【野付半島のトドワラ見物】車で北海道一周の旅・その58
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、野付半島のネイチャーセンターからトドワラまで歩いた時のことについて書いています。
トドワラとナラワラ
ネイチャーセンターで野付半島の情報を仕入れ、今度はトドワラを見に行くことに。
ところで、「トドワラ」とはトドマツが立ち枯れたものだ。
前に見たナラワラは、ミズナラが立ち枯れたものだった。
どちらも(木の名前)+(ワラ)という名付けになっている。
すると、「ワラ」というのは「枯れる」とかを意味するアイヌ語では、と思ったのだが、調べてみても違うようだ。
別海町のページに、
“トドワラ”とは”トドマツの原っぱ”が語源
と書いてあった。
ということは、「ワラ」は「原」のことなのだろう。
トドワラの手前まで
ネイチャーセンターを出た。
ネイチャーセンター横の碑。
碑を正面にして、左側にトドワラまでの道が続いている。
トドワラまでけっこう距離があるようだ。
この道は、トラクターに乗って行くこともできる。
センターの横に乗り場があり、定期的にトドワラの手前まで往復してくれている。
北海道で何度も見たハマナス。
遊歩道は風が強い。
気温は高いので、体感温度としてはぬるい。
遊歩道の両脇に生えているこの花は、センダイハギだそうだ。
道の先が見えない。
小鳥を発見。
googleレンズによればウチヤマセンニュウという鳥だそう。
他に鳥が見えないか探してみるも、鳴き声がする方に近寄ると、警戒するのか鳴き声が止んでしまう。
半島は広大だ。
歩いていても車で走っていても、半島の特殊な形は分からない。
トラクターが通る道。
トドワラの手前まで来た。
ネイチャーセンターからここまで、歩いて20分~30分ぐらいかかった。
トイレがあり、トラクターの終点地もここだ。
この先は細い木道を通っていくことになる。
野付半島のトドワラへ
木道は細いが、途中の待避所で人とすれ違えるようになっている。
木道から降りるのは禁止されている。
ここら辺は爆風だ。
風を遮るものが何もない。
途中に分岐があり、まずは右の方に向かってみる。
地面には巻貝が大量に落ちている。
木道の先端に来た。
正面に見えるのがトドワラだ。
立ち枯れたトドマツの木。
何とも荒涼としている。
分岐の左へ
道を戻り、分岐点から別の道へ。
木道は海の上へ。
アマモがたくさん生えている。
ここにシマエビが住み着くのだ。
野付半島の先にある灯台が見える。
木道から先へ。
地の果てまで来たという感じがする。
この先は何もなさそうだ。引き返そう。
ネイチャーセンターに戻る
遊歩道を引き返す。
ひたすら歩いてセンターに戻ってきた。
高台があるので登ってみることに。
緊急避難施設だが、普段は展望台として利用できるそうだ。
トドワラ方面。
ネイチャーセンターと野付半島の碑。
こちらは北の外海側だ。
展望台を降り、ネイチャーセンターで土産をたくさん買った。
暑かったのでアイスも購入。
駐車場で小耳に挟んだが、数十年前は、トドワラももっと規模が大きかったそうだ。
センターのパネルにもそのようなことが書いてあった。
人間の活動による消失ではなく、自然の働きによるものであり、仕方のないことだ。
今後トドワラがどうなるかは分からないが、今回見に来られて良かったと思う。