【十一日目の終わり】車で北海道一周の旅・その70
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、十一日目の回想などについて書いています。
釧路市街へ
サルボ・サルルン展望台を見終え、釧路市街へと向かう。
歩きっぱなしで疲れた。
今日は2か所しか回っていないが、観光はここまでにしよう。
市街地でコインランドリーやガソリンスタンドに寄りたい。
それと、何はともあれ風呂に入りたかった。
サルルン展望台に行くまでにけっこう汗をかいていた。
釧路市街のさくら湯へ。
良い湯だった。
広めの、町の銭湯という感じだ。
いつものように、ひたすら露天に浸かっていた。
しばらくコインランドリーに行っていなかったので、洗濯物が溜まっている。
次はコインランドリーだ。
昼なので、コインランドリーはどこも混んでいる。
開いている所を見つけて洗濯物を放り込む。
ランドリーの待ち時間にガソリンスタンドに行っておこう。
道道1060を通ったので、砂ぼこりで車がドロドロになっていた。
普段はあまり、車が汚くても気にしないのだが、そうも言っていられない見た目になっていた。
スタンドで洗車とガソリン補給を済ませた。
フィッシャーマンズワーフMOOへ
今日やろうと思っていたことを一通り終え、釧路フィッシャーマンズワーフMOOに向かった。
ここには土産物屋や飲食店が集まっている。
施設の端には温室が。
温室から建物の外へ。
雄大な釧路川
フィッシャーマンズワーフの隣には釧路川が流れている。
そういえば、昨日から今日にかけて何度も釧路川を見てきた。
釧路川を最初に目にしたのは、昨日、弟子屈の道の駅近くでなんだろう橋を渡った時だった。
それから今日、サルボ展望台を見に行くとき、道道1060号でも釧路川を見た。
釧路湿原の中を、釧路川はゆったりと流れていた。
実は昨日、釧路川の源流近くも通っていた。
釧路川は屈斜路湖から流れ出ている。
その流れ出しの部分が釧路川の源流域ということになる。
昨日、車で屈斜路湖畔から美幌峠に向かう途中、そのあたりを通っていたのだ。
はからずも、釧路川の源流から中流、下流を目にしてきたことになる。
今日の回想
フィッシャーマンズワーフを出て、市街地で早めの夕食を取る。
フィッシャーマンズワーフで食べることも考えたのだが、どうしてもハンバーグを食べくなった。
ハンバーグにパイナップルは素晴らしい組み合わせだと思う。
脂の多い肉類には果物が合う。
果物の酸味が、脂のくどさを打ち消してくれる。
ハンバーグと一緒にコーヒーも。
コーヒーを飲みながら、今日一日のことを思い起こす。
今日は走行距離が短く、訪れた場所も少ない。
まずは釧路市湿原展望台へ行った。
展望台から見た湿原の雄大さは、北海道らしさの極致とでも言うべき風情があった。
そして道道1060号を通り、サルボ・サルルン展望台へ。
大小の沼が点在し、野鳥も多く見かけた。
そして釧路市街で用事を足した。
明日の予定
夕食の後、今日の宿泊地に着いた。
ガイドブックとwifiにつないだスマホを見ながら、明日の予定を立てる。
明日の一番の目的地は、襟裳岬だ。
釧路から南下し、観光地を回りながら襟裳岬に向かう。
途中、帯広に寄って豚丼を食べようかとも思うのだが、少し遠回りになるので、どうするか分からない。
襟裳岬を見たら、そのまま海岸沿いに西へ。
浦河町を越えて三石の辺りまで行ければと思うのだが、結構な移動距離になりそうだ。
どこまで行けるかは明日の気分次第だ。
十一日目の終わり
地図を開いて考えてみれば、北海道にいるのも、後5日か6日ほどとなりそうだ。
北海道に来てから11日、フェリーで新潟を出てから12日が経つ。
感覚的には、そのぐらいの日数が経過している気もするし、まだそのぐらいしか経っていないのかという気もする。
もっとローペースで周り、観光に時間をかけられればとも思うのだが、どんどん先へ行きたくなる性分なので、こればかりは仕方ない。
北海道一周も、おそらく2/3は過ぎた。
ここまで来ると、早く家に帰ってのんびりしたいという気持ちも大きくなってくる。
今日はエルデンリングというゲームのDLCが発売される日だった。
早くプレイしたいと思い、なおさら家に帰りたくなる。
だが、北海道で訪れたい場所はまだたくさんある。
中々来られる所ではないので、できるだけゆっくり行くことにしよう。
眠れない夜と根源へ
北海道に来てから、一日の大半を一人で過ごしている。
そうすると昔のことばかり思い出す。
思い出すのも、良い記憶ならば良いのだが、そうではないから始末が悪い。
昔の未熟だったころを思い出し、恥ずかしくなってくるのだ。
これは自分が成長した証でもあると思うのだが、、、
仕事をしていた時は、忙しさのためか、こんなに昔のことを思い出すことは無かったように思う。
色々と考えてしまって眠れない。
こんなときは、いつも本が助けてくれる。
北海道に持ってきていた根源へを取り出す。
仕事に詰まった時、何度もこの本に助けられたものだった。
困ったときに読むと、必ずどこかのページが困りごとにヒットしてくれる。
今回はそのものずばり、「罪と恥」についての項目があり、特攻薬になってくれた。
この本を最初に読んだとき、これは本物の本なのだろうか、というのが率直な感想だった。
以前に読んできた本とは書いてあることが別次元に違うし、内容に強く共感できたのだ。
だが、筆者の名前は聞いたこともなく、書評を見ても評価が分かれていた。
それで一度、古本屋に売ってしまったのだが、本の存在が心に強く残り続け、結局買い戻した。
善し悪しを判断するうえで大切なことは、他人の評価ではなく、自分がどう考えるかなのだ。
本から影響を受けるかどうかは、自分が本に共感できるかどうか次第なのだから。
以来、この「根源へ」を含め、著者の執行草舟さんの著作は全て買い求め、ずっと読み続けている。
この本には大学生のころに出会いたかった。
特に現代の若者(自分もまだ若いけれど)に読んでほしい本だとも思う。