タメルのおふくろの味へ
夢の庭など、タメル周辺の観光地を一通り見て回った。
昼飯にしよう。
タメルをブラブラしながら、Ofukuro No Aji – Japanese Food(おふくろの味)を目指す。
狭い道を車やバイクが何台も駆け抜けていく。
暖簾がおふくろっぽい雰囲気を醸し出している。
席に付くと、やはりほうじ茶のサービスが。
タメルの日本料理店は、どこもほうじ茶が付いてくる。
メニューを見て天ぷらうどんを注文。
落ち着いた内装がグッドだ。
微妙な時間帯なので誰もいない。
おふくろの味の天ぷらうどん
お通しが出てきた。
お通しが揚げ出し豆腐だというのが、また通だ。
美味い。
日本で食べるのと同じ味。
コルカタにいたとき、ずっと揚げ出し豆腐やラーメンを食べたいと思っていたのだが、念願叶った。
続いて天ぷらうどんが運ばれてくる。
天ぷらは、エビ・トリ・何かの菜・カボチャ・ニンジンなど。
まずは出し汁から...
甘い。日本の味付けっぽい。これは美味い。
天ぷらもサクサクと揚がっており、最高だった。
言うことなし。
昼下がりのタメルをブラブラ
腹ごなしに、タメルをブラブラ散歩してみよう。
カトマンズは涼しくて歩きやすい。
ブッダガヤより涼しい。
歩くには丁度良い気候だ。
晴れの日が続くのも良い。
半袖+長袖という格好だが、しばらく歩くと少し汗をかくような感じだ。
前にも書いたことがあったが、この界隈の客引きたちは「ブラブラ」という言葉を知っている人が多い。
客引きたちは、大体「ハローナマステー」「ジャパン?トウキョウ オオサカ ナゴヤ」と話しかけてくる。
つい受け答えをしてしまうと、「ワッツ アー ユー ドゥーイング?」とか聞いてくる。
私が「テイク ア ウォーク」と言うと、向こうが「ブラブラ?」と聞いてきたりするのだ。
ダルバール広場などの観光地の客引きを含め、もう何人かとそんなやり取りをしていた。
客引きたちの間では、「ブラブラ」が散歩のことだというのは知れ渡っているらしい。
今までに来た日本人が教えて根付いていったのだろう。
タメルには、こんな感じで登山用品の店がたくさんある。
狭い路地を歩いていると、車が入ってくることも。
道が狭いうえにガタガタなのに、よくこんなところに入ってくるものだと思う。
こうなっている所にさらにバイクが来たりするのだが、運転手たちはギリギリの状態ですれ違っていく。
工事中の場所もあり、重機で道路の大部分が掘り返されている。
そんなところでもバリケードはされておらず、通りがかりの人たちは気にせず通り過ぎていく。
一旦ホテルに戻った。
ホテルでお金を勘定
ホテルでしばらくゆっくりする。
今日は、ネパールに来て一番お金を使った日のような気がする。
(マウンテンフライトを予約した日を除く)
そこそこ料金のかかる観光地、スカイウォークタワー・ナラヤンヒティ宮殿・夢の庭を回った。
せっかく観光に来たのに、ケチケチするなと自分でも思うのだが、無職なのでついお金が気になってしまう。
昨日ATMでお金を下ろし、今後の一日当たりの予算を考えていた。
今日使った分を引いて、また計算してみる。
手持ちのお金から、これから行く予定の観光地の料金を引き、残りの日数で割ると一日2000ルピーを使える計算になった。
今のところ、食事は一日2回にしている。
1回の食事で1000ルピーも使うことは無いし、一食500ルピーぐらいに抑えることもたやすい。
だが、これからタメルで食べてみたいと思っている物の中に、高いものがあるし、土産も買っていかなければならない。
交通費なども合わせると、きっと1日2000ルピーでは足りなくなる。
モモタロウレストランへ
ホテルで昼寝をした後、またタメルに繰り出す。
夕食を食べに、前にも行ったモモタロウレストランへ向かう。
夕方のカトマンズは涼しい風が吹いており、肌寒く感じる。
モモタロウレストランに付き牛丼を注文。
ほうじ茶に味噌汁、漬物も付いてきた。
味は日本で食べるのと遜色ないし、牛肉が厚切りで美味い。
欲を言えば、もっとつゆだくにしてほしいのと、しらたきが欲しい。
デザートにアイスを注文。
こういうのは久しぶりに食べた気がする。
甘くて美味い。
コルカタにいたころから、日本のスーパーカップをずっと食べたいと思っており、涼甘味に飢えていたのだ。
全て食べ終え、店員に「チェックプリーズ」と伝える。
「会計をお願いします」は「チェックプリーズ」と言うらしいのを、飯を待っている間にスマホで調べていたので、さっそく使ってみた。
今まではそれを知らず、飯を食べた後は立ち上がって、店員の方を見ながら財布を見せていた。
それでも問題なく通じていたし、困ることはなかった。
むしろ、これから行く店の中で、「チェック」が会計のことだというのを知らない店員もいたので、旅には必要ない英語なのかもしれない。
ホテルのチェックイン・チェックアウトや、飲食店での注文などを繰り返す中で、段々とこちらの意志を必要十分に伝える方法が分かってきた。
外国の人にこちらの意志を伝えるときは、言葉の中で必要な部分を残しつつ、できるだけ不要な部分を削ぎ取っておいた方が良い。
英語を使うにしても、きちんとした文章でしゃべるより、単語を一個だけ伝える方が、相手にこちらの意図が伝わりやすいこともある。
相手が英語を苦手とする場合は、なおさらその方が良い。
単語だけで会話するのは相手に失礼だという向きもあるかもしれない。
だが、こちらの表情や態度次第では、単語だけで会話しても、相手に失礼だと思わせないこともできる。
果物屋で果物を買う
モモタロウレストランでの食事を終え、ホテルに戻る。
辺りは薄暗くなっており、風邪が冷たい。
アイスを食べたこともあって寒く感じる。
そういえば、三日目に買った果物をほとんど食べ終えていた。
ホテルに入る前に果物を買って帰ることにしよう。
三日前に訪れた果物屋に、再度寄ってみることに。
この果物屋は、がめついオヤジが店番をしており、私に色々な果物を買わせようとしてきたのだった。
ここにはもう二度と来るまいと思っていたのだが、オヤジのがめつさが面白かったし、やっぱり何度も会ってみないとその人間のことは分からないと思い、再度行ってみることに。
果物屋の店頭にはイチゴが摘まれていた。
見た目は日本のものと変わらない。
ネパールにもこんなイチゴがあるんだなと思いつつ、果物を注文する。
果物を注文していると、オヤジが「リンゴ?」と聞くので、それも入れてもらう。
ここでオヤッと思ったことが。
オヤジは「アップル?」ではなく「リンゴ?」と言った。
こちらが日本人だと分かっているのだ。
オヤジがイチゴを指差してくるので、私は指を2本立てて「トゥー」と答える。
すると3つ入れられてしまった。
まあイチゴは小さいので、重さはあまり変わらないから良いのだが。
オヤジとしては、イチゴは傷みやすいので早く捌きたかったのかもしれない。
ホテルに戻って果物を広げる。
イチゴは早めに食べておこうと思い、3つともすぐに食べてしまった。
見た目だけでなく、味も日本で食べるのと変わらない。
美味い。
緑色のブドウも購入していた。
ブッダガヤで食べた緑のブドウが、皮が柔らかいし、甘くて美味かったのだ。
そのブドウに似ていたので買ってみたのだが、こっちのブドウは皮が硬くて酸っぱい。
店で緑色のブドウを指さした時、オヤジがオヤッという顔をしたので、オヤジはこのブドウが美味しくないのを分かっていたのかもしれない。
前に同じ店で果物を買った時、オヤジは黒いブドウを勧めてくれたが、そっちの方は美味かった。
オヤジの目利きは確かなようだし、ちゃんと美味い果物を勧めてくれてもいるようだ。
緑のブドウを追熟できないかと思い、リンゴと一緒に袋に入れておいたのだが、調べてみると、ブドウは追熟しないらしい。
仕方ないのでそのまま食べることにしよう。