裏磐梯FSのレイクで初めてのフライフィッシングpart1・2021/6/4

2021年6月4日

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フライタックルの準備


 

先々週に裏磐梯FSへと赴き、大自然真っ只中のレイクでカヌーに乗ってトラウトフィッシングを楽しんだ。

 

そのときフライを始めてみようと思い、フライフィッシング用のタックルを持ってきていたのだが、道具などはてきとうに揃えたものだった。

PEラインでフライを飛ばせないか試してみようと思い、フライリールにはPEを巻いていたぐらいだ。

案の定、PEラインではフライは全く飛ばなかった。

 

そこでAmazonにて専用のフライラインを買い求め、リールに巻いてみた。

あらかじめリールにはナイロンの3号をバッキングとして巻いてある。

 

フライラインの「This end to reel」というシールが貼ってある方をバッキングに結ぶ。

リールが6番だったので、ラインもダブルテーパーの6番を注文したのだが、リールに巻ききれなかった。

フライラインはもう1つか2つ番手の低いラインを使ったほうが良いのだろう。

 

仕方ないのでフライラインを適当な長さで切って使うことにした。

 

それにしてもフライラインは太い。

糸というよりは紐のようだ。

確かにこれなら糸の重みでフライを飛ばせそうな気がする。

 

フライラインの先端には透明なリーダーを取り付ける。

リーダーはサルカンを通して結ぶことにする。

 

フライラインのテーパーの細くなっている部分が無くなったので、サルカンが結びにくい。

結んだあとで、補強としてフライ用のタイイングスレッドを巻き、瞬間接着剤を垂らした。

サルカンの先にはヤマトヨテグスのフロロショックリーダー1号を結んでみた。

後から知ったのだが、リーダーは段々と細くなるテーパーになっているものが良いそうだ。

その方が飛ばしやすいらしい。

太さの違うラインを結びあわせて作ることもできるようなので、今度作ってみよう。

 

フライは12番のドライフライ用のフックをメインに巻いてみた。

これも今回の釣行で分かったが、12番だとフォレストスプリングスの魚たちには小さすぎる。

フックを曲げられたり折られたりし、フライが飲み込まれて口内にかかることもあった。

もう1サイズ大きい10番でも小さいぐらいだった。

 

フライは、本を参考にして見様見真似で巻いた。

まだ始めたばかりで道具の扱いも怪しいのだが、何とかさまにはなった。

 

よく言われる守破離というのがあるが、守の部分を飛ばしていきなり独自のフライを巻いたりもしてみた。

フライをタイイングするのは楽しく、ついつい色々と作ってみたくなってしまう。

 

青物のルアー釣りで学んだことだが、青物は重りを泳がせても釣れることがある。

自然界に存在しないような配色のルアーにも掛かってくる。

要は普段食べている物と同じような動きをしていたり、シルエットなどが似ていれば食ってくるのだろう。

そのつもりで、なんとなく虫っぽければ食ってくるだろうと思いながらタイイングを行った。

 

このように全ての準備がてきとうだったので、釣れるのかどうか不安ではあった。

フライフィッシングの世界では、「フライフィッシングを始めてから釣れるようになるには1年かかる」という言い伝え?もある。

釣れることはあまり期待せずに出かけた。

 




再度裏磐梯フォレストスプリングスへ


 

前回の釣行から約2週間後、再び裏磐梯フォレストスプリングへ向かった。

7:00前に着いて準備する。

 

駐車場の裏手には白樺の木があり、たんぽぽも一面に咲いており、とても絵になる風景だ。

 

受付で一日券+カヌーを申し出てお金を払う。

2回目なので勝手は分かっている。

管理人の方に聞いたところ、カヌーにはお任せで好きなように乗って良いようだ。

 

管理棟を出てカヌーの方へ向かう。

管理棟入り口から湖に対して右側へ進んでいく。

 

 

この奥へ進むとカヌー乗り場だ。

 

カヌー乗り場側から管理棟方面を見た図。

右側はレイクの岸で、ここから釣りをすることもできる。

レイクで釣った魚は全てリリースしなければいけない。

 

カヌーの元にやってきた。

 

荷物をカヌーに載せる。

 

カヌーは半分が水面・もう半分が陸に乗っている状態なので、そのままでは漕ぎ出せない。

できるだけ水面にカヌーを押し出した状態でカヌーに乗り、乗った後は体全体でジャンプするように、カヌーを水面に押し出していく。

するとカヌーは完全に水に浮かんだ状態になり、湖へと漕ぎ出すことができる。

 




カヌーで湖へ


 

とりあえず湖の奥へと向かってみよう。

 

途中、大きく張り出した木がある。

 

張り出した木を奥側から見た図。

最奥には人がいるので、ここらで釣ってみようか。

アンカーを湖底に下ろす。

 




初ヒット


 

トラウトのライズが多いので、まずは前回大活躍だったポッピンバグを投げてみる。

上の画像の真ん中にある、緑色のポッパーだ。

 

張り出した木の近くを狙って投げる。

上手く投げないと木に引っかかってしまう。

 

ポッパーが水面に落ちたら、竿を横に寝かせて糸を巻きつつ、竿を動かして1~2回大きく飛沫を上げる。

そしてそのまま少し待つ。

トラウトが近くにいれば、水面に浮いているポッパーにガバっと食いついてくる。

 

トラウトのライズがあったので、その付近をめがけてポッパーを投げ、水しぶきを立てる。

するとポッパーのあった位置にトラウトが飛び出してきた!!

 

0.8号のナイロンラインを使っているのでドラグを緩めにしてある。

何度かドラグが引き出されるが、難なくキャッチした。

 

すぐにフックを外してリリースした。

 




初のフライフィッシング


 

とりあえず一匹釣れたので、今度はフライを試してみよう。

使うのは自分で巻いたエルクヘアカディスだ。

 

前回フライフィッシングをしている人を見て、投げ方ややり取りの仕方を観察していた。

本を読んでイメージトレーニングもしていた。

 

予習しておいた通りフライラインを長めに引き出し、足元にも溜めておく。

ムチを振るうようなイメージで、フライラインの軌跡を思い浮かべながら竿を振り上げる。

このときフライラインが出ていかないよう、フライラインは空いている方の手で押さえておく。

フライラインが後方に伸び切ったら、今度は竿を前に振り下ろす。

振り下ろしたときにフライラインを押さえていた手を離す。

するとフライラインが前方へと飛んでいく。

 

思っていたよりも簡単にキャストできた。

 

もちろん、遠投や正確なキャスト、そして魚を多く釣るためには練習が必要なのだろう。

それでも、見様見真似で適当にやっても何とかなるものだ。

 

フライはドライフライなので水に浮いている。

少し待っても釣れないので、ラインを手で引っ張ってフライを近くに寄せる。

そしてもう一度キャスト。

 

木に引っ掛けたりもしながら、何度かキャストを繰り返す。

いつしかフライは水に濡れて沈むようになってしまっていた。

 

何度目かのキャスト後、フライを回収しようとしたとき、突然ガッと強い引きが!!

途端に軽くなってしまった。

魚が掛かったのに逃げられたようだ。

 

フライを回収して見てみると、何とフックが折れてしまっている。

ものすごいパワーだ。

 

魚が掛かることは分かったので、フライを変えてまた投げる。

ライズの多い場所に落とすと、水面に浮いていたフライの辺りでバシャッと飛沫があがる!!

そして竿から魚の引きが伝わった。

 

初めてのフライタックルでのやり取りだったが、慌てずに手でフライラインを引っ張って魚を寄せる。

何度か魚が突っ込むが、竿の弾力で留めつつ、魚をカヌーに近づける。

 

無事にランディング。

 

とても元気なトラウトだ。

 

フライフィッシングで魚が釣れた。

準備はてきとうだったが何とかなるものだ。

 




次なる大物


 

釣れたトラウトをリリースし、再び張り出した木の真下をめがけてフライを投げる。

そのまま投げると木に引っかかってしまうので、サイドキャストの要領で竿を横に振ってフライを飛ばす。

 

木の真下では大きい魚が跳ねている・・・

 

フライが水面に着水する。

着水してすぐ、魚がジャンプするようにフライに飛びかかった!!

フッキングしなかった・・・

 

もう一度木の下にフライをキャスト。

フライが濡れて沈んでしまう。

 

ラインを手で引っ張ってみると、重い!!

大きいのが掛かっている。

 

ラインを引っ張って寄せてくるが、時折かなり強い引きが来る。

そんなときは無理をせず、手を緩めて糸を出してやる。

フックも糸も細いので、無理をすると針が折れたり糸が切れたりしてしまう。

 

何度か強い引きをこらえ、ようやくネットに入れた。

 

 

全体的に茶褐色の体色・赤い斑点。

後で管理人の方に聞いたところ、これはブラウントラウトらしい。

 

初めてのフライで魚が釣れたこと、それも大きい魚が釣れたのでとても嬉しい。

 

今いる場所から湖の奥を見る。

岸沿いにトラウトのライズが多い。

 

先程の張り出した木の辺りでも、依然トラウトがライズを繰り返している。

 

下はトラウトのライズを捉えた写真。

 

トイレに行きたくなったので一旦陸に上がる。

 




再び湖へ


 

湖の岸沿いを歩いてみる。

木の足場から湖を見ると、トラウトが群れている。

黒く細長い影がトラウトだ。

 

用を足してカヌーに乗り、先程の場所へ戻る。

 

またフライを投げてみる。

下の画像の一番左、下から2番めのフライだ。

ヘッドにエルクヘアと緑のハックルを巻いている。

 

何投かするとすぐにフライが沈んでしまう。

 

フライは自然に流したほうが良いかと思い、糸を弛ませてテンションをかけないでおく。

そのせいで魚のアタリが分かりづらい。

 

糸を手繰ってみると、魚が掛かっていた!!

すぐにリリース。

 

フライは完全に水に濡れてしまっている。

フライを巻くときは、水に濡れた後のシルエットも考えながら巻く必要があるのだと分かった。

 

それから、フライを木に引っ掛けたりしながらも何匹も釣り上げることができた。

 

 

ここのトラウトはとてもパワーがある。

 

竿が柔らかいというのもあるのだろうが、青物と同じくらい引きが強いような気がする。

 

それにしてもフライは釣れる。

 

スプーンを投げて苦戦していたのが嘘のようだ。

ここのマスたちは日常的に虫を食べているのだろう。

 

とてもきれいな体色のマスたちだ。

 

ネットから出すとゆったりと泳いでいった。

 

途中、フライが飲まれたり、糸を切られたりした。

パワーがあり大きいマスたちなので、一筋縄ではいかない。

 

またブラウンがヒット。

 

 

しばらく釣っていたら正確にキャストができるようになってきた。

 

その後何匹もヒット。

 

 

 

次第にフライがボロボロになってきた。

 

一旦陸に上がろう。

 

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Posted by 無郷庵