連泊の手続き
セブンイレブンで買い物を済ませ、ATMに苦戦しつつも、何とかお金を下ろすことができた。
ホステルに戻る。
ホステルに入って店員に挨拶をすると、オーナーらしき人を連れてきてくれ、手続きをすることに。
パスポートを見せて宿泊費を払う。
ついでに、もう一日泊まりたい旨を伝えてその分も支払う。
色々やり取りをした後、「ありがとうございます」と日本語で挨拶をしてくれたので、「どういたしまして」と返す。
こちらがあまり英語が分からないので、だいぶ気を使われている気がする。
まだまだ修行が足りないと痛感。
もっと堂々と、自信のある姿勢・態度を取れるようにならなければ、と思った。
ホステルで軽食
その場で、食事したい旨を告げ、メニューを指さす。
タイティーフレーバーのソースがかかったパンを注文。
甘いものを食べるのに、砂糖の入っていないコーヒーが欲しかった。
コーヒーメニューを見ると、タイ式・アメリカ式・中国式の3つがある。
タイ式は甘そうだし、アメリカーノはよく飲んでいる。
そこでチャイニーズを注文してみた。
チャイニーズコーヒーも甘かった。
タイに来てからというもの、甘いものばかり食べたり飲んだりしている。
北海道一周の旅でも甘いものばかり食べていたし、家でもそうだ。
このままだと糖尿病になりそうな気がする。
窓の外を見ていると雨が降ってきた。
同時に、カフェに客が入ってくる。
食事を終えて部屋に戻った。
ホステルの部屋へ
外では大雨が降っている。
洗濯物を中に干していて大正解だった。
バンコクでは、夕方にまとまった雨が降りやすい。
それを見越して洗濯物を外に出さなかった。
バンコクのことが少しずつ分かってきた気がする。
財布の中身を確認する。
ATMで下ろしてきたので1000バーツがこんなにある。
1000バーツ一枚が、おおよそ宿代も含めた一日の生活費になる。
衣食住に金まであるし、住はもう一日保証されている。
無敵になった気分だ。
英会話の難しさ
荷物の整理が終わり、ちょうどよい時間だ。
ベッドでゴロゴロしながら考え事をする。
それにしても英会話は難しい。
さっきもホステルの人が話している最中、英語の半分以上が分からず、ニコニコしながら突っ立っていただけだった。
タイに来てから何度か英会話をしたが、難しさを痛感している。
自分の意見を伝えるのは簡単なのだ。
ゆっくり考えながらしゃべることができるし、知っている単語を並べれば何とか通じる。
最悪、ジェスチャーをしても良い。
問題は聞き取りだ。
相手の言っていることを聞き取るのが非常に難しい。
相手が英語を話しているとき、聞き取ろうとしても、聞き慣れない部分を環境音として聞き飛ばしてしまうのだ。
聞いたことを、脳が意味のある音だと認識していない。
その場では何とか理解しようと努めているのだが、、、
これはタイ語も同じだ。
街中でタイ語が聞こえても、頭が意味のある言語だと認識せず、バックグラウンドミュージックのように思えてしまう。
タイ語はライティングも分からないので、タイ語の看板を見ても、何かの模様に見えてしまう。
英語を聞いていると、時々、数字やパスポートなど自分の知っている単語が混じってくる。
それに脳が反応し、何とか相手の要求するものを理解することができている。
または、その場の雰囲気や相手の表情・しぐさなどから推測して、何とかなっているに過ぎない。
だから話の大筋は理解できるのだが、細かい部分はさっぱり分かっていないのだ。
それで何とかなっているのだから、このままでも良いのかと思う。
反面、もっと英語を理解できたら、旅の不安は減り、楽しさが増すだろうとも思う。
雑音に聞こえるものを、意味のある音として理解できるようになるためには、トレーニングが必要だ。
帰ったらリスニングを勉強し直してみるか。
英会話の一番の勉強法は、留学など、周りが英語だらけの環境に身を置くことだと聞く。
ここ数日で、そのことを身をもって実感した。
周りが外国の人だらけで日本語が通じないと、何とかコミュニケーションのために英語を使わざるを得ない。
こちらの使う英語が間違っていると相手から指摘してもらうことができる。
英語に習熟するためには、とにかく英語を使うしかない。
3日目の終わりに
ずっと降り続けていた大雨は、いつの間にか止んでいた。
昼と同じく、頭の中を色々なことが錯綜して眠れそうにない。
相変わらず腹の調子も良くない。
今までの経験から、こういう時は、自分の中で何かが大きく変わるタイミングだという気がする。
バンコクに来てから感じ考えたものを、一旦頭の中で整理するときが来た気がする。
頭を整理するには座禅するに限る。
座禅を組んで呼吸に集中し、色々なものが頭の中を流れていくのに任せる。
階下では音楽が流れ、外ではバイクや車の走行音、クラクションの音が聞こえている。