コルカタの客引きたちを無視してゲストハウスに戻る・夜のコルカタ劇場

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客引きたちを無視してゲストハウスへ

今日は色々なことがあった。

 

フェアリープレイスでガヤ行きの鉄道のチケットを買い、

フェリーでハウラー駅に寄り、

地下鉄で右往左往しつつ、エスプラネードまで帰ってきたのだった。

 

病み上がりにしては上出来。

 

後はゲストハウスまで歩いて帰るだけだ。

 

途中、大通りに出る。

 

信号待ちをしていると、女の人が寄ってきて、花をこちらの腕に押し付けてくる。

何か言っているのだが、さっぱり分からない。

 

「No」,「No」と言ってもしつこく花を押し付けてくる。

しまいには、花で私の腕をペシペシと叩き始めた。

 

花を受け取ったが最後、「金をよこせ」と言ってくるに違いない。

勘弁してくれ。

 

道路を横断できるタイミングになったので逃げた。

花を持っていてもしょうがないし。

 

ニューマーケット付近に到着。

屋台と人通りの多いリンゼイストリートに出ると、また客引きが寄って来る。

 

「アナタニホンジン?」「コリア?チャイナ?」

「ニホン?クルタ?ルンギ?」

「ジャパン?チャイナ?」(ずっと追いかけてくる)

 

全て無視。

完全に無視。

 

客引きの多い所では、10歩歩くごとに何かしら声をかけられる。

いちいち反応していたらキリがない。

 

こういうことに慣れていないと、無視するのに罪悪感を感じるかもしれない。

だが、向こうは自分の利益のため、こちらの行動を制限したり、こちらが望んでもいないことを押し付けてくるのだ。

気にしないで無視して良い。

 

罪悪感を感じるのは、自分のミスを窓口の駅員のミスだと思い込んだ時ぐらいでよい(※前ページ参照のこと)。

 

やっとゲストハウスに戻った。

マウンテンデューで祝杯を挙げる。

 

今日の戦利品。

4日後に出発の、ガヤ行きのチケットだ。

 



ボジでロウチンリを食べる

ゲストハウスで時間を潰していると、腹が減ってきた。

 

今日の二つ目の仕事だ。

 

1日に二度と決めていた食事は、インド食に慣れない私にとって一大事だった。

そもそも、飲食店に入ることすら苦手ときている。

 

三度目のレストランBhoj(ボジ)へ。

 

ウェイターがメニューを持って来てくれ、日本語でメニューの説明をしてくれた。

そこにオーナーらしき人も来て、さらに説明を加えてくれる。

聞けば、オーナーは日本で料理の勉強をしたことがあるのだそう。

 

チキンやマトンなどの肉類のカレーにしようかと思ったが、まだ胃が重いものを受け付けない感じがする。

 

昨日と同じ、LawChingri(ロウチンリ)とハーフライスを注文。

さらに、MishtiDoi(ミシュティドイ)も頼む。

 

料理が運ばれてきた。

 

これは昨日の写真だが、ロウチンリとハーフライス。

 

先ほど書いたミシュティドイというのは、ヨーグルトのようなインドのデザートだ。

 

非常に甘く、ヨーグルトというよりはレアチーズケーキと言った方が近いかもしれない。

小さな素焼きの壺に入っている。

 

ミシュティドイはデザートとして最後に食べようと思っていたのだが、カレーの辛さを中和するのにちょうど良かったので、カレーと一緒に食べることに。

 

料理を食べ終え、ボジを後にする。

ここは入りやすいし、清潔で良いレストランだ。

 

サダル六日目の終わり

ゲストハウスに戻り、コーラを空ける。

 

ガヤ行きの切符を手に入れ、ここを出発する3日後まではフリーだ。

出発までダラダラしたり、ブッダガヤの情報を集めたりしながら過ごそう。

 

とりあえず今日は色々あったので、すっかり疲れた。

早めに寝ることにしよう。

 

ところが、咳がひどくなり全然眠れない。

咳は本当に辛い。

 

シャワールームに水を撒いておかなかったので、部屋が乾燥しているからかもしれない。

 

夜のコルカタ劇場

深夜、咳と戦いながら外の物音に耳を傾ける。

 

夜中になると、クラクションが少なくなる代わりに、外の話し声がよく聞こえるようになる。

 

何日か前、夜中に大声を出している人がいて、周りの人がそれをなだめているような声がしていた。

それ以外にも、夜中には色々な物音や声が聞こえ、それを聞きながら勝手にストーリーを付けて楽しんでいたのだった。

 

私はこれを「夜のコルカタ劇場」と名付けていた。

 

さて、今日はどんな寸劇があるかな。

 

ふいに、大きな車が大きな物音を立てながらやってきた。

それを合図に、犬たちが一斉にほえ始める。

うるさい。

 

しばらくして、やっとほえ声が落ち着いてきた。

 

静かになり、私も眠くなってきた。

 

と思ったら、男の人が「ワン!!」と一声。

また犬たちがほえ始める...

 

やっと寝付けてきたところなのに、勘弁してくれ。

 

インド(コルカタ)では、タフでないと生きていけない。

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