何度目かの日本寺へ
ブッダガヤの鉄道チケットオフィスで、2日後にパトナへ行く電車のチケットを手に入れたのだった。
これまで、次の目的地と交通手段が決まらず、ずっと気にかかっていたので、これで一安心。
そのまま日本寺へ向かいつつ、他の国のお寺も見て回った。
私が見た各国のお寺について、後のページにまとめて載せようと思う。
さて、日本寺に行ってみるとまたBさんがいた。
Bさんとは、ブッダガヤに来て三日目に日本寺で会ったのだが、それ以来何度か話をしていた。
彼は日本語ができ、たぶん日本寺の管理のようなことをしているのだと思う。
私が行くと、彼は自分の座っている椅子から立ち上がり、私に座るよう促してくれる。
彼自身の仕事もあるのだろうけれど、暇そうにしているので、気にせず話をさせてもらうことにした。
「飯は食ったか」と聞かれ、「もう食べた」と伝えるのだが、何故か「私の家で飯を食っていけ」と言われる。
何度「飯はいらん」と言っても、「飯を食っていけ」と言われるのだ。
そんなやり取りを、ここに来るたびに毎回繰り返していた。
傍から見ると面倒くさそうなやり取りだが、私にはそれが面白かった。
彼は近くのインド人や、乗り物を待つ学生たちともよく話をしている。
日本寺の近くの土産物屋へ
さて、Bさんととりとめのない話をしていると、「土産は買ったか」と聞かれた。
「まだ買っていない」と言うと、「土産物屋を教えてやろうか」と言われた。
ずっと数珠が欲しかったのだが、どこで買おうか迷っていたので、良い機会とばかりに教えてもらうことに。
私は店に入ったりするのが苦手で、こういう機会でもないと中々足を踏み出せないのだ。
彼に案内された土産物屋へ。
店は奥まったところにあり、案内してもらわなければたどり着けなかった。
中は結構広く、様々な土産があった。
店の人におすすめを教えてもらい、いくつかの数珠を購入した。
数珠は、安いもので数百ルピー(500円ぐらい)から、高いもので数十ドル(1万円以上)の物があった。
高い物も勧められたのだが、さすがに予算オーバーで断った。
お土産の数珠について
ブッダガヤで売られている数珠は、菩提樹の樹から作られている物もあれば、菩提樹の実を連ねて作られている物もある。
大体の数珠には、仏教を示すカラーの黄色や赤や青の紐が使われている。
正直なところ、どんな色も仏教にゆかりがありそうで、紐の色は何色でも良いのではないかと思った。
ところで、後から分かったが、ブッダガヤで買えるような数珠は、インドやネパールの色々なところで手に入るようだ。
特に仏教に縁のある場所の土産物屋をのぞけば、ほぼ間違いなく売られていると思う。
しばらく後にネパールのカトマンズに行くが、仏教関係の道具が置いてある街中の土産物屋で、ブッダガヤの数珠と同じような数珠をよく見かけた。