釜谷キャンプ場二日目の朝
鳥の声で目が覚める。
粟島釜屋のキャンプ場二日目。
今日は平成最後の日だ。
持ち運び優先で、薄い寝袋を持ってきたのが失敗だった。
昨夜は寒かった。
こんなこともあろうかと、銀のシートを持ってきておいて良かった。
銀シート一枚でだいぶ暖かさが違う。
外は小雨だ。
テントの中では雨音が増幅されて、小雨でも大雨が降っているように聞こえる。
朝のコーヒーは格別。
弁当のしょうゆ入れの大きい物に、インスタントコーヒーとクリープを入れて持ってきていた。
ガスバーナーで湯を沸かし、コーヒーを飲む。
水は湧水を使った。
飯を作るのが面倒なときのために、カロリーメイトのチョコレートをまとめ買いして持ってきていた。
朝食はカロリーメイトにしよう。
非常食としてスニッカーズも持ってきていた。
非常時ではないが食べよう。
甘い物にはコーヒーがよく合う。
朝食を済ませて思案する。今日は何をしたものか。
時間を持て余す。
とりあえずだらだら昼寝をした。
キャンプらしい贅沢な時間の使い方だ。
眼を覚ましてスッキリ。
そうだ、釜谷の町に行ってみよう。
キャンプ場の水場で水を汲んで持っていこう。
水の味は詳しくないが、ここの水は柔らかい味がする気がする。
釜谷のかもめ食堂で磯ラーメン
キャンプ場の坂道を上がり、釜谷の町へ。
坂道を上ったのは久しぶりで、かなりきつい。
体幹が鍛えられる。忍者になれそうだ。
坂道の上に釜谷キャンプ場のバス乗り場がある。
バスの時間を確認しておく。
これはGW中のコミュニティバスの運行表だ。
GW以外では別の運行時間になるのかも。
キャンプ場から町に出るには、坂を上ってまた下る必要がある。
釜谷の町へ続く坂を下っていく。
海沿いの道を通るので、景色が良い。
小雨なのが残念。
地元の方に挨拶しつつ、釜谷の街中に入る。
昼食に丁度良い時間。
かもめ食堂という食堂があったので、入ってみることに。
事前の調べで磯ラーメンというものがあることを知っていたので、頼んでみる。
メニューは他に、浜カレーというのもあった。
出てきた磯ラーメンは、まさに磯の具材をふんだんに使ったラーメンという感じ。
シンプルなしょうゆ味にワカメやタコの味がマッチしている。
潮の香りのするラーメンだ。
とても美味しくいただいた。
釜谷散策とキャンプ場への帰還
店を出て町中をふらふら。
町はずれまで行ってみよう。
町のすぐ目の前は漁港になっている。
海を覗くととても透明度が高い。
魚は見当たらない。
まだ少しだけ時期が早いのか。
町の反対側はこれまた上り坂になっている。
上っていくと、釣りのできそうな磯がある。
そこから釜谷の町方面を写す。
堤防と磯が合体している。
大岩をうまく利用して堤防が作られている。
町へ戻ろう。
キャンプ場方面へ引き返しつつ、釜谷の街中を撮る。
左はすぐ海だ。
ピンクの建物が売店きんべい。
その奥にかもめ食堂がある。
釜谷の海沿いをぶらぶら
何度も書いたが粟島の海は非常にきれいだ。
どこでも水が透き通ってエメラルドブルーになっている。
そのまま歩いてキャンプ場に戻った。
釜谷キャンプ場・弁天岩の反対側へ
キャンプ場と釜谷の町はそれほど離れていない。
アップダウンはきついが、徒歩でも十分向かえる距離だ。
まだお昼頃なので、夕食までどう時間を使おうか悩む。
弁天岩の反対側、海に向かって右手に行ってみよう。
こちらも弁天岩と同じく、歩いていると砂利からゴロタ岩に変わってくる。
歩きづらい。
途中足場が平らになったりするが、基本はゴロタ岩。
しばらく歩いて心が折れた。
テントに引き返そう。
再び弁天岩で釣り
夕飯用の魚を釣りに行くことに。
今日は青物用のタックルで鯛を狙う。
弁天岩を正面から見る。
左手の昨日の釣り場へ向かう。
もう一人のキャンパーも釣りをしている。
何も釣れないようだ。
磯の先端へ向かう。
途中大きく岩がえぐれているところがある。
磯の先端から海側を見た景色。
釜谷側は海が開けている。
こちらへ向かい、タイラバを投げる。
うーむあたらない。
昨日のヒラメはやっぱりマグレか。
暖かかったので半袖一枚で来たが、風が強くて寒い。
魚をあきらめてテントへ戻った。
夕食を作る
まだ早いが夕食の準備をしよう。
一日目でも書いたが、キャンプ場では日が暮れるとすぐに真っ暗になる。
今日の夕食は、手軽にできる料理の定番のパスタを作る。
アルミクッカーに切ったタマネギとベーコンを入れ、火にかける。
マジックソルトで味付けしておく。
時短のため、もう一個のクッカーをかぶせて熱を通す。
程よい色になったら、なべに水を入れてマカロニを茹でる。
水は釜谷キャンプ場の湧水だ。
煮えたら炒めたタマネギとベーコンを入れて混ぜる。
スモークチーズのカルボナーラの元を入れ、さらに混ぜる。
これで完成。
タマネギとベーコンは、あらゆる食べ物をさらに美味しくしてくれる。
平成最後の夕食を満喫し、就寝。
夜は昨日と同じで、鳥の声と寒さに悩まされながら眠った。
このキャンプ場でのテント泊が二日目とはいえ、ここで眠るのはまだ慣れない。
テントで寝ていると、外の状況が全く分からない。
鳥の声や物音が聞こえても、方向や距離がよく分からないので、全てテントのすぐそばで起こっていることのように感じる。
テント一枚隔てたすぐ外は真の闇だ。
いろいろと想像力を掻き立てられる。
こうして平成最後の日は終わった。