【平取町立二風谷アイヌ文化博物館を訪問】車で北海道一周の旅・その78

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページでは、平取町立二風谷アイヌ文化博物館を訪れた時のことについて書いています。

 

十三日目の朝

早朝に目を覚ました。

 

今朝は道の駅 みついしで買い物をしたかった。

店が開くまでまだ時間がある。

 

昨日も入った、みついし昆布温泉 蔵三で、朝風呂に入ることにした。

 

朝からやっている温泉は本当にありがたいが、運営する側は大変だろうと思う。

湯気の立つ露天風呂とチェアーを往復する。

 

その後、土産物屋で土産を購入。

ここで贈答用に日高昆布を買いたかったのだ。

日高昆布はスーパーなどでも売っていたが、何となく日高に近い直売所で買いたかった。

 

昆布巻きも購入したが、知人に送って無くなってしまった。

もっと買っておけばよかったと、後で後悔。

 




道の駅 サラブレッドロード新冠へ

 

道の駅 みついしを出て、海岸沿いに西へ向かう。

 

何だか、もう少しで北海道を出るという実感が出てきた。

ゆっくりと走る他車に随伴しながら、海沿いを行く。

 

この辺りの海岸は遠浅で、海藻の加工場がある。

昨日より波高が低い。

 

道の駅 サラブレッドロード新冠に到着。

 

ここ新冠は、サラブレッドの育成で有名だ。

過去に活躍した馬たちのレリーフがある。

 

競馬好きの人にはたまらない場所だろう。

 

道の駅に隣接して、レコードの展示を見学できるレ・コード館もある。

まだ開館時間ではなかった。

 

道の駅でソフトクリームとコーヒーを購入し、次に向かう。

 




平取町の二風谷へ

今日の目的地は、平取町の二風谷だ。

北海道での大きな目的の一つが、二風谷を訪れることだった。

 

二風谷と言えばアイヌ。

 

元々、ゴールデンカムイを読んでアイヌに興味を持ち、アイヌについて調べるようになった。

アイヌ初の国会議員、萱野茂さんの本を読んでいると、二風谷の地名がよく出てきたので、二風谷に興味を持ったのだ。

 

道の駅 サラブレッドロード新冠から、二風谷へ。

途中、海沿いの国道235号から、平取町へと向かう国道237号に入った時、雨が降り出した。

 

どんどん雨足が強くなり、二風谷に着くころには大雨になっていた。

北海道に来てから初めての大雨だったかもしれない。

 




二風谷コタンへ

二風谷に着いた。

 

このあたりには、アイヌの伝統工芸品を扱っている工房などがある。

 

平取町立二風谷アイヌ文化博物館に向けて歩いて行く。

 

博物館前にはアイヌコタン(アイヌの集落)がある。

 

 

これはアイヌのチセ(家)だ。

 

 

阿寒のアイヌコタンでも書いたが、アイヌチセは屋根が段々になっているのが特徴だ。

 

他の所でもいくつかチセを見たが、やはり屋根は段になっていた。

 

 

 




平取町立二風谷アイヌ文化博物館へ

 

コタンの奥にある博物館へ。

 

受付を済ませて奥へ。

 

 

アイヌの使っていた道具が展示されている。

ここにあるのは狩猟道具、ではなく、遊びの道具など、日常で使われていた道具だ。

もちろん狩猟道具なども、他の場所に展示されている。

 

これはアットゥシという織物。

オヒョウという木の皮から作られている。

 

 

 

 

独特なアイヌ模様。

 

アイヌ模様が好きで、阿寒のアイヌコタンで、アイヌ模様の手ぬぐいやポーチ・バンダナなどを購入していた。

 

 

囲炉裏だ。

 

アイヌの囲炉裏もいくつかの場所で見てきたが、基本的な造りは、本州で使われていたものと変わらない気がする。

囲炉裏はこの形が理にかなっているのだろう。

 

 

 

館内には体験コーナーもある。

 

これは仕掛け弓だ。

一見して構造がよく分からず、とりあえず触ってみたら、矢が発射されてしまった。

 

静かな館内に、スパーンという音が鳴り響く。

北海道で一番汗をかいた瞬間だったかもしれない。

 

 

丸木舟だ。

 

後日、丸木舟の実演を見学することになる。

 

 

 

 

Q&Aコーナーがあり、現在アイヌの人がどれくらいいるのか、アイヌ語を話せる人がどのくらいいるのかなどについて書かれている。

 

歴史の中で、アイヌと和人が所帯を持つことも多かっただろう。

何をもってアイヌとするのか、ということを定義するのは、もはや難しくなっていると思う。

そんな中で、大事なことは、アイヌとしてのアイデンティティーを持っているかどうかだと書かれている。

 




博物館の奥へ

 

イコロ(宝刀)などが陳列されている。

 

 

 

イコロの鞘。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館内を一通り見終わり、外に出た。

 




博物館周辺の散策

 

雨足は弱まったが、まだ降り続いている。

 

こちらの沙流川歴史観は閉館になっているようだ。

 

 

工芸館では工芸品が売っている。

お守りの、イケマの根を購入。

 

 

 

 

 

次はアイヌ資料館へ行こう。

 




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