胎内の風倉山へ
今日は秋晴れの良い一日になりそうだ。
10月に入り、朝夜は涼しいが、昼はまだ暑い。
今回は3度目の山登り、胎内市の風倉山へと向かうことに。
風倉山は、何となく名前に神秘的な響きがあり、ずっと行ってみたいと思っていた山だった。
風倉山は、駐車場から登山口まで、そこそこ長い林道があるらしい。
林道は自転車で進もうと思っていたので、車に自転車を積み込んでおく。
朝6時ごろに風倉駐車場へ到着。
駐車場はとても広い。
奥に見えるのが林道入口だ。
前回の焼峰山では、下山時に足が震えていた。
登山中の足の震えなどには、アミノバイタルが良いと何かで見たので、試してみることに。
アミノバイタルは、薬局に行ったところ、アクティブファインとプロが売っており、同じくらいの値段でアクティブファインが14包、プロは7包だった。
プロの方がアミノ酸の量が多い。
それほど頻繁に登山に行くわけでもないので、とりあえずプロの方を買ってみた。
そのまま口に入れてみたが、味は、、、
スポドリで流し込んだ。
このアミノバイタルのおかげなのか、今までは下山のときに足が震えていたのが、今回の登山では足が震える一歩手前ぐらいで済んだような気がする。
林道を進む
自転車に乗って林道ゲートに向かう。
車は通行止めなので、ここから先は歩きか自転車で進むことになる。
ゲートの左側を通過する。
自転車で林道を進む。
林道は高い位置にあり、すぐそばを鹿ノ俣川が流れる。
林道を進んですぐのところに、胎内スキー場がある。
途中少しだけ景色が開け、鹿ノ俣川が見える。
鹿ノ俣発電所に到着。
右奥の坂道を進む。
最近自転車に乗っていなかったので、足が結構きつい。
関堤がある。
道の途中、舗装されていない部分があった。
乗ったまま通ると尻が痛くなりそうなので、自転車から下りて進むことに。
再び舗装路になった。
ここで右を見ると、山の神様の祠がある。
これからお山に入りますと挨拶した。
鹿ノ俣ダムに到着
分岐路に到着。
とりあえず、平坦な右の道に行ってみる。
奥に鹿ノ俣ダムが見えた。
登山口は、ダムの上を通ってたどり着くはずだ。
このまま行っても、ダムの上に出られそうにない。
分岐は奥の道が正解だったようだ。
先程の分岐に戻り、奥の道を道なりに進む。
鹿ノ俣ダムに着いた。
途中で舗装路が途切れている。自転車はここに停めていこう。
道なりに進むと、ダム湖を渡る橋があった。
橋から右を見るとダムが一望できる。
木の下で魚がライズしている。
ここにフライをキャストしてみたい。
橋から左を見ると、川の跡が見える。
左奥には滝が見えた。
水は一旦砂利の下に行き、伏流水として流れているのかもしれない。
橋を渡っていると、段々と雰囲気が出てきた。
風倉山の登山口から先へ
橋を渡ってすぐ左に、風倉山登山口があった。
看板を見ると、15分間隔で合目標識があるようだ。
いざ、風倉山を登り始める。
登山道からすぐ急登が始まる。
坂をひたすら登り続ける。
登り始めてすぐ、この山が好きになってきた。
風倉山という名前の響きもそうだが、もののけ姫のコダマでも出てきそうな雰囲気だ。
岩と土混じりの坂道を登っていく。
一合目に着いた。
体力的にも時間的にも順調だ。
一合目からはロープが張ってある場所も出てくる。
周りの景色も少しずつ見え始める。
倒木の下をくぐる。
ザックが引っかかり、屈んだだけでは通れないので、這いつくばって進む。
一合目から二合目までの道も、坂が多い。
少し開けた場所に出た。
遠くに見えるのは、、、
二合目の標識だ。
二合目の先へ:段々と道が険しくなる
日が昇ってきた。
二合目から三合目は、比較的なだらかな道が続く。
道をふさぐように木が生えている。
腰掛けるのにちょうど良い高さだ。
帰りはこの木に腰かけて休ませてもらった。
登りだけでなく下りもある。
これはどういう風に生えているのだろう。
木々の隙間から周囲が見える。
あれは何岳だろう。
道は落ち葉が積もってフカフカしている。
少しずつ険しい場所も出てきた。
倒木が道をふさいでいる。
それにしても、蜘蛛の巣が多い。
今日は私が最初の登山者なのだろう。
杖で蜘蛛の巣を払いながら進む。
風倉山の三合目に到着。
ここまではそれほどきつくない。
三合目を越えたあたりから、道が険しくなってくる。
一つ一つの段差が大きい。
ロープも出てきた。
石の右手を回り込むようにして抜ける。
岩と木の根が混じる斜面。
ロープありのへつり道。
四合目はまだか。
四合目に到着。
四合目の標識から左手の方に、急な下り道の登山道が続いている。
さらに視界が開ける。
再度、岩を回り込むような道が続く。
道は依然として険しい
木の根を乗り越えて進む。
平野が見える。
あれは関川方面だろうか。
五合目に到着。
五合目から先へ:ひたすら斜面を登る
風倉山の登山道では、この五合目を過ぎたあたりが一番つらかった。
長い斜面を、ときにはロープに頼りながらひたすら登っていく。
また斜面。
ひたすら斜面が続く、、、
斜面の先が見えない。
ブナが混じる眺めは美しいのだが、、、
足元が落ち葉なので、滑りやすい。
木の下をくぐり抜け、、、
七合目に到着。
そういえば六合目の標識を見ていなかった。
見落としたのだろうか。
結構な高さまで登ってきたのだろう。
遠くまで視界が利くようになる。
またロープ地帯を抜ける。
木々の背が低くなってきた気がする。
蜘蛛の巣が多い。
灌木混じりの道に八合目の標識が。
八合目から先へ:視界が開ける
ようやく八合目まで来た。
ここまで来ると視界を遮るものが少なくなり、はるか遠くまで見渡せる。
真ん中に見える水たまりが、登山口のあった鹿ノ俣ダムだ。
あんなに遠いところから、ここまで登ってきたのだ。
鹿ノ俣ダムをズーム。
櫛形山脈だ。
奥に見えるのが山頂だろうか。
途中、松の木が足をたくさん伸ばしていた。
最近、地球防衛軍6をやっていたので、イカのように見えてしまう。
灌木混じりの尾根道を進む。
相変わらず蜘蛛の巣だらけだ。
持ってきた杖が大活躍だった。
小さいきのこが生えていた。
右側が山頂だろうか。
後もう少しに違いない。
ここでもずいぶん景色が良いが、早く山頂からの景色が見たい。
傾斜は続く。
もうヘトヘトだ。
杖に両手でしがみつき、時折四つん這いになりながら、山頂からの景色を見たいという思い一つで、一歩一歩ゾンビのように進んでいく。
皇山住神宮から山頂へ
この先が山頂か、、、
開けた場所に出た。
皇山住神宮と書いてある。
まだ山頂ではないようだ。
ここからの景色もかなり良く、もうここをゴールにしたいぐらいだ。
あと一息で山頂だ。
正面のピークが山頂のはず。
左側にもピークが見えるが、あれが山頂ではないことを願う。
あそこまでは歩きたくない、、、
道の左側が、崖になっているような場所があった。
落ちても掴まれるようなところがなく、結構危ない。
右が山頂であってくれ、、、
途中、ロープにつかまりながら下りるようなところがあった。
下りてから見返すとこのようになっている。
この尾根道をこえれば山頂のはずだ。
視界が開けた!!
風倉山の山頂に着いた、、、
山頂からの景色
山頂は程々のスペースで、4人ぐらいで窮屈になりそうだ。
今日は日曜日だったが誰もおらず、景色を独り占めできた。
ハート型の胎内ダムを見下ろす。
胎内ダムのアップ。
奥に見えるのは杁差岳だろう。
山頂近くに、ぽつんと小さい物が見える。
避難小屋だろうか。
杁差岳にもいずれ登ってみたいものだ、、、
飯豊の山々が連なる。
こちらはもう一つのピーク。
関川・岩船・村上方面。
大峰山などがある櫛形山脈。
中条・胎内市街は山に隠れて見えない。
櫛形山脈の左のすそには、新発田市街が見える。
奥の海沿いには新潟東港が。
海まではくっきり見えない。
これは恐らく二王子岳。
新発田市街から見た二王子岳が、二王子岳の正面だとすると、今は側面を見ていることになる。
前に焼峰山に登ったときは、二王子岳の、今風倉山から見ているのとは反対側の側面を見ていたことになる。
飛び降りられそうな(飛び降りられないけど)足場もある。
来た道を振り返る。
皇山住神宮の祠がある。
さらに来た道を振り返る。
奥に見える水たまりが鹿ノ俣ダムだ。
あんなに遠い場所からはるばる登って来たのだ。
最後は息も絶え絶えだったが。
風倉山の祠。
書いてある文字は分からない。
山頂で休憩
ここに来るまでに疲れ果ててしまった。
山を下る気力が湧かない。
少し休憩してから下りよう。
寝っ転がって目を瞑る。
時折吹く微風が心地よい。
日は出ているが、暑くもなく寒くもない。
今日は無風だが、遠くで風のような音がする。
この風の音が、風倉山の名前の由来だろうか。
山頂には赤とんぼが何匹も舞っていた。
昼食兼おやつタイム。
カロリーメイトのフルーツ味と、紅茶オレは食い合わせが悪いことが分かった。
互いの甘さが主張しあってしまうのだ。
風倉山を下る
しばらく佇んでいると、他の登山者がやって来た。
もう十分景色を堪能したので、山を降りることにする。
独座大雄峰
これだけ素晴らしい景色は、ぜひ一人でゆっくり楽しんでほしい。
たどり着いたときは気づかなかったが、山頂入り口に標識が下がっていた。
灌木が良い具合に紅葉を始めている。
これから、登山にはとても良い季節になるだろう。
さあ、風倉山を下山しよう。
登りではいくつもの坂道を越えてきたので、帰りはさぞきついだろうと思っていたが、案の定きつかった。
特にきつい斜面には、ロープが張ってある。
焼峰山や角田山のときと同じく、登山道を整備してくれた方々に頭が上がらない。
地面は、腐葉土の上に落ち葉が降り積もっているような感じで、フカフカしている。
足には優しいが滑りやすくもある。
焼峰山の地面は、岩が露出していることが多かった。
山によって地面の様相も違うのだ。
地面には木の根が張っている。
こうして見ると、登山道の大部分は木の根に支えられているのかもしれない。
きつい下りをいくつも乗り越え、体がボロボロだ。
美味しそうな木の実が。
意外とこういうものに毒があったりするので、知らないものは手を出さないほうが良い。
そもそも、登山道に生えているものに手を付けるのは良くない。
段差を飛び越えた時、足の平を痛めてしまった。
ようやく三合目まで下りてきた。
下りでは標識を気にする余裕がない。
三合目から二合目までは、比較的なだらかな道が続く。
途中、木に腰掛けて長く休憩する。
痛めた足が攣りそうな感じだったので、手で足を曲げ伸ばしてストレッチをする。
歩いていると、前の方から、小学生ぐらいの女の子が平気そうな様子で、親子連れで歩いてきた。
向こうは登り始めたばかりで、こっちは山頂からの帰りだとはいえ、自分の体力の無さが情けなく思える。
ようやく二合目。
それからしばらく下り続け、鹿ノ俣ダムが見えてきた、、、
もう少しだ、、、
最後の下りをなんとか越え、橋まで戻ってきた。
やっと帰ってこられた。
ここまでかなりきつかった。
水面は相変わらずライズしていた。
自転車を漕いで駐車場に戻ってきた。
今回で三回目の登山となるが、登山の良さが分かってきた。
登山道を上り詰め、山頂にたどり着いて一気に視界が開けるのは、非常に嬉しいし気分が良い。
それにも増して、山頂から自分が登ってきた道を見るのは、とても達成感がある。
これだけの道を自分の足で登ってきたということが、自信につながるし、自己肯定感を持つことができる。
登山は本当に良い趣味だと思う。
登頂したら、疲れ果てた自分に喝を入れ、長くて大変な下り道を引き返さなければならないが、それもまた体力と根性が付く。