コルカタの国際空港で両替と入国審査を済ませる

旅の記録ーインドに呼ばれ国境を越えてネパールへ全ページ


両替の失敗

コルカタに着き、さあ入国審査と思ったら、入国審査ブースのすぐ手前に両替所があった。

 

ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港では、インドルピーが入手しにくいというのを事前に調べていたので、ここである程度手に入れておきたい。

 

そこで財布の中身を見てみると、1万円札しかなかった。

これはまずい。

 

こういうところのレートは間違いなく悪いので、両替は、市内までの交通費+αぐらいにしておいた方が良い。

お金を崩しておいて、2千円ぐらいを用意しておくのだった。

 

※この文章を書いている帰国後に考えてみたら、1万円札を渡して「2千円分だけ両替したい」と伝えれば良かったのかもしれない(それができるかどうかは分からないが)。

当時はそこまで頭が回らなかった。

 

1万円をインドルピーに両替してもらうと、返ってきたのは4600ルピー。

 

両替には固定の手数料も含まれているのだろうが、この数字をそのまま使ってレートを計算してみると、

10000円÷4600ルピー=2.17

1インドルピーが2.17円という計算だ。

 

市場のレートは、1インドルピーが1.80円ぐらいなので、手数料を考慮しても高めの換金レートになっている。

 

(実際に市場のレートの数字で両替できることはないが)もし1.80円のレートで両替していたとしたら、

10000円÷1.8=5544ルピー

5544ルピーを手にしていた計算になる。

 

先ほど手にした4600ルピーとの差は、約1000ルピー。

1.8×1000ルピー=1800円

なので、1800円の損をしたことになる。

 

手数料を鑑みて計算してみても、もっとレートの良い両替所で換金すれば、1000円ぐらい得をしていた計算になる。

 

もう終わったことなので、こんなことを書いていても仕方ないのだが、ちょっと後悔は残る。

 



インドの入国審査

さて、気を取り直して入国審査へ。

 

若い審査官にパスポートとビザの申請書類を渡す。

すると、書類を記入して提出する必要があると言われ、小さめの長方形の紙を受け取る。

 

他の外国人は手間取っている様子がなかったので、もしかすると、私が寝ていた時に航空機内で配られていたのかもしれない。

 

こういった、出入国時に記入するカードは、E/Dカードと呼ばれる。

例えば日本橋夢屋のページなどに、国ごとにE/Dカードの記入が必要かどうかがまとめられている。

 

カードを記入するブースが見当たらないので、立ったままノートを下敷きにして記入する。

備え付けのボールペンも無く、ボールペンを持参しておいて良かった。

 

カードを記入していると、一点だけ、インド内での住所を書く欄があり、そこで少し手間取る。

 

こんなときのため、スマホにインドでも使えるSIMカードを挿してきておいたのが功を奏した。

適当なホテルの住所を調べて書き、紙の記入が終わった。

 

先ほどの若い審査官は、他の審査官の所に行って何やらしゃべっているので、年配の審査官のところへ。

パスポートとビザの書類を渡す。

 

「アライバルビザ?」と聞かれ、「eビザだ」と答える。

 

日本人といくつかの国籍の人たちは、事前にeビザを取得しなくても、インドに到着したタイミングでアライバルビザを取得することができる。

 

が、諸々のトラブルを避けるため、事前にeビザを取得していった方が良いと思う。

ビザについて詳しくは、外務省海外安全情報を参照のこと。

 

入国審査ではその後、「~パスポート?」と聞かれたのだが、~の部分が聞き取れず、「ソーリー」と言いながら聞き返すと、重ねて聞かれることはなかった。

 

今度は「パストタイム」と聞かれるが、これも何を聞かれているのか分からない。

何度か聞き返すうち、「今までにインドに来たことがあるか」と聞かれているのだと思い当たる。

「ファーストタイム」だと答え、質問は終了。

 

顔写真と指紋を取られ、入国ゲートを開けてもらった。

 

英語はさっぱり分からない。

この先大丈夫だろうか。

 

待合ロビーへ

その後、荷物をX線検査装置に通す。

 

X線検査は税関用のもの、つまり、高額な物を隠して持ち込んでいないかを調べるためのもののようだった。

 

検査が終わり、先へ進むと税関のブースが。

 

誰もいないので素通りする。

 

税関を通ると「エクスチェンジ」と声をかけられる。

もう終わっているので「フィニッシュド」と言ってみるが、通じない。

何度も「エクスチェンジ」と言ってくる。

日本語で「もう終わりました」と言うと、分かったのか、あきらめたのか、どこかへ行ってしまった。

 

ようやく待合ロビーへ。

ここまで中々大変だった。

 

やっとの休息

待合ロビーにはベンチがたくさんあり、後ろの方に座ってゆっくりする。

 

ここまで長かった。

 

前々日、日本時間の夜23:00ごろに新潟を出発したのだった。

 

今はインド時間で24:00過ぎ。

日本とインドの時差は3時間半であり、インドの時間を3時間半進めれば、日本の時間になる。

つまり、日本時間だと午前3:30

 

新潟を出発してからここまで、27時間ぐらいかかったことになる。

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