【九日目の終わり】車で北海道一周の旅・その60

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページでは、九日目の回想などについて書いています。

 

北方領土問題

 

根室の納沙布岬に到着し、一通り見回った。

 

宗谷岬に引き続き、ここ納沙布岬でも、中国からの観光客に写真を撮ってほしいと声をかけられた。

ベストな構図を探しながら、何枚か写真を撮る。

 

中国の人たち、ひいては世界中の人たちは、北方領土問題についてどう思っているのだろう。

きっと北方領土問題自体を知らない人の方が多いのではないか。

 

日本人の私でさえ、昨日今日とで羅臼から国後島を見るまでは、北方領土問題に対して大きな関心を持ってはいなかった。

いや、正直に言おう。これまでほとんど無関心だった。

 

羅臼から根室までの間に様々な展示を見て、根室岬でたくさんの北方領土の碑を見て、北方領土問題に取り組む人たちの熱意が伝わってきた。

 

羅臼国後展望塔のページでも書いたが、北方領土問題のように大きくこじれてしまった問題は、そう簡単に解決できるものではない。

しっかりとこちらの正当性を主張しながら、問題についてたくさんの人に周知し、関心を持ってもらうことが大事だろう。

 

そういう意味で、ここ根室岬を観光地として、たくさんの日本人だけでなく外国人にも来てもらうのは、とても意義のあることではないだろうか。

 

今日の回想

車に戻り、今日一日を回想する。

 

今日もまた長旅だった。

 

朝の羅臼市街を散策し、

 

クジラの見える丘公園に寄った。

 

その後、羅臼国後展望塔と、

 

羅臼町郷土資料館へ。

北方領土問題や、羅臼の歴史について学んできた。

 

そしてずっと気になっていた野付半島で、ナラワラとトドワラを見た。

 

そしてここ、根室の納沙布岬まで来たのだった。

 

ついに(離島を除けば)日本最東端の、納沙布岬まで来た。

 

ここまで淡々と車を走らせてきただけなので、ついにという感慨も、実はそれほど大きくない。

小樽からスタートし、日本最北端の宗谷を通って、海沿いに納沙布岬まで来た。

走行距離は長かったはずなのだが、大変だったという気もしない。

 

また、納沙布岬に来たと書いたが、来たではなく、来てしまったという方が今の気持ちに近い。

納沙布岬まで来たということは、北海道一周の終わりが見えてきたということだからだ。

 

何だかんだで1/2以上の行程が終わった。

ここまであっという間だった。

 

北海道で訪れたかった場所が、一つずつ無くなっていく。

 

北海道に来る前から、どんなところか一番気になっていたのが野付半島だった。

変わった形の半島からどんな風景を見ることができるのか、とても楽しみにしていた。

 

最果て感のたまらない、素晴らしい場所だった。

 

素晴らしいと言えば、これまで北海道で見てきたもの全てが素晴らしかった。

 

普段の生活圏では見ることのできないような、広大な風景。

 

あとどれだけの素晴らしい風景を見ることができるだろう。

 

車中泊の方法

今日は納沙布岬の駐車場で仮眠させてもらうことにした。

私の他に数台の車がいる。

少し休憩したら、次の目的地に向かって車を走らせよう。

 

車のアシストグリップにフック付きロープをひっかけ、入浴施設で使ったタオルを乾かしている。

 

こうしておけば大体半日で乾燥する。

 

車の中で寝るときは、少しだけ窓を開けて寝ている。

窓を開けておかないと、空気がこもるし結露する。

 

北海道の6月は、場所によってはもう暑い。

風の強い場所が多いので、窓を開けておくと快適に眠れる。

特に虫が入ってきたことはなかった。

 

窓にカーテンなどはひいていない。

寝ている所を外から見られても、特に困ることは無い。

 

寝床はこんな感じだ。

キャンプ用マットを敷いて、その上に寝ている。

 

寝袋には包まって寝るのではなく、上からかけて掛け布団のようにしている。

包まると暑い。

 

臭い消しのため、北見ハッカ記念館で買った薄荷脳(ハッカの結晶)を、布に包んで吊るしている。

 

夕飯は根室のセブンで購入した。

残ったら明日の朝食にしよう。

 

スマホとカメラを充電器につなぐ。

 

スマホとガイドブックを見ながら、明日の予定を立てる。

スマホは猿払のあたりから通信制限がかかっており、ほとんど役に立っていなかった。

道の駅も、あまりwifiがつながらない。

設定の仕方が悪いのかもしれない。

 

そういえば納沙布岬は、離島を除けば日本で一番早く朝日を見られる場所ではなかったか。

明日は日の出を拝めると良いなあ。

 

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