【旅の終わり】車で北海道一周の旅・その96

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページは、北海道一周の旅を終えた後書きです。

 

運転の味方

北海道を一周し、函館から大間に渡った。

 

その足で、本州最北端の大間崎と、恐山菩提寺を見に行ったのだった。

 

ここからがまた長い。

青森から新潟まで運転しなければならないのだ。

運転距離は600km以上になるだろう。

 

北海道一周の走行距離は3002.2kmだった。

恐山から新潟まで、その1/5の距離を運転しなければならない。

 

道中を楽しみながらという気分ではなかった。

北海道の一周を終えた今、ただただ早く帰りたかった。

一直線に。

 

幸い、長い運転には心強い味方がいる。

約4日前、道の駅 しらぬか恋問で購入した「えぞ鹿の宝」だ。

 

購入して少し飲み、そのままにしてあった。

決して美味しくないわけではないのだが、何となく取っておいてあったのだ。

 

これをチビチビと飲みながら、安全運転で行こう。

それにしても、成分に書いてある、エゾ鹿肉酵素分解物とは何だろう。

 

さあ、帰ろう。

 




青森から新潟まで

 

青森から新潟までの道は、とにかく長かった。

道中をダイジェストで。

 

 

恐山菩提寺からむつ市へ。

下北半島を南下し、八戸を通り、青森を抜けた。

 

そのまま岩手を南下しようと思ったが、途中で力尽き、道の駅で仮眠をとった。

 

翌朝目を覚ますと、車内は硫黄の臭いが充満していた。

昨日、恐山で温泉に入ってから、どこにも入浴していなかったのだ。

服もそのままだった。

 

岩手を南下しながら、途中で秋田の横手市に折れた。

そこからまた南下。

 

山形の新庄市に入り、さらに南へ。

施設が開く時間になってようやく風呂に入れた。

 

風呂に入って硫黄の臭いを落とし、道の駅に遠慮なく入れるようになった。

 

道の駅尾花沢でニシンそばを食べる。

そばの上に、甘辛く煮付けられたニシンが載っている。

これがまた美味いのだ。

 

懐かしのミルクケーキも発見。

ミルクケーキという名前だが、サクサクした食感の、固いチップのお菓子だ。

いくつかの味がある。

お土産と車内で食べる用に、サクランボ味とラフランス味を購入。

 

南陽市のあたりで日本海側に向かう。

飯豊町を越え、小国町を越え、新潟県に入って関川村を越えた。

 

そして高速に乗って新潟市に戻ったのだった。

 




旅の土産

 

この旅では、北海道の各地でかご一杯の土産を買った。

また来られるかどうか分からないとなると、ついたくさん買いたくなってしまうのだ。

 

特に昆布は、知人に渡すためにたくさん買った。

 

後はキーホルダー、タオル、お菓子類、入浴剤なども購入した。

 

稚内のノシャップ岬で買った昆布ようかん。

右のお茶は、新潟の関川村で買ったくろもじ茶だ。

 

恐山の湯のみとともに、お茶と羊羹を楽しむ。

昆布羊羹は変わった風味だった。

 

北海道で何度も飲んだ、とうきび茶のティーバッグも買っていた。

 

大間崎のカップとともに、北海道に出る前に漬けた梅酒を楽しむ。

まだ飲むには早いが、梅の風味は出ている。

 

カップは水滴で濡れると、良い色合いになる。

 




旅の振り返り

梅酒を飲みながら、旅のことを振り返る。

 

北海道はとにかく広大だった。

町から町への移動には時間がかかるものの、景色が良いためドライブ自体を楽しめた。

次の町に着いた時も、ここには何があるだろうかと期待しながら見て回ったものだ。

 

私は街中よりも自然が好きなので、道北や道東の辺りが一番楽しかった。

知床半島の雄大な景色や、野付半島の浅瀬、摩周湖の展望台や硫黄山などが強く印象に残っている。

 

仕事をしていた時は、このような長旅の時間を取ることができなかった。

 

新しいことを始めるのは、自身の新たな側面を知り、自分を見つめ直すきっかけになる。

自分自身の物差しも広がるだろうし、仕事にも張り合いがでるだろう。

日本も海外のように、仕事の合間にロングバケーションが取れるようになれば良いのにと、ドライブをしながら何度も考えていた。

 

まあ、回想はこのぐらいにしておこう。

次はどこへ行ってみようか。

 




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