つき、昨日も行った、旅行代理店が集まっている所に行ってみる。
とりあえず一つの旅行代理店に入り、「アイ ワントゥー ゴー ヴァラナシ」と伝えてみる。
店の若者から英語で何か言われるが、よく分からない。
うまくコミュニケーションを取れなかったので、次へ。
土産物の屋台が並んでいる方に足を向けてみると、屋台の並びに小さい旅行代理店があった。
おっちゃんが店番をしている。
これまでの経験上、年配の人はこちらが分かるようにコミュニケーションを取ろうとしてくれる可能性が高いことが分かっていた。
そのおっちゃんも、案にたがわず聞き取りやすい英語で話してくれる。
おっちゃんによれば、やっぱりヴァラナシ方面は祭り(クンブ・メラ)で混んでおり、交通手段の確保は難しいとのこと。
ただ、ヴァラナシまでの車の手配ならできるらしい。
チャーター車の値段を聞くと、やっぱりそのぐらいするかという値段だったが、とりあえず取れる手段が見つかった。
このぐらいの値段なら払っても良いかなと思ったが、とりあえず一日置いて考えてみることにした。
一旦考えてみると伝え、おっちゃんの元を離れる。
とりあえず交通手段が見つかったので一安心した。
手詰まりになっていると、そのことばっかり考えてしまって落ち着かない。
客引きをかわしながらロータスレストランへ
その後、いつものロータスレストランへ向かった。
日本寺とロータスレストランに行くのは、毎日のルーティーンになっていた。
マハーボディ寺院の前を歩いていると、何人かの人に声をかけられる。
中には、前にマハーボディ寺院を案内してくれたガイドのAさんもいた。
「あれからスジャータ村や山(前正覚山)には行ったか」と聞かれ、行ったと嘘をつく。
「私が連れて行くと言ったのに」と、ちょっと恨み言っぽく言われ、「いくらで行った」と聞かれた。
何となくの感覚で、300ルピーぐらいが妥当な値段じゃないかと思っていたので、「300ルピーで行った」と答える。
Aさんは、納得していたようではあった。
そんなやり取りとりをした後、彼と別れてロータスレストランを目指す。
前のページにも書いたが、段々と彼らとの付き合い方が分かってきた。
ブッダガヤに来たばかりのころは、彼らの狙いや考え方が分からなかったので、面倒だし怖いと感じていたのだが、今では普通に話せるようになった。
さて、ロータスレストランに着いた。
今日はトゥクパとチャイを注文。
料理を待っている間、今後のことを考えていた。
今後の計画
ヴァラナシに行くための足は確保できそうだが、実は、段々と別の場所に行くことを考え始めていた。
ヴァラナシに行けたとしても、クンブ・メラの開催地に近いので、人でごった返している気がする。
無理をして、それもけっこうなお金を使ってヴァラナシに行くより、いっそのこと目的地を変えてしまった方が良いのでは、と思い始めていたのだ。
ツーリストオフィスでもらったビハール州のマップに、パトナという街が書いてある。
パトナはビハール州の州都であり、大きな街だ。
深夜特急にも少しだけ出てきている。
今までの計画では、ヴァラナシに行った後で、ネパールとの国境があるスノウリに向かおうと思っていた。
このルートだと、ネパールに入ってすぐに仏教の聖地ルンビニ(シッダールタ生誕の地)などに行くことができる。
だが、ヴァラナシに行くのをやめてパトナに行き、パトナからネパール国境のあるラクソウルに向かうのはどうかと思い始めていたのだ。
地球の歩き方に、パトナからラクソウルへのバスがあると書かれている。
ガヤからパトナに行き、ラクソウル行きのバスを探してみるか。
スマホで調べたところ、ヴァラナシ方面と違い、パトナ方面は電車が空いているようだった。
電車のチケットは簡単に取れそうだ。
パトナ経由のルートだと、ヴァラナシとルンビニには行くのが難しいが、ヴァラナシの方を経由するよりも、ネパールの首都カトマンズに近い。
ヴァラナシにも行ってみたかったが、祭りでそっち方面が厳しいのなら仕方ない。
ネパールに興味があったので、早くネパールに行きたいという気もしている。
何より、この旅では歩いて国境を越えることを一つの目的にしていた。
早く国境に行ってみたい。
よし、決めた。
ブッダガヤの次はパトナに行こう。
そして国境まで行ってしまおう。
パトナから国境行きのバスを捕まえる方法は、今の所よく分からない。
これから調べてみよう。
チキンエッグトゥクパが来た。
うーむ美味い。チャイも美味い。
言うことなし。
レストランを出ると、お出迎えが。
つぶらな瞳だ。
五日目の終わり
ゲストハウスに帰り、今日買った果物を広げる。
昨日に引き続き、今日も屋台で果物を買っていた。
最初のころは屋台で物を買うのを躊躇していたが、もう躊躇わずに買えるようになった。
※下にある画像は、虫などではなく果物のブドウである。
一見、気持ちの悪い画像に見えそうなので、注意書きを書いておいた。
今日の戦利品。
屋台でブドウが売られていたので、ブドウを指さして指を一本立て、「ワンプリーズ」と言ったところ、この量を袋に入れられてしまった。
ブドウはkg単位で売っているのかもしれない。
「ワン」と言ったので1kgになったのかも。
まあ、3日後にブッダガヤを出るまでには食べきれるだろう。
幸い、このブドウは皮をむかなくても食べられるし、甘くて美味い。
おやつ代わりにどんどん食べることにしよう。
ブドウを茎から外し、食べやすいようにした。
※下にある画像も、ブドウの画像である。
これを一握り分つかんでは、水道水で洗いながらどんどん食べていった。
水道水で果物を洗って食べても、腹を壊すことはなかった。