旅のスタイルと荷物
最後に備考として、旅に持って行った荷物について書いておくことに。
北海道一周の際は、RVパークなどを利用する、車中泊メインで回っていた。
たまにホテルに泊まったこともあった。
車はバンタイプで、後部座席を前に倒せるようになっている。
運転席から見て、右半分に荷物を置き、左半分を就寝スペースにしていた。
就寝スペースは、私の身長ぎりぎりで、横幅もあまり広くない。
体を少し折り曲げて眠り、寝返りを打つにも窮屈だった。
北海道と言えど、6月だったのでけっこう暑く、日中30℃になることもあった。
夜は、窓を少しだけ開けて眠っていた。
開けている場所が多かったので、適度に風が入ってきて、換気も良く、適度な涼しさだった。
虫が入ってくることもなく、快適に過ごすことができた。
窓は少しスモークが入っているが、外からは中が見えてしまう。
プライバシーは気にせず、カーテンもかけずに眠っていた。
以下は、旅の中で毎日のように使っていたものだ。
・キャンプ用マットと寝袋
就寝スペースには、キャンプ泊用のマットを敷き、その上に寝袋をかけて寝ていた。
寝袋は、中に入って寝るのではなく、掛け布団のように上からかけて使っていた。
先述の通り気温が高かったので、このスタイルでちょうどよい体感温度だった。
マットを敷いていても、座席の凹凸部が気になった。
もっと厚めのマットをもっていけば良かったと思う。
旅に出るとき、ちゃんとした敷布団と掛け布団を持って行こうかと迷っていた。
布団はよく眠れますが、まくったり干したりするのが大変で、取り回しが悪いのが欠点だ。
寝袋とマットにしておいて正解だったと思う。
・ポータブルバッテリー
Jackeryのポータブルバッテリー400を持っていった。
112200mAh。
フル充電しておけば、毎日スマホやカメラを充電しても、一週間以上持つようだ。
・ソーラーパネル
同じくJackeryのソーラーパネル。
充電器を充電するのに使っていた。
観光に出ている間に、車のダッシュボードに広げておくという使い方をしていた。
直接日光に当てた方が効率は良いだろうと思う。
結構大きいので、買う際はサイズの確認が必要だ。
充電器とのセット販売もある。
・スマートフォン
地図を見たり、観光情報を調べたりと、色々なことに使っていた。
普段ほとんどスマホを使わないので、契約の2GBを早い段階で使い果たしてしまった。
道の駅でwifiにつなげられず、後半はほとんど使い物にならなくなってしまった。
ガイドブックとカーナビだけでも、何とかなるものだと思った。
・入浴用の道具
毎日の入浴用に、フェイスタオルだけ2枚持っていった。
車のアシストグリップにロープを渡し、タオルを干していた。
バスタオルも持っていきたかったが、干すのが大変なので持っていかなかった。
シャンプーなどが付属していない入浴施設もあるので、シャンプーとボディーソープも持っていった方が良い。
・ガイドブック
地球の歩き方とるるぶを買い、事前に熟読していた。
人に知られていない穴場を探したりすることには拘らず、ガイドブックに従って観光した。
羅臼の知床食堂や、アイヌコタンの民芸喫茶ポロンノなど、ガイドブックで見て行きたくなった場所もたくさんあった。
地球の歩き方に付いていたミニマップは、旅の間、片時も離さず使っていた。
・本
暇つぶし用の本。
小説を筆頭に、アイヌ関係の本なども何冊か持っていった。
車中泊をすると、大体早朝に起きてしまう。
施設が開くまで時間を持て余すので、ずっと本を読んでいた。
最終的に、小説を5冊、他の本も何度か読み返した。
・カメラ
何年か前に購入した、OM-D EM5 MarkⅢを持っていった。
持ち運びを考え、ミラーレス一眼の中でも小さめの物を選んでいた。
鳥を何度か撮ったが、もう少し解像度の良いものが欲しくなってきた。
レンズは、購入時に付いてきた40-150mmの物をメインに使っていた。
他にも持って行ったが、鳥を撮るときに75-300mmを使ったぐらいだった。
・カンテラ
夜の灯りとして活躍した。
右上に、ランタン型のLEDカンテラがある。
持っていけば良かったと思うもの
次に、持っていけば良かったと思うものを紹介しておく。
・ちゃんとした枕
てきとうな固い布を丸め、枕にしていたが、寝るには辛いものがあった。
掛け布団と敷布団は要らなかったが、枕だけはちゃんとしたものを持って行った方が良いと思う。
・大きめのビニール袋
ビニール袋はたくさん持って行ったが、大きめの物がなくて不自由した。
大きいビニール袋は、ごみを入れたり、洗濯物を入れるのに使える。
・着替え
三日分ぐらいの着替えを持っていったが、もっと持って行っても良かった。
コインランドリーで洗濯するのに、一回1000円ほどかかる。
着替えが多ければ、その分洗濯の回数を減らすことができ、節約になるだろう。
必要なかったもの
持って行ったのに使わなかったものも挙げておく。
・キャンプ道具
キャンプ場に泊まることを想定して持って行ったが、車中泊がそれなりに快適で、結局キャンプ泊はしなかった。
食事や湯を沸かす用のバーナーも持っていったが、それも一回も使わなかった。
・水タンク
飲用水を入れた、ポリタンクを持っていった。
結局、ペットボトルを買ってばかりで、持ってきた水は一度も飲まなかった。
・非常食
食料が手に入らなかったときのため、アルファ米などを持っていったが、結局、一度も封を開けることがなかった。
今の時代、どこにでもコンビニがあり、食料に困ることはないだろう。
・非常用の道具
携帯トイレ・交換用の電池・傷テープ・薬などを持っていったが、これらも使わなかった。
ただ、こういうものはいざという時に無いと困るので、持って行っておいた方が良いとは思う。
旅費について
旅費はすべて合わせ、おおよそ14万円ぐらいになった。
一番かかったのは、やはり交通費だと思われる。
ガソリン代がすべて合わせて3万5千円。
フェリー代が行きと帰りで5万円。
後は、車中泊やホテルの費用・食費・洗濯・観光費・土産代など。
費用に関しては、必ずかかるのが交通費で、後は工夫次第で安くできると思う。
水タンクを持参するとか、食事を質素にするとか、車中泊のみにするとか、どんな旅をしたいかで、かかる費用が決まってくる。
私の場合、できるだけ節約しながらも、せっかく北海道に来たのだから、北海道ならではの物を飲食したいと思っていた。
色々と食べたり飲んだりしていたので、その分多く費用が掛かってしまった。
荷物についてのまとめ
今回の旅で学んだことは、旅の荷物はできるだけ少なくするのが鉄則だということだ。
車にはたくさんの物が入るが、スペースは有限だ。
寝具や着替えなどを入れていくと、けっこうスペースを使ってしまう。
旅の途中、荷物を増やすのは簡単だが、減らすのは難しい。
最初にできるだけ、荷物を厳選していくのが良いだろう。
足りないものは後から買い足すことができる。