ブッダガヤで子どもたちからお金をねだられる

旅の記録ーインドに呼ばれ国境を越えてネパールへ全ページ


やっとガイドと別れる

マハーボディ寺院を、勝手に付いてきたガイドから案内してもらったのだった。

 

さて、この後どうやってこの男と別れようか。

 

道を歩いていると、果物の屋台を発見。

どうやって買うのか気になったので、ガイドの男に聞いてみるが、彼はそういう話には乗ってこない。

 

この男は、私を観光地に連れて行くことしか考えていないようだ。

 

こちらとしては、屋台での買い方とかの方が、観光地よりも興味がある。

そういうのを教えてくれれば、少しはお金を使おうという気にもなってくるのに。

 

ガイドは一軒の土産物屋の前で立ち止まる。

知り合いの店らしい。

水をもらって少し休憩。

 

するとガイドは、「これからバイクで前正覚山に行く」と言う。

「ガソリン代とちょっと寄付も...ゴニョゴニョ...」とか言っている。

 

それはちょっと遠慮願いたい。

 

急だし、やっぱり一緒に乗り物に乗るのは避けたい。

いざという時逃げられなくなる。

 

悪い人ではないと思うのだが...

 

こちらとしては、観光地巡りをして、お金を落とすことはやぶさかではない。

ただ、このガイドが強引なので、ためらってしまうだけなのだ。

 

「私の行きたいところに」、とは言ってくれるのだが、そもそもガイドを頼んだわけではなく、向こうが勝手に付いて来ているだけだ。

 

「山には行かない」と言うと、「では店でチャイでも飲んで話をしよう」と言ってくるので、ホテルに戻ると伝える。

 

誰かと一緒に飲食店に行くのも避けたい。

飲み物に睡眠薬を入れられ、、、というのも有名な手口だ。

 

ちなみに、先ほど水をもらっていたが、そちらは先にガイドが飲んでいたので、大丈夫だと判断していた。

道の真ん中なので、何かあっても周りの人が助けてくれるだろうし。

 

「ホテルに戻る」と言うと、ではバイクで送っていくと言うので、歩いて行くと伝えた。

電話番号を聞かれ、「電話番号は持って無い」と言うと、ガイドの番号だけ教えてもらい、ようやく解放された。

 

何だか疲れた。

こういうのに慣れていないので、一つ一つのやり取りが面倒だ。

 

マハーボディ寺院を歩いている時も、猜疑心の塊りになっていたので、思うように見て回ることができなかった。

 



ゲストハウス前の道の子どもたち

 

ヘトヘトになりながら、ゲストハウスまでの道を戻る。

 

ゲストハウス前の田舎道を歩いていると、どこからか「ハロー」という声が聞こえてくる。

子どもの声のようだが、肝心の子どもが見当たらない。

 

探してみると、車の荷台のところに子どもがいるのを見つけた。

屋根の上にもいる。

 

挨拶をしてゲストハウスに向かう。

 

子どもたちと挨拶をしていると癒される。

さっきまで、面倒な大人同士の腹の探り合いをしてきたので、すっかり疲れていた。

 

こんなのは仕事をしている時だけで十分だった。

何で旅に来てまで、人付き合いで苦労しなければならんのだ。

 

ゲストハウス前の辺りにも、何人か子どもたちがいた。

 

彼らとも「ハロー」とあいさつを交わし、なんてかわいい子どもたちなんだろうと思っていると、女の子が一人寄ってきた。

 

すると女の子が手を出して、、、

マネー

 

私は膝から崩れ落ちた(ような気持になった)。

 

もうここでは生きていけない。

大人も子供も強かすぎる。

 

いかに日本の環境が生ぬるかったか、、、

 

(心の中で)泣きながらゲストハウスに戻り、ベッドにもぐりこんだ。

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