日本寺で次の目的地の話をする
日本寺に戻り、Bさんに土産を買ったことを報告する。
それからまた少し話をし、電車のチケットを買ったことや、次はパトナに行くことを伝えた。
すると彼は、自分の家族がパトナにいると話してくれた。
その人は「オマイリサン」をしているらしい。
何のことだろう。
「お参り」だから巡礼者だろうか。
宗教関係の仕事をしているのか?
そして、パトナなら車で送ってやると言ってくれた。
もう列車のチケットを取ってしまったので、その必要はなさそうだったが、もし列車を乗り過ごしてしまったらBさんを頼ることにしよう。
(ただ彼は日本寺で仕事をしている身だろうから、そのあたりの配慮は十分にしなければいけないけれど)
数日前から、次の目的地と移動手段が決まらず四苦八苦、東奔西走していたが、いろいろと尋ね歩いてみれば、いくらでも解決策が見つかるものだ。
まあ、元々ヴァラナシに行こうと思っていたのが、目的地をパトナに変更しただけなので、消極的な解決ではあるのだが、なんにせよ今後の予定が決まってしまえば安心する。
Bさんと話をした後、私は日本寺の古い図書館を見てみたかったので、Bさんから場所を聞いて見に行ってみることにした。
新しい方の図書館は、以前にご住職から見せてもらったことがあったのだが、古い方はまだ見ていなかったのだ。
日本寺の古い図書館へ
古い図書館を見に、日本寺の敷地の奥へ。
掲示によれば、図書館が空いているのは、
・4月~6月は
8:00~12:00
15:00~17:00
・7月~3月は
8:15~16:50
だそうだ。
変更になることもあるかもしれない。
図書館の中には管理人がいて、日本語で挨拶をした。
本を見せてもらいたいと告げる。
古い方の図書館は、新しい方に比べてこじんまりとしていた。
だが蔵書は、、、
こういう本の並んだ棚が、小さな部屋をぐるっと一周取り巻いている。
これは素晴らしいな。
新しい図書館と同じく、私はここで一年を過ごせる自信がある。
直接仏教に関係ある本だけでなく、聖徳太子やアイヌ関係の本などもあるのが素晴らしい。
ここでゆっくり本を読みながら過ごしたいものだ。
それに、素晴らしいのは本だけではなかった。
机の上に置いてあるファイルには、インドを旅するのに有用な情報がまとめられている。
国境周辺の情報も多い。
これから向かうラクソウルやビルガンジなどの情報も、かなり事細かに載っていた。
ぜひ参考にさせてもらおう。
もちろん、地球の歩き方なども含め、こういうガイドの使い方には気を付けなければいけない。
このガイドは紙が古いので、作られたのは結構前のことだろう。
そのため、例えばここに書かれているバスや電車の時間、料金などはあてにならないかもしれない。
街の地図やバススタンドの位置などは参考になるだろう。
ただすごいと思うのは、これを作った人の執念である。
※著作権を考慮し、画像は小さくしてある。
交通の要所となる都市について、地図と細かい情報が、所狭しと載っている。
私がこれから訪れる場所についていえば、国境のラクソウルだけでなく、途中で立ち寄ることになるだろうムザファルプルという場所についても、バスや電車の情報が載っていたりする。
ムザファルプルは位置的に、通り過ぎるだけの旅人が多いと思うのだが、事細かに書いてあった。
細かい情報を調べるには、現地の言葉が分からないと難しいと思うのだが、書いてある日本語は、日本語に精通した人の手によるものだ。
どういう人がこれを書いたのか、興味がある。
机の上には情報のファイルの他、日本人の旅行者が情報を共有するノートもある。
見てみると、私の数日前にここに立ち寄った人もいるようだ。
菩提樹学園の教育について書かれた冊子も。
教育目標なども書かれており、菩提樹学園がどういった場所なのかを知ることができた。