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青物の釣り方・やり取りと取り込みについて













やり取りは事前準備が8割


魚が掛かったら魚とのやり取りが始まります。 アワセ ですが、そのやり取りがうまくいくかどうかを決めるのは、やり取りの仕方よりも事前準備と想定に依るところが大きいと思います。 まず大事なのは、自分の道具立ての強度を把握しておくことです。 例えば、Hクラスの竿に4000番~5000番のリール、1.2号のPEラインを組み合わせれば、大物が掛かっても結構強引に寄せることができます。 ただ、道具が重くて扱うのに体力が必要になります。 もう少し弱いタックル(例えばMHの竿、3000番のリール、PE1.0~0.8号など)にすれば、無理の効かない部分も多くなりますが、軽くなるので扱いやすいですし、40cmぐらいの青物であれば余裕を持ってやり取りできます。 単純な引っ張り合いであればワラササイズにも勝つことができます。 ただ、魚の引きに人間の方が耐えられるかということと、竿や糸に負担がかかるという問題があります。 事前準備としてドラグを調節しておき、自分で糸を強く引っ張ったときに糸が出るぐらいにしておきましょう。 上の2つの道具立てならば、40cmぐらいの魚であれば抜き上げることができます。 ただ、大物が掛かったときのためにタモ網は用意しておきましょう。 自分の道具立てを把握し、その上で場所との兼ね合いを考えます。 釣り座の決め方のページでは、釣りやすい場所の選び方について書きました。 そのときに使ったのが下の画像です。 右沖に岩があるので、釣座としては左の足場が良いのですが、左の足場は低いので波を被りやすいです。 今回は波が高い日に釣りをするという想定で、真ん中の足場から釣ることを考えてみます。 真ん中の足場からは、ルアーを寄せるのも魚を寄せるのも、下の画像のオレンジのラインで寄せることになります。 魚を寄せる際、絶対に右沖の岩の裏に回られてはいけません。 糸が岩に擦れて切れてしまいます。 魚が岩の裏に回ろうとしたら、強引に巻いてストップさせなければいけません。 右沖の岩に対し、左側はある程度余裕がありますが、左の足場のさらに左に回られると厄介です(下の画像の白い矢印のように)。 これも避けなければいけませんが、大物がかかると思うようにコントロールできないときもあります。もし回られてしまったらどうするか。 今回は左の足場が波を被っているという想定だったので、魚を波に乗せて強引に巻き寄せ、岩の上を通過させるしかないでしょう。 私はこの場所で、実際にそうして50cmぐらいのイナダをゲットしたことがあります。 これらのことを考えると、青物を真ん中の足場から釣るには、ドラグを締めた強めの道具で一気に寄せるか、道具が弱いのであればドラグを緩めておき、大物であればある程度沖で泳がせて弱らせてから寄せてくる必要がありそうです。 また、真ん中の足場は少し高いので、タモ網がないと取り込みに苦労します。 もし抜き上げることができたとしても、場所が狭く魚を確保できません。どちらにせよ網は必須です。 砂浜はともかく、堤防や磯ではタモ網を用意しておいたほうが良いです。 このように、やり取りをする前には、できるだけやり取りと取り込みのしやすい場所に釣り座を構えておくことと、自分の道具でどのようにやり取りするのかを想定しておくことが大事です。 堤防で釣りをする場合、障害物の多いところでなければ磯ほど気を使って場所選びをする必要はありません。 ただ、周りに人がいる場合は青物を走らせると迷惑になるので、強い道具で強引に寄せたほうが良いでしょう。 一番簡単なのは砂浜で釣るときです。 周りの人と距離が取れますし、根も少ないと思うので、やり取りの事前想定なども必要ありません。 青物がどこに走っても大丈夫なので、弱いタックルでもドラグで糸を出しながらやり取りすれば、時間はかかりますが問題なく釣ることができます。 他にも事前準備について書いておきます。 実際に釣りをしているとき、ルアー一投ごとにPEラインやショックリーダーの状態をチェックしておきましょう。 ショックリーダー 上の画像は何匹かサゴシを釣ったあとのリーダーです。サゴシの鋭い歯で削れて弱くなっています。 PEラインも根ズレにかなり弱いので、根の多い場所で釣りをする場合には、見える範囲だけでも一投ごとに擦れていないかチェックしましょう。 新品の糸ならば、引っ張るだけではどうやっても切れませんが、糸が弱っていると青物の引きですぐに切れてしまうことがあります。 こういった細かい動作一つ一つで釣果に差が出てきます。

実際のやり取りについて


では、魚がかかった後のやり取りについて書いていきます。 下の動画では、ワラサを掛けてから取り込むまでを映しています。 魚がルアーに掛かったら、竿にグッと重みが乗ります。 そうしたら、リールを巻き続けながら竿を立てます(アワセ)。 このアワセの仕方も色々あるようですが、私はあまり意識してアワセをしません。 ほとんど追いアワセのような形で、少し竿を立ててリールを巻くぐらいです。 以前は意識して強くアワセていましたが、強めに竿を立ててビシッとアワセても、針が外れることがありました。 逆に、アワセらしいアワセをしなくても、問題なく取り込めたことも多々あります。 特にサゴシの口は柔らかく、程よい大きさの針を使っていれば簡単に針掛かりします。 アワセの際に大事なことは、竿を立てるときにしっかりと糸を巻き続けることだと思います。 竿を立てても糸を巻く手を止めてしまうと、うまくテンションが掛からずフッキングしないことがあります。 やり取りの際も、竿を立てながらテンションを掛け続けることが大事です。 引きが弱い場合はそのまま巻き続けます。 引きが強い場合、無理に止めようとすると糸が切れたり、竿が折れることもあります。 竿を持って行かれそうな強さの引きであれば、一旦糸を巻くのを止めて引きに耐えたり、ドラグを使って糸を出したりしながら、引きが弱まるのを待ちましょう。 ただ、どのような動作をするときも、必ず竿は立てたままでテンションを掛け続けるようにします。 魚の引きが弱まってきたら、すかさず糸を巻いて寄せていきます。 魚が大きいと、引きがなかったとしてもその重さで腕が疲れてきます。 頑張って巻きましょう。

魚の取り込みについて


何とか魚を岸に寄せたら、最後の取り込みが待っています。 取り込み1 ここで失敗すると今までの苦労が水の泡になってしまいます。慎重に取り込みましょう。 立ち位置が低い砂浜などであれば、打ち寄せる波に乗せて魚を陸にズリあげてしまいましょう。 取り込み1 リリースを考えている場合は、できるだけ海面から出さずにプライヤーなどで針を外します。 堤防などで足場が高い場合は、そのまま堤防に魚を抜き上げるか、タモ網で取り込む必要があります。 このページの最初に書いたようなタックルを使っていて、魚が40cmぐらいまでの大きさであれば、そのまま抜き上げてしまいましょう。 魚を堤防まで寄せたら、糸を巻けるところまで巻きます。竿がしなり始めるぐらいのところで、竿を振り上げて魚を陸に抜き上げます。 抜き上げ1 抜き上げ2 抜き上げ3 急に竿を振り上げると竿が折れてしまうこともあるので、竿に魚の重みを乗せつつ、ヒョイッと抜き上げます。 魚が大きかったり、竿や糸に少しでも不安を感じるならば、無理せずタモ網で取り込みましょう。 タモの選び方や説明は青物釣りのタモについてのページをご覧ください。 以下は実際にタモを使っている動画です。 タモで魚を取り込むときは、網の自重に任せて柄を伸ばし、スルスルと網を海に送り込みます。 網が水面に付くと浮力で止まるので、そのまま止めておきます。 青物のやり取りと取り込み このとき、柄が伸び切っていなくても大丈夫です。 魚を網に入れるときは、タモは海面で動かさず、竿を動かして魚の頭を網に入れるようにします。 網に魚が入ったら、タモの柄は縦にしたまましならせないようにして、少しずつ柄を縮めながら堤防の上に魚を上げます。 タモの柄をしならせると折れやすいので注意してください。 青物のやり取りと取り込み 最後に、やり取りや取り込みでは臨機応変さが求められることがあります。 下の画像のワラサは少し足場の高い磯で掛けたのですが、タモ網が遠い場所にあり、かといって大きかったので磯に抜き上げることは無理でした。 青物のやり取りと取り込み そこでどうしたかといえば、近くに一段低くくぼんでいる場所があったので、そこに波が被る瞬間、ワラサを誘導してくぼみに入れ、取り込みに成功しました。 青物のやり取りと取り込み 地形や道具など、あるものを何でも使うのが取り込みのコツです。 タモが無ければ周りの人から借りても良いでしょう。 準備をしっかりしていても、不意の出来事(大物が掛かる・道具の破損など)で思い通りにいかないことも多々あります。 そんなときは意識して落ち着き、周囲を見渡して魚を取り込む作戦を練りましょう。