旅のスタイルとカバン
私は、沢木耕太郎さんの深夜特急シリーズを読んで海外旅行に行きたくなりました。
そのため、バックパッカースタイルで旅に出ることを前から決めていました。
できるだけ少なくした荷物を、一つのザック(リュック)に詰めていくスタイルです。
旅をしているとき、他の旅行者のカバンを見てみると、ほとんどの人がザックかスーツケースのどちらかを持っていました。
ザックの良さは、両手が空くことと段差に強いことです。
道が悪い時も、ザックならば気にする必要がありません。
ザックは、山登りに使っている30Lぐらいの物を利用しました。
後述しますが、飛行機に乗る際、預け荷物にしなくても済むサイズです。
ザックのほかに、肩から掛ける小さい鞄も用意しました。
荷物の大きさと飛行機
ザックでもスーツケースでも、使いやすい方を使うのが良いと思うのですが、問題はその大きさです。
旅行中、カバンの大きさが問題になるのは、飛行機の搭乗時です。
飛行機に乗る際、荷物は機内に持ち込むか、貨物室に預けることになります。
預け荷物にする場合、手続きが必要なのと、預け料金がかかるというデメリットがあります。
また、飛行機を乗り継いで目的地に行く場合、あまりないことだとは思いますが、荷物が紛失してしまう(ロストバゲージ)こともあるようです。
そのため、荷物はできるだけ飛行機の中に持ち込むようにした方が、色々と利点があります。
ただ、航空会社ごとに、機内に持ち込めるサイズと重さに規定があります。
機内持ち込み手荷物のサイズ例
例えば、私がタイに行く際に利用したエアアジアでは、
各辺の長さが56㎝(高さ) x 36㎝(長さ) x 23㎝(奥行)以内
のキャビンバッグに加え、
40㎝(高さ) x 30㎝(長さ) x 10㎝(奥行)以内
のバッグを機内に持ち込めるようです。
さらに、二つの合計重量が7kgを超えないようにしなければいけません。
また、帰国に利用したライオンエアーでは、
キャビンバッグ:40cm x 30cm x 20cm 以内かつ7kg以内
を持ち込むことができるようです。
規約の文面が微妙で、2つ持ち込むこともできるような書き方になっています。
エアアジアより、ライオンエアーの方が飛行機に持ち込める荷物のサイズが小さいです。
そのことに飛行機に乗る前日に気づき、必死に荷物を小さくしました。
航空会社ごとに荷物のサイズの規定が違いますし、今後変更になる可能性もあります。
出発前に、よく調べておいた方が良いでしょう。
ちなみに、預け荷物の手続きは、航空券の購入と同時に行います。
飛行機に乗る際のチェックイン時に手続きすることもできますが、事前に手続きをするよりも、かなり料金が高くなるようです。
手荷物をできるだけ減らす
北海道一周の際、荷物を増やすのは簡単だけれど、減らすのは難しいという教訓を得ました。
荷物が少なければ行動時の負担も減りますし、前述のとおり、飛行機に乗るときも預けなくて良くなります。
できるだけ荷物を減らして行き、必要なものは現地で買い足すことにしました。
荷物削減の例として、ガイドブックを持って行きたかったのですが、そのまま持っていくのでは重いので、必要なページだけ切り取って持って行ったりしています。
荷物を減らした結果、総重量は4.5kgとなりました。
旅で役に立った荷物について
荷物はかなり厳選したつもりでしたが、使わなかったものも結構ありました。
荷物について、役に立ったものや使わなかったものなどの詳細を、これから書いていきます。
まず、役に立ったものやよく利用していたものから。
・スマホ
今の時代、旅にはスマホが必要不可欠です。
航空券の手配から、地図としても活用できますし、現地の情報を集めることもできます。
スマホについては、後のページに詳しく書こうと思います。
・デジタルカメラ
これは人によっては不要だと思います。
スマホで十分代役ができます。
私の場合、写真を撮る枚数が多く、スマホを何度も出し入れするのが嫌だったので、コンパクトデジタルカメラを持っていきました。
スマホは旅行の生命線になります。
何度も出し入れしていると、故障や盗難の危険があるかもしれません。
実際に私は、スマホで写真を撮っていた時、落として画面を割ってしまいました。
(これではコンデジを持っていった意味がない、、、)
・充電器
スマホやデジカメを充電するのに必須です。
海外の差込口に対応したプラグ変換器と、変圧器が必要です。
これも詳しくは、スマホのページに書こうと思います。
・クレジットカード
カードでお金を払ったり、ATMから現地通貨を引き出すのにも使えます。
海外旅行の保険が付帯しているものが良いでしょう。
盗難や紛失、利用停止になったときのことを考え、デビットカードと合わせて三枚持っていきましたが、結局使ったのは一枚だけでした。
二枚は持って行った方が良いとい思います。
クレジットカードについても、後のページで詳しく述べようと思います。
・衣類
ーシャツ2枚(長袖と半袖)
ーズボン2枚(長ズボンと半ズボン)
ー下着2セットずつ
ー靴下3枚
を持っていきました。
下着とシャツは、3セット持って行った方が良かったと思います。
けっこう汗をかくので、2セットだと洗濯が追い付かないことがありました。
靴下は長いものを持って行ったのですが、やっぱり暑いので、短いものを3枚が良かったと思います。
私は手で洗濯するスタイルで行ったのですが、厚手のものは絞るのが大変でした。
自分で洗濯する場合は、薄手で丈夫な衣類を持っていくのが良いと思います。
バンコクにはコインランドリーもあります。
チャイナタウンなど、観光客が多く滞在する場所で見つけやすいと思います。
・折り畳みハンガー
100均で折り畳みハンガーを買って持っていきましたが、大活躍でした。
ホステルにはハンガーが置いてあることが多いのですが、洗濯するのに数が足りないこともあります。
2つ持っていたのですが、1つをどこかのホステルに置き忘れてしまいました。
1つだと微妙に足りず、2つか3つあった方が良いでしょう。
・洗濯用ロープ
細いビニールひもを、3mと4.5mの二本持っていきました。
これさえあれば、だいたいどんな場所でも洗濯物を干すことができます。
軽いので、もっと長くして持って行っても良かったと思います。
一緒に洗濯ばさみも持っていくと良いと思います。
・エコバッグ
小さく折りたためるものを持っていきました。
観光の際、メインのカバンに入れておくと便利です。
・頑丈なテープ
耐久力のあるテープを巻いて持っていきました。
スマホを落として画面を割った時、補修するのに使いました。
他にも、ボロボロになった財布を補修したりと、けっこう役立ちました。
・カラビナ
ホステルで鍵を借りた時、鍵を紛失しないよう、カラビナを付けて保管していました。
もし鍵を紛失してしまうと、預り金を取られてしまいます。
・歯ブラシと歯磨き粉
私が泊まったホステルは、全てシャンプーとボディーソープが付属していました。
それ以外の洗面用具は置いていない所が多いです。
歯ブラシと歯磨き粉は、現地でも買えますが、持って行った方が簡単です。
ただ、飛行機に乗る場合、歯磨き粉は液体の分類となるため、機内に持ち込む場合は所定の方法で持ち込まなければいけません。
液体は100ml以下の容器に入れ、チャックなどの袋に入れなければいけません。
詳しくは、各航空会社のサイトなどで確認してください。
・その他の洗面用具など
男ならばヒゲソリなど、必要なもの、使い慣れている物を持っていくと良いでしょう。
バンコクでも、コンビニやドラッグストアなどで必要な生活雑貨は手に入ります。
・手ぬぐい
ティッシュやタオルの代わりになります。
バンコクは暑く、歩いているとすぐに汗をかきます。
汗を拭くのに使えますし、濡らして首に巻いておくと涼しくなります。
難点は、手ぬぐいを使っているとすぐに日本人だと分かってしまうので、日本語で客引きされるのが面倒なことです。
・本
乗り物、特に飛行機に乗っている時間がとにかく長いので、本を持っていくと良いと思います。
何冊も持っていくと重いので、一冊にしようと思っていたのですが、小説だとすぐに読み切ってしまいます。
そこで、一日一禅を持っていくことにしました。
大学生のころからずっと読み続けていますが、いまだにさっぱり分かりません。
私の座右の書です。
よく使用した道具はこんなところです。
旅に持って行ったけれど使わなかった荷物
続いて、持って行ったけれど使わなかった荷物について。
この項目の道具は、必要だと思って持って行ったけれど、使わなかったものです。
場合によっては必要になる可能性もあります。
・モバイルバッテリー
10000mAhの物を持っていきましたが、一度も使いませんでした。
ただ、スマホが使えなくなるとかなり不便になるため、一応小さいものを持って行くのが良いと思います。
モバイルバッテリーに対応した充電ケーブルも忘れずに。
・シャンプーとボディーソープ
私が泊まったホステルは全て、シャンプーとボディーソープのどちらも備え付けてありました。
ボディーソープだけ一応持って行ったのですが、全く使いませんでした。
ただ、半年後に行ったインドでは、ゲストハウスにシャンプーやボディーソープが無いのが当たり前でした。
ホステルによっては、どちらも備え付けていないところもあるかもしれないので、一応持って行った方が良いような気もします。
液体になるので、飛行機内に持ち込む場合は、100ml以下の容器に入れてジッパーの袋に入れる必要があります。
・薬
虫刺され用のかゆみ止めや胃薬、頭痛薬などを持っていきました。
これらもあまり使わなかったのですが、軽いので、一応持って行っておくのが良いと思います。
ただ、塗り薬などは液体の分類になるため、飛行機に持ち込む際は、上のボディーソープなどと同様にしなければいけません。
・爪切り
7日間の旅行だったので、全く使いませんでした。
長期の旅行の場合は、持って行った方が良いでしょう。
・ポケットティッシュ
これも不要でした。
手ぬぐいで代用可能です。
・携帯トイレ
黒いビニールと凝固剤がセットになったものです。
使いませんでしたが、長時間乗り物に乗る予定があるなら、持って行っても良いと思います。
・予備の眼鏡
かなり目が悪いので、一応持っていきました。
特に眼鏡が壊れそうになるタイミングはありませんでした。
・ビニール袋
たくさん持っていきましたが、一つも使いませんでした。
買い物のときに大体つけてもらえますし、他にエコバッグを持って行ったので、それで十分でした。
それほど重くないので、小さいものをいくつかと、大きいものを一枚程度、持って行っても良いと思います。
・雨合羽
バンコクは雨が多いと聞いていたので、ワークマンのイージスを持っていきました。
私が行ったときは、夕方や夜にまとまって雨が降ることが多く、その時分は大体ホステルにいたため、雨除けは必要ありませんでした。
急な雨に会うことはもちろん、乗り物に乗っているとき、冷房で冷えることがあるかもしれません。
できるだけ薄くて軽い、レインコートのようなものを持って行った方が良いとは思います。
ガイドブック
地球の歩き方を、必要なページだけ切って持っていきました。
ですが、スマホの情報で十分だったので、一度も開くことはありませんでした。
ガイドブック自体が無駄だったわけではありません。
旅行に行く前に何度も読み込み、回る観光地とルートを考えるのにとても役立ちました。