裏磐梯FSのレイクで初めてのフライフィッシングpart2・2021/6/4

2024年1月30日

裏磐梯FSでフライフィッシングpart1

 

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絶品トラウトカレー


 

前回に引き続き湖へと繰り出す。

と思ったが、昼時なのに何も食べていないことに気づく。

 

管理棟はレストラン&カフェにもなっている。

昼の少し遅い時間だったが、管理人さんに昼飯を食べたいことを告げ、テーブルの上にあるメニューからトラウトカレーを注文した。

 

出てきたトラウトカレーは、カレーの上にトラウトのフライが乗っている。

結構量が多い。

カヌーを漕いだり慣れないフライフィッシングをして腹が減っていたので、ガツガツ食べてしまった。

 

カレーは少し辛味があって美味しい。

トラウトのフライもサクサクとして美味しい。

カレールーを絡めて食べると、なお美味しい。

 




湖の最奥へ


 

カヌーに乗って湖の奥へと向かう。

この景色を見たとき、何と厚みがある景色なんだろうという感想が湧いてきた。

緑一色の景色だが、木々に覆われた山々が立体感を作り出し、奥行きがはっきりと分かる。

 

湖の奥へとカヌーを漕ぎ進める。

 

奥へ向かうにつれ、段々と日差しが木々に遮られ、暗さが増していく。

岸から蛙の声が聞こえる。

 

 

湖の最奥はこのようになっている。

木の杭と流れ込みがあり、とても雰囲気がある。

このあたりはトラウトがよくジャンプしている。

 

岸近くの水面を見ていると、トラウトがたくさん見える。

活発に水面の虫を食べに来ているのか。

 

岸近くを狙ってフライをキャスト。

 

すぐにトラウトがヒット!!

とてもパワーがあり、カヌーの真下に潜り込まれそうになる。

 

ネットでランディング。

 

 

とてもきれいな体表模様だ。

 

再びフライをキャスト。

周りに木々が多く、投げたフライが木に引っかかることもしばしば。

ときにはフライが外れず糸を切るハメになることも。

 

濡れたフライが沈んでいく。

糸を張って様子を見ると、またトラウトが掛かっている!!

 

 

竿の弾力で魚をいなす。

 

 

釣ったトラウトをリリースした。

 




魚を釣ったら


 

またトラウトが釣れた。

 

 

魚が釣れたらフックを外すのだが、手で直接触れると魚が弱ってしまう。

口の端にフックがかかっていれば魚に触れずに外すことができるのだが、フックを飲まれると外すのは簡単ではない。

 

そこでハサミの形をしたフォーセップがあると便利だ。

万が一フックを飲まれたときも、魚に触れずにフックを外すことができる。

 

また、魚を釣ったときや木に引っ掛けてしまったときは、毎回フライや糸を確認したほうが良い。

糸が擦れてザラザラになっていたり、フライフックが曲がったりしていることがある。

 

リーダーとフライラインのつなぎ目の辺りを触り、そのまま先端のフライの方へと手を滑らせていく、

すると、たまに結び目ができていることがある。

これはウィンドノットと呼ばれ、フライを投げるときにできてしまう結び目のようだ。

本によれば、リーダーが細く長いほどできやすいらしい。

 

結び目があると、そこから切れてしまいやすい。

リーダーがザラザラしていたり結び目ができていたら、その部分を切ってフライを結び直したほうが良いだろう。

 

青物釣りもそうだが、かかる魚が大物なだけに、毎回の丁寧な確認作業が釣果を伸ばすコツだと感じた。

 




トラウトの大規模なライズ


 

時折風が吹くと、木から花や葉が大量に落ちてくる。

そうすると多くのトラウトが水面を意識し、一気に水面が波紋だらけになる。

 

こうなったときはチャンスで、フライを投げるとすぐにトラウトが食ってくる。

 

 

 

 

水面が騒がしくなることが何度もあり、その度に入れ食い状態になった。

だが、普段から魚影は濃いので、ライズが起きなくても入れ食い状態になることは多い。

 

結構釣れたので一時休憩。

湖の最奥から管理棟の方を向く。

左側の岸は前半に釣りをしていたところだ。

突き出した木の真下にトラウトが多い。

 

対岸でも時折ライズが起きている。

 

それにしても日光がまぶしい。

日が昇った後は特に、日陰のほうが釣りやすい。

 




釣れるフライと釣れないフライ


 

使っていたエルクヘアカディスのエルクヘアが取れてしまったので、別のフライを結ぶ。

トップがピンクのパラシュートフライだ。

 

色々と試してみて、今回釣れるフライと釣れないフライがはっきりしてきた。

 

下の画像のフライは釣れなかった。

フライボックスの真ん中にあるオレンジのフライだ。

 

今回釣れたフライは、白いマテリアルを使っているフライだった。

エルクヘアカディスもよく釣れたし、先程のパラシュートもよく釣れた。

逆に白いマテリアルを使っていない、先程のオレンジ一色のフライや緑色をメインにしたフライは釣れないか、食いが悪かった。

 

下の画像はピンクパラシュートに食ってきた魚たち。

 

 

 

 

ピンクパラシュートを使っていたら、あるときから一切魚がヒットしなくなってしまった。

フライをよく見るとフックが折れてしまっている。

いつ折れたのだろう。

 

また白が入ったフライに交換する。

 




再びブラウントラウト


 

釣り続けてくたびれてきた。

陸に上がって休憩し、また湖に戻る。

 

何と雄大な景色だろう。

ずっと眺めていたいぐらいだ。

途中、2匹の大きな鯉がゆったり泳いでいるのを見かけた。

 

また奥へと向かう。

 

奥へと向かう途中、右岸にくぼんでいる場所を発見した。

近辺では蛙の鳴き声が大きい。

その辺りでよくライズが起きているのを見ていたので、フライを投げてみる。

 

すると一発で魚がヒット!!

寄せてみるとブラウンだった。

 

 

このレイクにはブラウンが多いのだろうか。

 

最奥に戻り、岸付近を狙ってフライを投げる。

またまたヒット!!

本当にフライはよく釣れる。

 

フックアウトすることも多いのだが、なにぶんルアーとは食ってくる回数が違う。

たまにルアーで数釣りしている人も見かけるが、どうやったらあんなに釣れるんだと思う。

 

かなりパワーのあるマスだ。

フライラインをたぐり寄せ、リーダーが見えるまで寄せてくる。

そこからカヌーに寄せるまでが大変で、何度も遠くに走ろうとする。

 

岸に向けて走ったり、深い場所に向かって泳ごうとしたり。

使っている糸が細いので無理はできない。

フライラインを繰り出して魚を走らせる。

 

そうしてやりとりを何度か繰り返していると、次第に魚の動きが弱まってくる。

 

カヌーに寄せてネットに入れようとする。

そこでもうひと暴れ。

 

何とかキャッチ。

 

 

釣れるマスは平均30~40cm台だ。

40cmを超えると一回一回が長引くので、かなり疲れる。

 




大物との闘い


 

ライズが起きている場所を狙ってキャスト。

もうかなり正確にフライを投げられるようになってきた。

遠投はまだできないので、もっと練習が必要だ。

 

フライが水に沈んでいく。

フライラインを張り気味にし、ラインの先端を観察する。

 

するとラインが急に引き込まれた!!

 

かなり強い引きで、手でテンションを掛けながらフライラインを繰り出した。

初動を止めようとしたら、フックが折れるか糸が切れるかしていたに違いない。

 

とりあえずテンションをかけながら、魚が泳ぐに任せていく。

魚は岸近くを泳いだり、深みに潜ったりしていく。

 

動きがゆっくりになった時を見計らい、手でフライラインをたぐり寄せる。

 

魚もさるもの、岸に向かって突っ込んだり、カヌーの前や後ろに移動したりする。

引きの強さにカヌーが引っ張られて向きが変わったりしている。

裏磐梯フォレストスプリングスのサイトに「カヌーを引っ張るほどの野生化したトラウト」という記述があったが、本当なのだと身を持って分かった。

 

青物の引きなら強いタックルで強引に耐えられるのだが、繊細なフライタックルではそうもいかない。

糸を繰り出したり手繰り寄せたりを繰り返す。

 

やっとリーダーまで巻き寄せてこれた。

と思ったのもつかの間、そこからが大変だった。

 

カヌーに寄せたトラウトはさらに暴れ、カヌーから遠ざかっていく。

寄せては離れ、寄せては離れを繰り返す。

 

ようやく動きが止まり、引っ張られるがままになってきた。

ネットに入れて一段落。

5分~10分ぐらいやり取りしていたのではないだろうか。

体長50cm以上はあったと思う。

 

参考までに、体長50cmぐらいのイナダを同じネットに入れたときの写真。

 

このサイズでこの大変さなら、大会などで釣られている70cmぐらいのマスはどれだけ釣り上げるのが大変なんだと思う。

 

使っていたフライはボロボロになり、エルクヘアは引きちぎれていた。

 




最後のもうひと粘り


 

大きいのを釣って満足したのだが、閉場には時間があるので、もう少しフライフィッシングを楽しむことに。

 

ボロボロになったフライを交換してキャスト。

またブラウンが釣れた。

 

 

 

張り出した木の真下を狙い、フライをキャスト。

キャストを繰り返して分かったが、ラインを前に垂らした状態から竿を振り上げるとき、手に持ったラインを引っ張ると、ラインに勢いが付いてうまく投げられる。

本ではこれをホールと呼んでいた気がする。

糸ふけを取ってアタリを待つ。

 

きれいなトラウトがヒット。

 

 

日が沈みかけている。

もう少しだけ粘ろう。

 

最奥の流れ込み付近にキャスト。

 

直後魚がヒットし、糸が張り詰める。

 

これもきれいなトラウトだ。

 

 

 

さすがに疲れた。

体感30匹ぐらいは釣った気がするのだが、実際はそんなに釣れていないだろう。

陸に戻ろうか。

 

漕いでいたが、カヌーが進まない。

アンカーを上げるのを忘れていた。

このアンカーを上げるのがまた大変だ。

結構重く、底から数mも引っ張り上げなければいけない。

水の浮力の助けがあるとはいえ辛い。

 




ポンドでフライの練習


 

陸に戻ってきた。

車で荷物の整理をして帰ろうかと思ったのだが、まだ閉場には時間がある。

そこでポンドに行ってみることに。

 

昼頃は結構人がいたのだが、今は殆ど人が居ない。

フライの練習をしてみることに。

 

ポンドで地に足をつけてフライフィッシングをするのは、レイクでカヌーから釣るのとはまた違う。

カヌーならばポイントにギリギリまで近づくことができるのだが、ポンドではそうもいかない。

ポンドの中心付近でライズが多いのだが、距離が遠く、そこまでフライを飛ばすことができない。

 

それでも魚は掛かってくれる。

ルアー釣りよりもはるかに簡単だ。

 

そのうち管理人の方が来て、色々と教えてもらった。

基本のキャストの仕方やロールキャスト、糸の張り方などだ。

道具についても色々と教えてもらった。

 

道具もてきとうに選んだものだったので、もう少しバランスを考えてみたい。

特にリーダーはフロロショックリーダーの1号をフライラインに結んでいただけだった。

それでは飛ばしにくいので、だんだん細くなるテーパーラインを使ったほうが良いとアドバイスを貰った。

 

とても貴重な体験ができた。

 

それから何匹か釣り、閉場の少し前に裏磐梯フォレストスプリングスを後にした。

 

管理棟から眺めたレイク。

 

管理棟の入り口。

 

家に帰ってから手持ちのフライを見てみると、かなり消耗していた。

 

最初はこのぐらい用意していたのに。

 

フライをロストした主な原因は、木や葉っぱに引っ掛けたことだ。

また、使っているうちにエルクヘアやヘッドがちぎれたり、取れたりして使えなくなったものも多かった。

マスにフックを折られたり、糸を切られたことも何度か。

今度はもっとたくさんフライを用意して臨みたい。

 

それにしてもフライフィッシングは楽しい。

始めてから一年はしないと釣れるようにならないという話もあるが、そんなことはなかった。

てきとうなタックルに見様見真似の釣り方でも何とかなるものだ。

管理釣り場で釣りをしたからかもしれない。

これが渓流などではまた違ってくるのだろう。

 

竿を使いはするものの、手で魚とのやり取りをする感覚。

自分で巻いたフライで魚が釣れる喜び。

独特なキャストの仕方。

すっかりフライの面白さにハマってしまった。

 

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Posted by 無郷庵