津軽海峡フェリーのデッキから望む函館山。野生のイルカとボロボロの地図

車で北海道一周💼 旅の記録国内旅行


函館港を出航し、デッキへ

函館から本州の大間まで、津軽海峡を横断する所要時間はわずか1時間半だ。
船内には、靴を脱いでカーペットの上でくつろげる広々としたツーリスト(二等客室)のスペースが設けられている。
広々としたツーリスト客室

 

荷物を置いた後、すぐに外のデッキへと出てみた。
フェリーの屋外デッキ
たった1時間半で対岸に着いてしまうのなら、客室で寝ているよりも、ずっとデッキに出て潮風を浴びながら景色を眺めているのも悪くない。

 

出航準備が進む甲板

 

乗船時に車や人が通った大きなタラップが、ゆっくりと音を立てて上がり始めた。
引き上げられるタラップ
いよいよ出航の時だ。

 

重低音のエンジン音とともに、船がゆっくりと岸壁を離れて動き出した。
港を離れるフェリー

 

航跡の白波

 



遠ざかる函館山と、迫る本州

海峡を越えて大間に到着するまでの間、私は客室には戻らず、ずっとデッキの手すりにもたれかかって写真を撮りながら過ごすことにした。

 

船は力強い白波を立てながら、どんどん北海道の岸を離れていく。
どんどん遠ざかる北海道の大地

 

海上から陸地を振り返ると、海に突き出た立派な山が見えた。あれがかの有名な「函館山」だろう。
海から望む函館山のシルエット
あの頂上から100万ドルの夜景を見下ろしてみたかったが、今回は縁がなかった。まあ、いずれまた別の機会に訪れるとしよう。

 

海側から見る函館山のふもとの辺りは、クレーンやタンクが並ぶ重厚な工業地帯になっているようだ。
函館山ふもとの工業地帯

 

カメラのズームで函館山のてっぺんを覗いてみる。
函館山山頂のロープウェイ施設
山頂の展望台と、そこに繋がるロープウェイの鉄塔がはっきりと確認できた。

 

海面に映る太陽の光

 

行き交う別の船

 

海上の標識ブイ

 

波を切り裂いて進むフェリー

 

進行方向の奥の方に目をやると、うっすらと陸地の影が見え始めている。あれが目指す本州・大間崎だ。
うっすらと見え始めた本州の陸地

 

野生のイルカと、ボロボロになった地図

青空と雲

 

フェリーは、背後の函館からどんどん遠ざかっていく。
小さくなっていく北海道

 

手持ち無沙汰に海面をじっと見つめていると、突然、波間に黒い背びれのようなものが現れた。なんと、津軽海峡を泳ぐ「野生のイルカ」の群れを発見したのだ。

海面から姿を現した野生のイルカ

 

波間を跳ねるイルカの群れ
フェリーと並走するように、海面を滑らかに跳ねていくイルカたち。まるで、無事に北海道一周を終えた私を見送ってくれているかのような、嬉しいサプライズだった。

 

近づいてくる本州の大地

 

いよいよ大間の港が間近に迫ってきた。
大間港の施設が見えてきた

 

港の防波堤

 

海の上に立つ、白黒のツートンカラーが印象的な「大間崎灯台」の姿がはっきりと見えた。
海に浮かぶ白黒の大間崎灯台
本州上陸まで、本当にあとわずかだ。

 

船内アナウンスが流れ、乗客たちは一斉に車両甲板の自分の車へと戻っていく。
車両甲板へ戻る階段

 

車内で下船の指示を待つ
運転席に座り、ハッチが開くのを待っている間、助手席に置いてあった荷物の整理をした。

 

手にとったのは、『地球の歩き方 北海道』に付録として付いてきた、取り外せる「別冊のドライブマップ」だ。
使い込んでボロボロになった別冊マップ
この半月間の旅で、私は一体何度この地図を開いたか分からない。
毎日寝る前にシュラフの中でこの地図を広げ、次の日のルートと宿泊候補地をなぞって確認するのが、私にとってかけがえのない大切な「日課」になっていた。
何度も折りたたみを繰り返したため、折り目がすっかり擦り切れ、紙はくたびれてボロボロになっている。

 

ひとまず、この地図の役割はここで終わりだ。
助手席に置かれた地図
次にまた北海道の大地を走る機会があれば、その時はきっとまた世話になることだろう。ありがとう。

 

重々しい機械音とともに、フェリーのタラップがゆっくりと開き始めた。
開き始めたフェリーのハッチ
外の光が車両甲板に差し込んでくる。
これにて、長かった「北海道一周の旅」は正式に完結である。

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