【恐山菩提寺の散策】車で北海道一周の旅・その95

2024年11月1日

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページでは、青森の恐山菩提寺を散策したときのことについて書いています。

 

念願の恐山菩提寺

 

北海道の函館から大間に渡り、念願の大間崎を見た。

 

次は恐山へ向かう。

恐山も、ずっと行きたいと思っていた念願の場所だった。

 

前のページにも書いたが、3年前に恐山菩提寺の宿坊に泊まったことがあった。

折悪しく台風の接近が重なり、恐山菩提寺の境内を散策できず、大間崎にも行けなかったのだ。

 

今回の北海道一周では、帰りに必ず恐山に寄ろうと思っていた。

 







久しぶりの恐山菩提寺へ

 

大間から恐山へは、直線距離は近いものの、移動に思うより時間がかかる。

 

北海道のように道が一直線ではないし、山道に入ってからは、なおさらカーブが多くなる。

北海道の道路が恋しい。

 

恐山まで、木漏れ日の道を行く。

山道のカーブを何度も曲がるが、曲がるたびにハンドルをグネグネと動かさなければならず、疲れる。

 

何度も何度も曲がっていると、湖が見え、硫黄の臭いがしてくる。

 

懐かしの、恐山菩提寺の駐車場に来た。

 

3年前に来たときは、分厚い雲が垂れ込めていたものだった。

 




懐かしの境内へ

 

菩提寺の境内に入るには、受付を通る必要がある。

受付前には飲食店と土産物屋がある。

 

3年ぶりに土産物屋をのぞいてみる。

お守りのほかに、恐山タオル、恐山湯のみ、恐山しゃもじ、恐山ターナーなどが売っていた。

恐れ多い。

中々来られるところではないので、お土産をたくさん買った。

 

 

受付を済ませて総門をくぐる。

 

左に見えるのが本堂、正面は山門だ。

3年前に宿坊に泊まった時は、早朝に本堂で参拝をしたのだったと思う。

 

 




山門の奥へ

 

山門をくぐる。

 

 

恐山の境内では、天然の硫黄泉に入ることができる。

正面にある茶色い建物が、温泉の建物だ。

あれは女性用の湯所だったかもしれない。

 

温泉の建物はいくつかある。

 

こちらが男性用の湯。

帰りに入って行くことにしよう。

 

境内の奥にあるのが地蔵殿だ。

内部は撮影禁止だったはず。

 

この地蔵殿から右の方に、3年前に泊まった宿坊がある。

 




極楽浜の方面へ

 

地蔵殿から左手、極楽浜の方へ向かう。

 

 

 

ところどころに風車が立っている。

 

 




慈覚大師円仁

 

慈覚太師堂。

慈覚大師円仁のことだろう。

 

大師は西暦800年ごろ、比叡山の最澄のもとで修業し、しばらくの後、全国で布教活動をされていた。

 

 

大師説法之地の碑。

先ほどの、慈覚大師円仁が説法をした地、ということだろうか。

 

大師は法華経と天台宗を広めるため、青森にも来ていた。

恐山まで足を延ばしたのかもしれない。

 




大町桂月の歌

 

看板に、大町桂月という人の歌が書いてある。

恐山

心と見ゆる湖を

囲める峰も

蓮華なりけり

とある。

 

この歌は、土産物屋にあった湯のみやタオルにも書いてあった。

歌が気に入ったので、どちらも購入していた。

 

極楽浜の方へ降りていく。

 

 

 

 

 

 

 

ここには見たことのない植物が多い。

 

 

 

 

 




血の池地獄へ

 

多数の石積みが。

 

 

 

 

 

 

ここが血の池地獄だろうか。

 




宇曽利湖の極楽浜

 

宇曽利湖のほとり、極楽浜に来た。

 

Wikipediaによれば、宇曽利湖のphは約3.5。

酸性湖なので、ほとんどの生物は住めないが、ウグイが住んでいるらしい。

 

 

白い砂に青い浜。

ここだけ見ると、南国のリゾートにでも来ている気分になる。

 

 

 

 

 

 




浜辺から本堂の方へ

 

浜辺を離れ、菩提寺本堂の方へ歩いて行く。

 

 

 

蓮華の一片。

 

 

 

 




地獄めぐり

 

前に血の池地獄を通ったが、恐山の荒らしい風景が地獄になぞらえられている。

 

 

 

 

 

 

 

お堂の方に戻ってきた。

 




恐山の硫黄泉

山門近くの温泉に入ろう。

 

脱衣所と浴槽しかなく、シャワーなどはない。

湯で全身を流してから浴槽に入る。

 

黄白色の湯に硫黄の香り。

恐山の温泉は熱いイメージがあったのだが、私にはちょうど良い湯加減だった。

 

湯の成分が強いので、長風呂はしない方が良いらしい。

目に入れるのも良くないということだ。

 

シャワーがないので、体に付いた湯を流す手段がない。

この湯に入った後は、ずっと体から硫黄の臭いをさせたまま過ごさなくてはならない。

 




恐山を後に

ずっと来たかった恐山を堪能した。

 

 

 

恐山の土産もたくさん買ったし、もう思い残すことはない。

 

 

新潟に帰ろう。

 

 




関連ページ

2024年11月1日国内の旅,*車で北海道一周の旅*,全ページ,13室蘭~本州

Posted by 無郷庵