ガイドを断るコツ
このページでは、観光地でのガイドたちとの関わり方について、インドやネパールを旅する中で分かったことを書いておく。
まずは断り方について。
ガイドは矢継ぎ早に話しかけてくるし、ガイドを受けるのが当然という雰囲気で話しかけてくるので、断るのはちょっと面倒だ。
観光地でガイドが始まる流れとしては、
私が観光地に到着→
ガイドが話しかけてくる→
しばらく話し、次へ行くぞと促される→
という感じだ。
これまでの経験で分かったのだが、ガイドを断りやすいのは、ガイドから次へ行くぞと促された瞬間だ。
何故ならば、それまではガイドから話しかけられるだけだったのが、このタイミングでは、私が自分で行動する必要が出てくるからだ。
ガイドからしたら、こちらを引っ張って連れて行くわけにもいかないので、付いてくるかどうかはこちらの意志に任せるしかない。
きっとガイドたちも、この瞬間に一番気をもんでいることだろう。
「次へと行くぞ」と促されたタイミングが分岐点であり、このタイミングで付いて行ってしまうと、段々と断り辛くなってしまう。
流されるまま説明を受けて、最終的に、高額な料金をふっかけられてしまうわけだ。
断るなら早めに、である。
ガイドを依頼することの良さ
ただもう一つ書いておくと、ガイドを受けるのが悪いことだとは思わない。
ガイドたちが、料金について事前に説明せずにガイドをし、後から(高額を)請求してくるというのは悪質である。
(たまに最初から料金について説明してくれるガイドもいる)
とはいえ、彼らは基本的に、気の良い話好きのおっちゃんである。
料金のことさえしっかり通しておけば、彼らと関わるのは悪いことではないと思うのだ。
前に、マハーボディ寺院やダルバール広場でガイドから説明を受けたが、彼らはしゃべり慣れており、説明が分かりやすかった。
せっかく歴史のある史跡に来たのだから、何も知らないまま歩くのはもったいない気もする。
それに、その観光地のことを知らないと、入場の仕方やどこで写真を撮って良いのか、どこまで入って良いのかなどが分かりにくい。
ガイドと一緒なら全て教えてもらえるし、現地の人しか知らない穴場も教えてもらえる。
ガイドと仲良くなっておけば、ブッダガヤで鉄道チケットを買う時、ガイドから助けてもらったように、何かで助けてもらえることもある。
高いお金を取るだけに、ガイドたちは親身になってくれるだろう。
観光地に行ったら、ガイドから一度説明を受けておくのも悪くないと思う。
ただ、ガイドを頼む際はやはり、料金交渉を最初にしっかりしておくことと、身の安全を守ることには気を付けた方が良い。
ガイドとの交渉について
料金交渉をするタイミングは、やはり先ほどに書いたように、ガイドから最初に「行くぞ」と促されたタイミングが良いと思う。
このタイミングなら、こちらが動かなければ次に進まないので、話を切り出しやすい。
逆に、ここを逃してしまうと、話を切り出しにくくなり、最終的に高額を請求される可能性がある。
次へ行く前に「are you guid?」などと確認し、「how much?」と値段を聞いておく。
値段を聞いて高いと思うのであれば、しっかりと自分の希望を伝えよう。
金額交渉の際は、事前に落としどころを決めておき、まずそれより安い値段を伝える。
相手がいきなりその値段で承諾することはないが、最初の値段よりちょっと安い値段を言ってくるはずである。
こちらも、ちょっとずつ値段を上げながら、落としどころに近づけていこう。
相手が中々値段を下げなければ、交渉決裂ということで、その場を立ち去れば良い。
もしかすると、相手はもっと低い金額を提示し、引き留めてくるかもしれない。
こういう駆け引きも、ガイドが本格的に始まる前の段階でしかできない。
ガイドというものは、生活必需品やリキシャに比べ、こちらがどうしても必要なものではない。
あくあで、こちらが有利な立場という意識で交渉するのがコツである。
そして、いざガイドをしてもらうとなったとしても、安全面には気を付けよう。
ガイドと二人っきりになる状況を作らないとか、飲食物を勧められても口にしないとか、その辺りはよく気を付けるべきだと思う。