【根室の納沙布岬に到達】車で北海道一周の旅・その59
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、根室の納沙布岬を訪れた時のことについて書いています。
道の駅 おだいとうへ
野付半島を後にし、国道244に戻った。
そのまま海岸沿いを南下する。
何だか疲れた。
今日中に根室の納沙布岬まで行こうと思っていたが、この分だと厳しいかもしれない。
しばらく行くと、林の中に道の駅 おだいとうを発見。
寄って行こう。
ところで、北海道に来てから、やけに平仮名の名前の道の駅が多いと思っていた。
ここ道の駅「おだいとう」も、漢字で書くと「尾岱沼」である。
「尾岱沼」は、初見では「おだいぬま」とか「おだけぬま」と誤読してしまいそうだ。
北海道の地名は、元々呼ばれていたアイヌ語の地名に漢字をあてたものが多いため、今までに通ってきた「興部(おこっぺ)」や「雄武(おうむ)」、「猿払(さるふつ)」などのように、読みなれないものが多い。
平仮名の道の駅が多いのは、地名に親しみやすくするためではないだろうか。
道の駅にはレストランがあった。
ホタテのスープカレーをメニューに発見。
北海道のどこかで、スープカレーを食べたいと思っていたので、すかさず注文。
カレーの中に、ぶつ切りのホタテがゴロゴロと入っている。
フライも美味い。
道の駅 おだいとうの上階へ
スープカレーを食べ終え、道の駅の二階へ上がってみる。
ここには北方領土関係の展示があった。
ここで、羅臼国後展望塔などで得た北方領土の知識の復習をする。
重複している情報もあれば、ここで初めて知ったこともあった。
これまでに通ってきた、羅臼国後展望塔や羅臼町郷土資料館。
ここ道の駅おだいとう、そしてこれから行く納沙布岬。
羅臼から根室までの海沿いには、北方領土関係の展示館や看板が多い。
この辺りの海岸沿いを通っていると、否が応でも国後島が目に入る。
北方領土について意識せざるをえない。
道の駅の三階は展望台になっている。
海の向こうの国後島や、野付半島などを見渡すことができる。
北方領土との交流について書かれたパネルもある。
北方領土とは交流が断絶していると思っていたのだが、北方領土への訪問事業などが行われているようだ。
道の駅 スワン44ねむろへ
尾岱沼からさらに南へ。
走っている最中、左手に海が見えているが、海の向こうには黒く平坦な根室岬が横たわっている。
途中、雄大な風連湖が橋の上から見えた。
風連湖を回り、道の駅 スワン44ねむろに到着。
道の駅は風連湖に隣接しており、湖を見渡せるようになっている。
ここもサロマ湖のように、海とつながっている汽水湖のようだ。
看板によれば、風連湖にはタンチョウやオオワシなどが来ることもあるそう。
さて、これからどうしたものか。
根室市街まであと一歩というところまで来たが、もう少しで夕方だ。
納沙布岬の先端まで行こうかとも思うのだが、いまいち気力が湧かない。
今日は羅臼を出発してから、いくつかの観光地を回り、野付半島ではたくさん歩いてきた。
疲れているのだろう。
こんなときは風呂に入れば元気が戻る。
根室市街のみなと湯へ
道の駅で、近場の入浴施設を聞いた。
そのうちの一軒、根室市街地にあるみなと湯へ。
入り口で値段を聞いたとき、あまりにも安いので聞き間違いかと思ってしまった。
ここは大衆浴場という感じで、地域の人が多い。
人は多かったが、浴槽が広めでゆっくり浸かれた。
シャンプーやボディーソープはないので持ち込まなければいけない。
風呂から上がり、車に戻る。
これからどうしようか。
道の駅に戻り、周辺で夜を明かすか、それとも今日中に納沙布岬まで行ってしまうか。
ここみなと湯から、道の駅と納沙布岬はおおよそ等距離にある。
納沙布岬には北方領土資料館などがあり、訪れたいと思っていたのだが、今から行くと閉館時間を過ぎてしまう。
だが、今から道の駅に戻り、明日また納沙布岬まで行くのも、移動距離が長くなって面倒だ。
よし決めた、このまま納沙布岬まで行ってしまおう。
根室市街を抜け、納沙布岬に向けて車を走らせた。
納沙布岬へ
納沙布岬までの道は、これまでに通ってきた道とはまた違う趣だ。
風連湖の手前から海を通して見たように、岬周辺は、土地が平坦で起伏が少ない。
農地・牧地・低木林・原野が広がる中を走っていると、突然、窪地と沼が現れたりする。
そうして車を走らせ、ついに納沙布岬まで来た。
後ろを振り返ると展望塔があるのだが、ここは休業になっていた。
これまで通ってきた道の、見晴らしの良さからしても、タワーからはさぞかし良い眺望が得られたに違いない。
岬に沿って歩いてみよう。
海の方も眺めが良い。
ここから歯舞群島も見える。
北方領土問題の碑
岬周辺には、北方領土関係の碑が多い
ここを歩いていると、北方領土の返還を目指そうという、強い意気込みがひしひしと伝わってくる。
全国各地から送られた石が敷き詰められている。
とても大きなシンボルの四島のかけ橋。
ついに納沙布岬まで来た。