【御神楽岳・室谷コース】登山記録・2022/11/21

2024年1月30日

目次

御神楽岳・室谷コースの登山記録

室谷集落へ

御神楽岳・室谷コース登山口に向け、早朝の阿賀野を車で走る。

高速を津川ICで降り、国道49から県道227号へ右折する。

 

県道227号は常波川沿いの高い位置に設けられており、左右には山々が連なっている。

紅葉の盛期は過ぎ、所々山肌が露出しているが、山々の中腹には朝靄がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出している。

 

国道49号から、県道227号の奥にある室谷集落までは結構な距離がある。

御神楽岳・室谷コース登山口までは、道を示す看板が何箇所か立っている。

最初の看板は、たしか室谷の集落手前にあったと思うが、御神楽岳まで〇kmというような表示だったと思う。

〇の部分はよく見えなかった。

 

ようやく登山道へ

室谷の集落を通り過ぎるあたりで、御神楽岳登山口を示すこげ茶色の左折看板が見えてくる。

このページの最初に書いた通り、ここで道を間違えてしまい、時間を大きくロスしてしまった。

 

橋を渡って林道を進み、御神楽岳・室谷コース登山口に到着した。

滑落等の遭難事故が多発していると書いてある。

 

アミノバイタルプロをエナドリで流し込む。


 

準備していよいよ登山の開始だ。

出発時間は8時過ぎ。

 

 




室谷コース登山口~ススキ平まで

登山道の様子

御神楽岳・室谷コースの登りはじめは、沢沿いの道を行く。

 

地面はぬかるんでおり、先行者の足跡が付いている。

 

沢はこのような様子。

 

御神楽岳・室谷コースを登った記録を見ていると、道がぬかるんでいるという記述をよく見かけた。

対策のため長靴を履いてきたが大正解だった。

普通の靴を履いてきていたら、靴の中までびしょ濡れになって辛い山行になっていただろう。

 

 

もう少し早い時期であれば、紅葉が見事だったのだろう。

紅葉は美しいが、私はこのぐらいの時期の物寂しい感じも好きだ。

 

一つ目の渡渉点

一つ目の渡渉点にやってきた。

 

画像ではよく分からないが、沢に下りるまでに結構な高低差がある。

 

沢は問題なく濡れずに渡ることができる。

 

沢沿いに登る

沢を渡って少し行くと、もう一つの沢に行き当たる。

 

沢を左手にして、ブナ木立の中を進む。

もう少しで雪が降り始めそうな雰囲気だ。

 

赤矢印の目印

御神楽岳の登山道には、ルートを示す赤い矢印が所々にあり、迷う心配はない。

 

沢沿いの道をひたすら進む。

 

ひどいぬかるみ

途中、浸水している道に出た。

このような箇所がいくつかあり、場所によっては長靴の縁ギリギリまで水位があったりした。

落ち葉で水位は見えないので、杖を刺して道の様子を確かめながら進む。

できるだけ道の外側を歩くか、浮いている木などを渡って進むと良いようだ。

 

少しずつ視界が開ける

ブナの木に、蛇のように他の木が巻きついている。

 

御神楽岳・室谷コース登山道の前半は、このように勾配の少ない道が多い。

新緑の頃はまた違った様子になるのだろう。

 

ピンクテープの目印

所々にこのようなピンクのテープも巻いてあり、先ほどの矢印と合わせて良い目印になっている。

 

歩きながら後ろを振り返る。

気付けば段々と高度が上がってきている。

 

道に水が流れている。

 

登山道も少しづつ険しくなってきた。

 

ここで大体9時頃だ。

 

ここまで休憩を入れなくても歩き続けられている。

まだしばらくは大丈夫そうだ。

 

キノコを発見

キノコを発見。ツキヨタケだろうか。

 

これは何の実だろうか。

 

登山道の勾配もきつくなってきた。

 

たぶんキクラゲを発見。

 

藪に覆われる道

道は次第に藪に覆われ始める。

 

ススキ平

途中、ススキが密生している場所に出た。

 

一本一本が長い。2mぐらいはありそうだ。

 

ススキが多い平らな場所なので、ススキ平と勝手に名付けた。

ここから高度を上げていく。

 

 




ススキ平~3つ目の沢まで

大きな木のウロ

木のうろがこちらを向いている。

 

開けた場所に出た。

 

結構歩いた気がするが、道はまだまだ長そうだ。

 

無音の登山道

気が付けば、全く音がしていない。

風がないので木々がざわめく音もない。

沢から離れているので水音も聞こえない。

動物の鳴き声も聞こえず、辺りは静まり返っている。

 

上向きの矢印

上向きの矢印。

 

御神楽岳登山道は、全体的に踏み跡が明瞭に残っており、目印も多いので迷う心配はないと思われる。

 

杉林を進む

杉林に出た。

 

心を折る標識

心を折る標識が、、、

御神楽岳の頂上まで、まだ2時間40分もかかるようだ。

さすがに誇張だろうと思ったが、私の足でここから頂上まで、ピッタリ2時間30分ぐらいだった。

 

この時点で時間は9時30分ぐらい。

 

ここら辺から藪の密度が濃くなってくる。

 

笹薮の登山道

山頂までこのような笹薮が何度も現れる。

道は粘土質で、非常に滑りやすい。

下りでは何度か足を取られて滑ってしまった。

 

3本目の沢

2本目の沢からしばらく歩いたが、ここで3本目の沢と出くわした。

御神楽岳登山道は、この沢を渡渉した先に続いている。

 

今回は山頂で湯を沸かそうと思っていたので、どこかで水を汲もうと思っていた。

2本目の沢を離れてからしばらく沢が無かったので、この先水場があるか心配だったが、もう一つ沢があって良かった。

 

御神楽岳登山道では、合計3本の沢と出会うことになる。

3本目の沢を渡渉するともう水場は無いので、ここで水分補給をしっかりしていかなければいけない。

 

沢の上流を見ると小さな滝がある。

できるだけ上流で水を汲みたかったので、登山道を少し外れて小滝まで行ってみることに。

 

 

岩肌を水が流れている。

スポドリが少し残っていたので、それを飲み干してここの水を詰めていく。

 

水は非常に冷たい。

 

何の気なしにグローブをつけたまま水を汲んでしまったので、グローブがびしょ濡れになってしまった。

これが大失敗で、山頂までグローブが乾かず、稜線で風に吹かれたときに手が冷たくなって辛かった。

スペアの手袋を持ってきていたので大丈夫だったが、グローブを濡らすのは極力避けた方が良いというのが、今回の教訓となった。

 

滝の上部。

落ち葉と水のコントラストが美しい。

 

ここまでで10時15分。

 




3つ目の沢から尾根の三角点まで


 

唯一のロープ場

3つ目の沢を渡ってすぐ、御神楽岳登山道・室谷コース唯一のロープが出てくる。

 

藪は濃くなるばかり。

かなり長い藪道が続く。

 

開けた場所

開けた場所に出た。

ここで休憩を入れようかと思ったが、まだ歩けそうだ。

そのまま先を進む。

 

道は悪くなる一方だ。

 

時折強い風の音が聞こえる。

昔の人はこれを御神楽に見立てたのだろうか、、、

風が吹くととても寒い。

 

段差が大きいのは堪える、、、

足が上がらなくなってきた。

 

尾根に上がる

気が付けば、辺りは背の低い灌木に囲まれている。

ここまでかなりの高さを登ってきたのだろう。

見晴らしが良くなってきている。

 

 

場違い杉

背の低い木々に囲まれながら、いくつか場違いな杉が生えていた。

 

下田・川内の山々が見渡せる高さまで登ってきた。

さび色の山々が美しい。

 

尾根に出てからも藪は続く。

道も相変わらずぬかるんでいる。

 

気の早い積雪

今は1000mを越えたあたりだと思うが、このぐらいの高度だと、もう雪が積もり始めているようだ。

 

一気に見晴らしがよくなる。

 

所々、道が崩れているような場所がある。

近づかなければ大丈夫だが、道幅が狭くなっている場所もあり、結構怖い。

 

山頂までもう少しだろうか、、、

足が限界に近い。

寒い。

腹も減ってきた。朝飯をちゃんと食べてくるんだった。

 

三角点

これは三角点だろうか。

 

 




三角点~御神楽岳山頂まで

素晴らしい尾根道の景色

視界は開けており、ここから下界を一望できる。

 

山々の連なりが目に飛び込んでくる。

 

寒いのでウインドブレーカーを羽織る。

風が遮られると、一気に寒さが和らぐ。

 

足の痛みが限界

あれが雨乞峰だろうか。

まだあんなに距離がある。

足がだいぶきつい。

腿が上がらなくなってきた。

心が折れそうだ。

 

ここで11時半ぐらい。

御神楽岳山頂まで2:40という看板から考えると、12時ぐらいに山頂に着くはずだ。

 

もうちょっとで山頂だという気持ち一つで、無心に歩いていく。

 

足が痛く満身創痍。

そんな状況でこの道はきつい、、、

 

あともう少し、、、

 

視界が開けた、、、

 

これは、、、

 

あの奥のピークが御神楽岳山頂なのか、、、

まだあんなに遠い、、、

 

山頂まで遠すぎる...

足が限界に近い。もっと休みを入れながら登ってくるのだった。

寒くて腹が減っていたこともあり、ここで心が折れかける。

が、山頂で美味い飯を食いたいという一心で、ひたすら足を動かす。

 

景色がすごく良い。山頂からの景色を見たい。

 

また藪。

 

まだあんなに距離がある。

 

 

湯沢の頭のスラブ

この辺りが雨乞峰だろうか。

あのピークが湯沢の頭に違いない。

ここの岸壁が素晴らしく、いくら見ても見飽きない。

気付けばデジカメの中身は湯沢の頭の写真だらけになってしまっていた。

 

蝉ヶ平コースは、この尾根道を通って室谷コースと合流するようだ。

とてもチャレンジする気にはなれない。

怖すぎる。

 

 

山頂まであとわずか

積雪が多くなってきた。

下界にもそろそろ初雪が降るだろうか。

 

 

御神楽岳山頂が見えてきた。

 

ぬかるみと藪は最後まで続く。

 

山頂まであと少し。

 

足は限界がきている気がするのだが、山頂が手の届く範囲に来たからか、足の痛みが気にならなくなってきた。

登山でもなんでも、気力次第だという気がする。

 

左は切れ落ちた崖になっている。ふらついて落ちないようにしないといけない。

 

あと少し、、、

 

 

やっと山頂に着いた。

 

 

ここまで長かった。

足の筋肉痛がひどい。

 

頂上に着いたのは、ちょうど12時だった。

 

 




御神楽岳山頂と昼ご飯

ようやくの山頂

御神楽岳の山頂はそこそこの広さ。

体感、風倉山の山頂よりは広く、焼峯山の山頂よりは狭いと思う。

 

山座同定盤

山座同定盤がある。

南の男体山方面

 

 

西の矢筈岳方面

 

日本海や川内山塊はこちらの方角。

 

北の五頭山・飯豊方面

 

 

東の磐梯山・安達太良山方面

 

こちらは福島の方向だ。

 

至高の昼飯

周囲の景色を見るのもそこそこに、とりあえず昼飯にしよう。

温かい飯を食べたい一心で山頂まで登ってきた。

 

 

PRIMUSのフェムトストーブIP110ガス缶カートリッジホルダーの組み合わせで湯を沸かす。

 




 

この3つは軽くてとても小さい。

フェムトストーブは手のひらの半分ぐらいの大きさで、点火装置も付いている。

重さは100gもない。

 

今回使用した時は点火装置で点火できなかったので、持ってきていたライターで点火した。

フェムトストーブを使うときは、一応ライターなどを持ってきた方が良いようだ。

 

ガス缶にフェムトストーブを取り付け、ツマミを+側に回してガスを放出し、火を点けたライターを近づけて点火する。

ライターは一応2つ持ってきていた。

 

キャプテンスタッグのシェラカップ320mlに、沢で汲んだ水を入れて湯を沸かす。


 

尾西食品のきのこごはんを準備する。

腹が減った身にはパッケージが目に毒だ。


 

パッケージの中にスプーンと脱酸素剤が入っているので取り出す。

一度炊いた米を乾燥させているという説明通り、乾燥した飯が入っている。

お湯で戻すのだが、水で戻すこともできるようだ。

 

フェムトストーブは小さいが、火力は十分。

すぐにお湯が沸き始めた。

 

アルファ米のパッケージ裏面に書いてある注水線まで湯を注ぐ。

湯を注いだら、中身をかき混ぜてチャックを閉め、15分待つ。

のだが、腹が減りすぎて我慢できず、10分ぐらいで食べ始めた。

 

案の定米は完全に戻りきっておらず、固い部分が残っている。

だが、空腹だったので、今まで食べた飯の中で1,2を争うほど美味いと感じた。

実際のところ味も良く、空腹でなくても美味しく食べられるだろう。

 

そしてコーヒー

もう一度湯を沸かす。

 

お弁当の醤油入れの大きい版(タレビンというらしい)に、インスタントコーヒー・粉末ミルク・ザラメの砂糖を入れてきていた。

 

それぞれ適当にお湯に入れる。

カフェオレの出来上がり。

カロリーメイトと一緒にいただいた。疲れた体に甘さが染み渡る。

 

シェラカップの良いところは、軽量でかさばらないことだけではなく、特殊な構造により持ち手や呑み口が熱くならないことだ。

写真を見ると分かる通り、取手と本体が分離しており、熱が伝わりにくい構造になっている。

 

 




御神楽岳山頂からの眺め

山頂から辺りを見渡す

 

飯豊の山々はすでに白くなっている。

 

平地の部分は県道227号が通っているところだろう。

 

県道227号の反対側は山深い。

 

遠くの高峰はどこも冠雪が始まっている。

 

 

 

湯沢の頭

蝉ヶ平コースはあんなところを通るのだ。

足がすくんで動けなくなりそう。

 

 

 

 

湯沢の頭のズーム

 

灰色になっている部分は、雪崩などで地肌が削れたのだろう。

 

 

 

 

景色を十分に楽しんだので、御神楽岳の頂上を後にする。

暗くなり始める前に駐車場に着きたい。

今の時刻は13時ちょうどだ。

 

 




御神楽岳から下山

靴擦れ防止の秘策

登りのとき、長靴の中で足がずれるのが気になっていた。

登りならば足が長靴のかかと側にずれるので痛くはないが、下りではつま先側にずれるので、足のつま先が長靴のつま先に当たって痛くなる。

 

そこで、手ぬぐいを下の画像のように足に巻いてみた。

前方の玉にした部分が押さえとなり、足がずれるのを防いでくれるはずだ。

これはかなり効果があり、下山時につま先が痛くならなかった。

 

気がつけば長靴は泥だらけになっている。

下りでは泥道で滑ったりしたので、さらに泥まみれになった。

 

さあ帰ろう。

これからここを下っていく。帰りも道は長い。

 

人体の不思議

不思議なことに、登りではあれだけ痛かった足が、下っているときには全く痛みを感じない。

足を少しでも上げると痛いので、登りと下りでは使っている筋肉が違うのだろう。

 

 

山々を見ながら歩を進める。

 

時折足元がふらつくので、落ちないように気をつけなければ。

 

 

 

 

スピード注意

下りではついついスピードを出してしまう。

荷物が重いので、坂道を勢いのままに走って下り降りてしまう。

これは良くないので、杖でブレーキをかけながら、ゆっくり降りていく。

 

下っている途中、木の幹に腰掛けて長く休みを取った。

落ち葉を何の気なしに見ていると、キノコが生えていた。

枯れ葉を分解するキノコなのだろう。

 

登りでは見つけなかったが、奇妙な植物も生えていた。

毒々しい色彩だ。

 

最初の渡渉点

やっと最初の渡渉点まで戻ってきた。

駐車場までもうすぐだ。

 

まとめ

今回の御神楽岳登山はかなりきつかった。

特に頂上付近が辛く、腹が減って筋肉痛で足を上げるのが辛い中で、稜線上は風が吹くととても寒く、ピークを越えたと思ったらまたピークが現れるという4重苦の登りだった。

空腹や筋肉痛に関しては、途中で立ち止まって休憩を入れれば良かっただけなのだが、山頂が近いからと我慢して歩いた。

その分、頂上で食べた飯とコーヒーの味は忘れられない。

 

後日、筋肉痛がずっと続いたが、体が強くなった証のような気がして嬉しくなってくる。

これまでの山行では、ザックを降ろして休みながら登っていたが、今回の御神楽岳ではほぼザックを下ろすことなしに登り切ることができた。

一つ山を登るごとに、体が山登りに順応していっている気がする。

 

山を登っているときは、辛さからもう登山はしたくないと思ったりするのだが、下山した頃には次はどこに登ろうかと思ってしまっている。

カヤックフィッシングと同じような感じだ。

 

山に登りたくなるのは、山頂から見る景色の素晴らしさと達成感を感じたいということもあるが、強くなった自分自身を次の山で試したくなってしまうというのが大きい。

少しずつ自分がレベルアップして、さらに難しいコースに挑戦できるようになるのが楽しくて仕方ないのだ。

 

御神楽岳下山後は阿賀野川SAの、喜多方らーめん会津屋でねぎ味噌ラーメンを食べた。

下山後のラーメンは本当に美味い。

 




今回の登山のまとめ

登った山・コース

御神楽岳・室谷コース

御神楽岳・室谷コース

 

標高

1386.5m

 

登山口から頂上までの標高差

1077m(御神楽岳・室谷コース登山口310m→御神楽岳山頂1387m) 分県登山ガイド16新潟県の山より


 

所在地

新潟県東蒲原郡阿賀野町

 

登った日にち

2022/11/20

 

今回の所要時間

室谷コース登山口から山頂までの往復で、約7.5時間かかった(うち山頂での休憩1時間)。

8時に登山を開始し、駐車場に帰ってきたのは15時半。

 

登山前、アクシデント続きで出発が遅れたのだが、もっと早く出なければと反省。

11月になると、16時には暗くなり始めるので、時間には余裕をもって行動したい。

 

行程

御神楽岳・室谷コース登山口→(4時間)→御神楽岳山頂(休憩1時間)→(2時間30分)→室谷コース登山口

 

登山口までの道のり・駐車場

新潟↔福島間をつなぐ磐越道を、津川ICで降りる。

国道49号を福島側に少し進み、右折して県道227号に入る。

 

常浪川沿いの道をしばらく進んで室谷集落を通ると、道路の左側に焦げ茶色の、御神楽岳を示す看板が出てくる。

看板のところで左折するが、ここで注意が必要で、左折してすぐ正面にある細い道路ではなく、右にある少し大きめの道に右折して進まなくてはいけない。

私はここを間違えてしまい、御神楽岳の登山道に入るための橋が見つからないまま、川沿いの道を延々と戻ってしまった。

看板で左折し、右の道を進むと川沿いの道に出るので、そこを左折して川に沿って進むと、右手に常浪川を渡るための橋が出てくる。

 

橋を渡った後は道なりに進んでいく。

ここの道は少し狭いので注意が必要。

 

最初は道の左右が木々に囲まれているが、徐々に視界が開けてくる。

下の画像は、御神楽岳登山道入り口から、来た道の方向を撮影したもの。

 

御神楽岳・室谷コース登山口には、下の画像のような看板が立っている。

看板のそばに車を停めるか、道をさらに進むと駐車スペースがある。

 

看板からさらに道の奥を見る。

 

奥に行くと、すぐにこのような林道の終点が見えてくる。

車は、看板の前に2台、林道終点に4台ぐらい停められるだろうか。

さらに道の脇に寄せて数台停められそうなので、全部で十数台停められるだろう。

 

難所・危険な箇所

御神楽岳・室谷コースの登山道は、ぬかるんでいる場所が非常に多い。

ネットで御神楽岳について見ていると、道がぬかるんでいるという情報が多かったので、長靴で登ることにしたのだが、これは大正解だった。

 

道に小沢が流入し、水没しているような場所が何箇所かあった。

泥にハマって長靴を取られてしまったり、長靴の丈ギリギリまで泥に浸かるような場所もある。

 

御神楽岳山頂に着いたときには新品だった長靴が泥だらけになってしまっていた。

笹が両脇に生えている道は、泥で非常に滑りやすく、下りは転びやすいので要注意。

尾根に出ても泥道は続く。

 

11月だからかもしれないが、御神楽岳の尾根は風が吹くと非常に寒く、ウインドブレーカーなどは必須。

手袋やグローブもあった方が良い。

尾根に出てからも山頂まで結構長いので、防寒対策は万全に。

 

急登と言えるような急登はほとんどないが、前述の通り泥で滑りやすいので注意が必要。

尾根道では、片側が崩れているような場所が何箇所かあるので、滑落に注意が必要。

 

消費した食料

朝飯がクッキー3枚だけだったので、山頂間近の尾根道で腹が減ってしょうがなかった。

山頂で尾西食品のアルファ米とカロリーメイトを食べた。


 

消費した飲料

全体を通して500mlペットボトル1本ともう半分。

山頂で沢水を使いコーヒーを沸かした。

また、アルファ米を食べるのに水160ml使用。

 

水場

水場は豊富で、御神楽岳登山口からしばらくは沢沿いの道が続くので、(沢の水を飲むことに抵抗がなければ)水には困らない。

しばらく行くとその沢を渡渉するが、すぐに別の沢と出会う。

2つ目の沢から離れた後、しばらく進んだ所で3つ目の沢に出くわす。

御神楽岳・室谷コース
御神楽岳・室谷コース

そこが最後の水場で、以降は水場がない。

 

装備

上はドライメッシュに化繊の長袖2枚。


下はワークマンのクライミングパンツ。

 

足元はミツウマの長靴


この長靴は、つま先に樹脂製のガードが付いており、ウレタン地で温かく、それでいて軽量なのが良い。

 

ただ、長靴で登る際の問題点は、長靴というのは大体ブカブカなので、登りや下りでは靴の中で足がずれてしまうことだ。

特に下りでは、つま先が長靴の先端の方にいってしまうので、つま先が痛くなる。

長靴を選ぶときは、できるだけ足にフィットしたものを選ぶのが良い。

 

足が長靴の中でずれるのを防ぐため、両足のくるぶしに手拭いを巻いてみた。

前方の玉結びした部分がおさえの役割をし、長靴の中で足がずれないようにしてくれる。

これが結構うまくいき、下りでつま先が痛くなることはなかった。

 

残りの装備は、グローブ・杖・ザックなど。

トレーニングのため、ザックにはテントや防寒具・予備の水や食料などを詰め、10kgぐらいの重さにしてある。

 

疲労度・大変さ

今までに、角田山灯台コース・焼峯山・風倉山と登ってきたが、一番きつかった。

 

これまでの登りは2時間半~3時間ぐらいだったが、御神楽岳・室谷コースは4時間登り続けた。

ザックを降ろしての休憩はほとんどせず、息が切れることもそれほどなかった。

ひたすら登り続けたことで足の筋肉への負担が大きかったらしく、山頂付近では一歩一歩足を上げるのが辛かった。

長靴で登ったことも、足の疲労の原因となったのだろう。

 

帰ってからは、足を上げるのが辛いぐらいの筋肉痛が何日も続いた。

これが最初の山登りだったら、絶対に山頂にはたどり着けなかっただろう。

 

尾根に出てくたびれながら歩いていると、はるか向こうにピークが見える。

このピークを越えると、果てしない向こうにようやく山頂が見えてくる。

これが精神的にきつく、腹が減ったこともあり、何度も引き返したいと思った。

 

人の多さ

私が登った時は日曜日だったが、私の他に2人しか見かけなかった。

11月も終盤に差し掛かり、山頂付近では少し雪が積もるぐらい寒かったからか、午後から雨が降る予報だったからか、それとも元々このぐらいの人の少なさなのか。

紅葉の見ごろが終わったからというのもあるだろうか。

 




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Posted by 無郷庵