青物釣りの面白さと釣りを通して考えたこと


当サイトでは、陸から40cm~50cmぐらいの青物を釣る方法について解説していきます。

このページではその前書きとして、私が青物釣りに対して思うところを述べていきます。

 


青物釣りに魅了される

私が初めてサゴシを釣ったのは、今から数十年前のことでした。

 

当時は道具や釣り方も良く分からず、釣れるのかどうかもよく分からないまま、釣り場へと向かいました。

 

堤防でたくさんの釣り人と並びながら釣りをしていたら、目の前に突然サゴシのナブラが表れました。

急いでルアーを投げて巻くと、いきなりサゴシが掛かりました。

 

今までに40cmを超すような魚を釣ったことがなかったので、必死にやり取りして堤防に抜き上げました。

その後、立て続けにもう二匹釣り上げたのですが、こんなに大きい魚が簡単に釣れることに驚きました。

 

それからすっかり青物の引きの強さに魅了されてしまい、青物釣りにハマっていきました。

 

青物釣りの面白さは、陸から結構な大きさの、強烈なパワーの魚が釣れることにあります。

 

下の動画は、陸から73cmのワラサを釣った時のものです。

青物釣りでは時折、ビックリするような大物が掛かることもあります。

 

それからずっと青物釣りを続けていたのですが、青物が釣れる場所は釣り人が多く、場所取りが大変でした。

 

できるだけ人のいない場所で釣りができないかと思っていたところ、偶然、本屋でカヤックフィッシングの本を見つけました。

それからカヤックフィッシングを始め、沖で釣りをするようになりました。

 

最初は沖に出るのが怖く、魚も全く釣れなかったのですが、徐々に沖に出て釣果を出せるようになってきました。

 







カヤックにイナダがついてくる

 

そして何度目かのカヤックフィッシングの時、一匹のイナダがずっとカヤックにつきまとってきました。

娯楽としての青物釣り

娯楽としての青物釣り

娯楽としての青物釣り

イナダは何度もカヤックに体当たりしてきたのですが、ルアーを近づけると離れていき、少し経つと戻ってきます。

 

カヤックに乗っている間中、イナダが頭をぶつけるドーン...ドーン...という音が響いていました。

 

このイナダは何をしても逃げず、結局陸に戻るまでずっと、カヤックに付いてきていました。

 

海の上でイナダと一緒にいるうち、何となくイナダという魚に愛着が沸いてしまいました。

 

今まで、イナダという魚は一つの釣りのターゲットとしか思っていませんでした。

 

それがカヤックに付いてきているイナダを見ていると、魚にも個性や性格のようなものがあり、意思を持って行動する一つの生命なのだということが分かりました。

 

この一件から、何となく魚を釣りづらくなってしまい、私はあまり釣りに出なくなってしまいました。

 




魚釣りの意義

魚釣りでは、仕掛けを試行錯誤したり、実際に魚とやり取りをしたり、釣った魚を料理して食べたりと、たくさんの楽しみがあります。

 

ただ、釣りをすることの一番の効用は、命の尊さを知ることができることだと思います。

 

生きている魚と出会う機会は、日常生活の中では滅多にありません。

水族館に行けば出会うことはできますが、ただ泳いでいる魚を見るだけであり、釣りをするときの関わり方とは違います。

 

実際に魚と駆け引きをし、釣り上げ、締めてキープする過程の中で、どうしても魚を生き物だと意識せざるを得ない場面が出てきます。

 

その積み重ねから、次第に魚の生命を尊ぶ気持ちが芽生えてきます。

 

私が好きな本で、瀬畑雄三さんという方の「源流テンカラ釣りの知恵」という本があります。

その中に、

イワナが好きになると、可愛くなると必然的に殺せなくなるんですよね。

という言葉が出てきます。

 

もちろん、瀬畑雄三さんと私とでは、釣りの歴や腕前は天と地ほど違います。

 

ですが、私も釣りを通して、上で引用した言葉の一端が分かったような気がしています。

 

釣りの意義は、魚を釣りあげる過程の中で、生命の尊さを知ることができる事にあると思います。

 




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