フルーツを買ってホステルへ
パヤタイ駅に上がってみると、自販機があった。
コアラのマーチなどが売られている。
近くのセブンで飯を買い、セブン前のフルーツ売りからパパイヤとスイカを買った。
果物を食べたくて仕方なく、2袋も買ってしまった。
パパイヤは20バーツ、スイカは25バーツだった。
フルーツ売りの屋台では、氷の入ったショーケースの上に、フルーツの切れ端が乗っている。
欲しいものを指さして「ディス ワン プリーズ」とか言えば、フルーツを食べやすい大きさに切り、袋に入れてくれる。
値段は英語で教えてくれるが、大体一袋20バーツ(100円)ほど。
とてもお得な気がする。
ドミトリーの部屋に行き、一息つく。
シャワーで汗を流し、服も洗ってベランダに干した。
眠れない午睡
昼の散歩から帰り、シャワーを浴びて一段落した。
ドミトリーには他に誰もいなかった。
この日は結局、一人でドミトリーを使わせてもらった。
客の少ない日だったのだろう。
ホステルの人が気を使ってくれたのかもしれない。
昨日もツインルームで一人だった。
バックパッカーはドミトリーに泊まるものという先入観があったのだが、必ずしもドミトリーに泊まる必要はないのかもしれない。
一人でいるのは気楽だ。
ベッドのカーテンを閉め、午睡を取る。
工事の音やバイクの音、外から色々な音がする。
眠ろうと思うのだが、中々眠くならない。
眠るのはあきらめよう。
バンコクのトイレについて
バンコクに来てからというもの、腹の調子が良くない。
持ってきていた百草丸を服用しておく。
食べ物が合わないというよりは、環境が変わったストレスという気がする。
朝に感じた頭痛も、腹の具合が良くないのも、バンコクに馴染むための通過儀礼なのだろう。
トイレに行って用を足す。
ここレスティニーホステルに限らず、バンコクのホステルで入ったトイレは、全て同じ形式だった。
日本と同じような洋式トイレだが、紙を流すと詰まるので、紙を流してはいけない。
大体どこのホステルでも、紙を流さないようにという注意書きが大きく書かれている。
ごみ箱があり、使った紙はそこに入れるようになっている。
大をした後の尻の始末は、手動のシャワーが備え付けられているので、それで行う。
紙はどちらかといえば、濡れた尻を拭く用途だという気がする。
もし、それで汚い感じがするのであれば、シャワーで洗い直せばよい。
夕食を買いに路地巡り
用を足してすっきりしたら、腹が減ってきた。
ずっとセブンイレブンで済ませてきたので、今日は路地の屋台で飯を買ってみよう。
屋台が多く出ている路地へ向かう。
昨日・今日とホステル周辺を歩き回り、何がどこにあるか、大体の地理感がついた。
スマホを持っていかなくても、安心して歩き回ることができる。
屋台の一つに行き、パックに入った白身魚のフライを指さし、「ディス ワン プリーズ」と言って注文する。
この英語が正しいのか分からないが、伝わればよいのだ。
値段を言われたが聞き取れず、聞き返したらフィフティー(50)バーツと言われた。
指さし注文でなんでも買えることが分かってきた。
これからは、欲しいものをどんどん買ってみることにしよう。
路地の子どもたち
今は16:00ごろ。
路地を歩いていると、ちょうど学校が終わったばかりの子どもたちが、外をにぎわしている。
小学1年生ぐらいの女の子が、同じ言葉を大声で繰り返す。
近くを歩いていたおばさんが、それに何事か合いの手を入れている。
とても微笑ましい光景だ。
狭い道を歩いていると、小さい男の子が走って飛び出してきた。
近くの家に入って行く。
どこの国でも子どもは同じ。
子は宝だ。
本日の夕食
何度も通ったセブンに行き、セブンの前でフルーツを売っているおばさんから、パイナップルを買った。
パイナップルを飽きるほど食べてみたかった。
これも20バーツ(100円)。
パイナップルには、スパイス入りの塩が付いてきた。
屋台で買った白身魚のフライは、甘酸っぱいソースがかかっており、美味しかったのであっという間に食べてしまった。
下にレタスとニンジンが入っていた。
食後のコーヒー。
共有スペースで自由に飲むことができる。
コップを洗ってドミトリーに戻った。
旅の方向性と計画
バンコクにきて2日。
北海道の時と同様、何となく、自分の趣味嗜好と旅の方向性が見えてきた。
海外が初めての私にとって、何もかもが新鮮だ。
買い物をしたり、路地に入ったりするだけで楽しい。
観光地も見てみたいが、とにかくバンコクの中を歩き回り、現地の人の生活の様子を見てみたい。
そこでこれからは、一か所に二泊三日で滞在しながら、バンコクを回ってみるのはどうだろうかと考えた。
・一日目:次の場所でホステル探し
・二日目:フリーな日
・三日目:さらに次の場所でホステル探し
一日目の午後と、二日目に、滞在場所周辺を散策する。
明日はこのレスティニーホステルを離れようと思う。
別の場所でホステルを探し、そこにまた二泊三日で滞在する。
暗い時間には行動したくないので、夕方までに観光を終わらせ、それ以降はゴロゴロする。
余裕をもって行動すれば、体調を崩すこともないだろう。
旅の予算について
財布の中身をひっくり返してみた。
50バーツ札。
他のお札と比べてあまり見かけない。
1000バーツ。
財布にこのお札が入っていると嬉しい。
手持ちのお金を見ながら、旅の予算について考える。
最初は何となくドミトリーにこだわっていたのだが、これからの旅、必ずしもドミトリーに泊まる必要はないのではないか。
部屋に一人でいるのは気楽で良い。
年齢的にも予算的にも、安さを求めてドミトリーに泊まる必要はない気がする。
できるだけお金を使わないに越したことはないが、食べたいものを食べ、お金を使うべきところでは使っても良いのではないか。
せっかくバンコクに来たのだから。
とりあえず、一日の予算を1000バーツ(約5000円)としてみるのはどうだろう。
ホステルで一部屋の値段を聞いてみて、一泊700バーツ~800バーツ(3500円~4000円)ぐらいだったら部屋を借りることにしようか。
バンコク内のホステルを回った中では、ワンルームはこのぐらいが相場だった。
ドミトリーはこの半分ぐらいの値段。
探せばもっと安い所もあると思う。
残りの300~200バーツ(1500円~1000円)で、一日分の食費は十分賄える。
50バーツ(250円)でコンビニ弁当一つ、100バーツ(500円)もあれば、色々なものが食べられるぐらいの金額だ。
見回った限りでは、屋台の飯はだいたい50バーツぐらいから。
高くても100バーツはしない。
ホステルでドミトリーではなくワンルームを借りたとしても、一日1000バーツで過ごすのは難しくないだろう。
明日の目的地
そんなことを考えつつ、明日の目的地も思案していた。
候補はアユタヤとカオサン。
アユタヤは遠いので、電車などで行く必要がある。
ホステルの人に電車の時刻などを聞いてみると、そんなに本数が多くない。
とりあえず、歩いてカオサンに向かってみることにするか。
カオサンはバックパッカーの聖地と呼ばれている。
どんな場所なのか気になっていた。
気がつけば雨が降っていた。
夕方から夜にかけ、まとまった時間に降るというのが、バンコクらしい雨の降り方のようだ。