【角田山灯台コース】登山記録・2022/7/3
今回の登山のまとめ
登った山・コース:角田山・灯台コース
標高:481.7m
所在地:新潟県新潟市西蒲区
登った日にち:2022/7/3
登山口から山頂までの往復にかかった時間:約2時間半
行程:角田山登山口→(90分)→角田山頂→(60分)→角田山登山口
駐車場:角田浜駐車場に停める。駐車場はとても広く、満車になることはないと思われる。
海水浴シーズンはとても車が多い。
難所・危険な箇所:尾根道があるが、チェーンなどが道の脇にあるため、見た目より危険ではない。
尾根道を越えた後の階段の連続がとてもつらい。
消費した食料:山頂でカロリーメイト一箱
消費した飲料:登りで500mlペットボトル1本、下りで500mlペットボトル半分ほど
水場:なし
疲労度:かなりきつかった。暑い時期だったというのもあるが、人出が多く、道を譲ったり譲られたりでペースが崩れる。途中何度も休憩を入れる。
帰りの下りでは足が震え始めた。杖を持ってくるべきだった。
足の筋が痛むような感じが何日も続いた。
山頂の様子:とても広い公園がある。木々に視界を遮られ、眺望は良くない。かろうじて海沿いの平地が見渡せる。
眺望ならば灯台を越えた尾根道の辺りが良い。
人の多さ:多い。休日だったこともあると思うが、やはり角田山は気軽?に登れる、地元に愛される山として人気なのだろう。途中で何人もすれ違う。グループで来ている人が多い。
登山記録
登山を始めようと思い立ち、少し前に朳差岳の登山道を歩いた。
山頂まで行こうとは考えていなかったが、途中で力尽き、道の半分ほど(もっと前かもしれない)で引き返した。
ずっと運動をしてこなかった体には、いきなりの登山(それも難易度の高い山)はきつすぎた。
もう少し簡単な山を登り、山歩きの体力や筋力をつけなければいけない。
そこで、まずは難易度の低そうな角田山を登ってみることに。
角田山を登るには色々なコースがある。
新潟市のページや新潟観光ナビのページによれば、登山コースは全部で7つ。
・稲島コース
・五ケ峠コース
・灯台コース
・浦浜コース
・福井ほたるの里コース
・五りん石コース
・湯之腰コース
灯台コースはこの中で一番難易度が高いと言われている。
ここ数年、座り仕事ばかりで運動もせず、体は鈍りきっている。
それでも中学・高校と運動部で汗を流し、大学でも毎日山に登っていた。
衰えたとはいえ基礎体力は残っているはずだ。
角田山では一番難易度の高い、灯台コースで登ってみることに。
灯台コースは、角田浜の灯台のふもとから登るコースだ。
標高ゼロの地点から登り始め、2つぐらいの小山を越え、角田山の山頂に至る。
車は角田浜海水浴場の駐車場に停める。
駐車場はとても広く、夏の海水浴シーズンでもなければ満車になることはないだろう。
当日はちらほらと海水浴客がおり、結構車も停まっていた。
駐車場から背後の角田山を見る。
これからここを登るのだ。
海を見ると、いくつかカヤックが浮いていた。
ここもカヤックフィッシングに良さそうだ。
カヤックも出しやすそう。
事前準備として、20Lぐらいのザックにペットボトルのスポーツ飲料2本と麦茶1本を詰めてきた。
結局、上りの途中で一本目を消費し、下りで2本目を飲み干した。
8:00前ごろ、角田浜から灯台に向かう階段を上り始めた。
角田山灯台コースの第一歩だ。
今日は蒸し暑い。
まだ盛夏という感じではないが、7月の始めにしては暑い。
たいして雨が降っていないのに、もう梅雨は開けたらしい。
海を見る。
水はとても澄んでおり、内部までよく見える。
角田浜の灯台に着いた。
ふもとからは、灯台まで結構な高さがあるように感じたが、ここまではたいして疲れない。
灯台付近はとても眺めが良い。
下の岩場には何人か釣り人が見える。
岩の右隅に鳥がいた。
トンビだろうか。
景色が良いのであちこち見渡してしまう。
振り返ると、海の真ん中に黒い影が見える。
ずっと消えない。ナブラかもしれない。
灯台からは、灯台のある小山を角田山に向かって右に巻いて進む。
途中の道は草木に囲まれている。
多少のアップダウンもあり、この時点で結構きつくなってきた。
汗をかき、息切れして呼吸が激しくなっている。
まだ登り始めたばかりだというのに、この調子で登り切れるのだろうか。
途中で佐渡見平というところに出た。
その名の通り、遠くには佐渡が見える。
ここで少し休憩する。
角田浜の灯台を見下ろす。
もうこんなに登ったのだ。
山の右手を巻く道を進む。
途中でまた一休み。
葉っぱの上にカマキリがいた。
石が敷かれた道を進む。
支柱の一本に「安全登山」と書かれている。
一つ目の小山を越え、開けた場所に出た。
画像の左側に見えるのが、これから進む尾根道だ。
尾根道を過ぎたところに小山があり、その奥に角田山の山頂があるのだろうか。
進路の右側にはシーサイドラインと海が見える。
尾根道を進む。
花が咲いている。
イワユリだろうか。
これからこの道を進んでいく。
何人かが歩いている。
手前の山を越え、奥の山が角田山だと考えると、まだまだ先は長い。
結構な急こう配に見えたので、一旦息を調える。
だが登ってみると、ここはそれほど大変ではなかった。
相変わらず良い景色だ。
振り返ると、灯台は山にさえぎられて見えない。
道の左手はこのような山が見える。
結構な高さまで登ってきた。
角田浜のあたりを見下ろせる。
先ほどと同じユリの花が。
岩場を登っていく。
岩場を登りきると、木々に囲まれた道に出た。
道が平坦だと歩くのがとても楽だ。
歩きながら呼吸を整える。
角田山の山頂まであとどのくらいだろう。
ここまで結構きつかったが、これなら何とかなりそうだ。
ところが、角田山灯台コースで本当に大変なのは、ここからだった。
階段につぐ階段。
それも結構な急こう配。
つかまれるような鎖でもあればだいぶ楽なのだが、そのようなものは一切ない。
ストックを持ってこなかったので、足の力だけで登って行かなければならない。
段々と足を上げるのが辛くなってくる。
道は木々に囲まれ、視界は遮られている。
あとどのくらいで角田山の山頂に着くのか、分からないのがまた辛い。
階段の途中に紫陽花が。
ひたすら階段が続く。
辛い。
息切れしながら登り続ける。
下山者と何度かすれ違い、挨拶する。
すれ違うときはこちらが道を譲り、そのたびに小休止。
あとどのくらいで角田山の山頂だろうか。
道が少しなだらかになったようだ。
笹薮に囲まれた道を進む。。
ダニがいるかもしれないので、長袖を着ていた方が良いだろう。
標識を見つけた。
ここは他のコースとの分岐点らしい。
角田山頂まであと747mらしい。
今まで何m登ってきたのか分からないので、747mが長いのか、それとももう少しなのか分からない。
今までよりも勾配は緩やかだが、また階段が現れた。
これが最後のひと踏ん張りだということにして、ひたすら進み続ける。
あと角田山頂まで0.5m・・・
灯台コースの登山口から2.3km登ってきたのか。
まだ階段が続く・・・
ようやく角田山頂に着いた!!
時刻は9:30、角田山灯台コースを登り切るまでにだいたい90分ぐらいかかったことになる。
角田山頂には、山頂であることを示す標識と、登山届の箱、避難小屋などがある。
トイレなどもあるようだ。
角田山頂付近は、公園のような開けたスペースになっている
が、見晴らしは良くない。
木々の間からかろうじて下のほうが見える程度。
角田山頂で少し腹ごしらえをし、灯台コースを戻る。
灯台コースの下りは楽かと思いきや、そんなことはなかった。
階段を下りる一歩一歩が足に響く。
しまいには膝が震えだしてきた。
登山はキツイというのを再認識。
特に今回は山頂まで行ったのに見晴らしが悪く、それほど達成感があったわけでもなかった。
それでもまた、どこかの山を登りたいという気になっている。
これだけ汗をかくのは久しぶりだ。
学校で部活をしていたとき以来かもしれない。
ゼエゼエ息を切らしながら汗まみれで歩いていると、弛み切った体が引き締まっていくような、脂が抜けて清浄になっていくような、そんな気分になってくる。
体力の無さを痛感した。自分の体に喝を入れ直さなければいけない。
降りる途中で何人もの人とすれ違う。
息を切らしている人もいれば、気軽に登っているような人もいる。中には走って登っている人もいて、とても自分には真似できない。
やっと角田山灯台コースの尾根道まで戻ってきた。
ガクガクと震える足で岩場を降りる。
少し休んで岩場の釣り人を見ていると、ちょうど魚を釣り上げていたところだった。
結構大きな魚をタモで取り込んでいた。
佐渡見平に戻ってきた。
駐車場まであと少し・・・
やっとのことで角田浜の駐車場に戻ってきた。
角田山の灯台コースは、尾根道を越えてからの上りがキツイ。
高い段差の階段がひたすら続く。
そこを越えて笹薮に出ると、道が少し平らになり、後は惰性で何とか角田山頂までたどり着けるだろう。
途中でハチもいるので要注意。
家に帰って次の日、足が筋肉痛になっていた。
筋が傷むような感じだ。筋肉痛になるということはさらに足が丈夫になるということだ。
久しぶりの筋肉痛に喜び半分。
今回思ったこと。
・他の登山者とすれ違うときは挨拶するのが基本のマナーだが、挨拶しない人もいるので時と場合による。息が切れて挨拶どころではないこともある。相手が挨拶してきたら、こちらも返すぐらいで良いかもしれない。
・人と行き違うときは、登る人のペースが乱れないように下りの人が道を譲るというのを本などで見たことがある。だが、下りの人が道を譲って待っていると、上りの人をせかしてしまうことがある。また、こっちは近くに脇道があり、相手の方にない場合はこちらが道を譲ることになるだろう。なので、どちらが道を譲るかも時と場合による。相手を気遣う思いやりが大切。
・服は化繊一択。今回木綿のシャツに化繊の上下といういでたちで登ったが、木綿のシャツはずっと汗で濡れたままだった。これが気温の低い時だったら低体温症になるだろう。そうでなくとも不快感がある。
・登山はとにかくあきらめないことが肝心だ。きついときも、休みを入れれば結構登り続けられる。気持ちを切らさないことが大事。ただ無理はしないように。
・飲み物はできるだけたくさん持って行く方が良い。
・ストックはあった方が良い。足だけでなく腕でも体を支えることができるようになるので、だいぶ楽になりそう。特に下りで役に立ちそうだ。