サードアイレストランへ
土産を買った後、今日の最後にThird Eye Restaurant(サードアイレストラン)へと向かう。
このサードアイも、地球の歩き方に載っているレストランだ。
地球の歩き方の紹介ページに、パラクパニールというほうれん草とチーズのカレーが載っており、それを食べに行こうと思っていた。
タメルの滞在もあと少し。
インドのコルカタから、ずっとカレーから逃げてきたのだが、旅ももう少しで終わりだと思うと、何だかカレーを食べておきたくなった。
もう見知ったタメルの道を、レストランに向かって歩く。


サードアイは、かなり大きなレストランだった。
店の前に行くと、青いターバンを被った人が、警備員と話をしている。
この人がどうかは分からないが、ターバンを被っている人は、もしかするとシク(シーク)教徒かもしれない。
私が大学生のころ、シク教徒の人と話をしたことがあるが、シク教には、体にハサミを入れてはいけないという戒律があるらしい。
髪を切ることができず、髪が長くなるので、ターバンで髪をまとめていると聞いた。
シク教の総本山は、インドのパキスタンとの国境近くにある都市、アムリトサルにある、ゴールデンテンプルという有名なところである。
インドにはシク教の人がそこそこおり、ネパールにも少数だが、シク教の人がいるらしい。
まあ、ターバンを被っているからといって、その人が必ずしもシク教だとは限らない。
イスラームの人もターバンを被ることがあるし、ファッションで被っている人もいるかもしれない。
サードアイのテラス席へ
さて、レストランの入口まで行くと、青いターバンの人が「ナマステー」と挨拶をしてくれた。
私も「ナマステー」と挨拶を返す。
雰囲気からして、もしかすると、この人は店のオーナーかもしれないな。
「テラス席が良いか」と聞かれたので、「イエス」と答えると、「セカンドフロアー」だと言われた。
ネパールでもインドと同じく、英国式の階数の数え方をする。
「セカンドフロアー」は、日本でいうところの3階である。
階段を上っているとウェイターがおり、テラス席に案内してもらった。

私が座った場所の他に、もういくつか席がある。

何とも雰囲気の良い場所だ。

青々とした空がまた良い。

ネパールに来てから、いや、最初にインドに来た時から、ずっと晴天が続いていた気がする。
インドとネパールを旅するなら、やっぱりこのぐらいの時期がベストなのだろう。
晴天続きだが、涼しいので歩きやすくもある。
パラクパニールを注文
ウェイターに、パラクパニール・バターナン・バナナラッシーを注文。
カレーの辛さを聞かれたので、ジェスチャーを交えて「ビットスパイシー」と伝えた。
注文した料理が届く。

見るからに美味そう。
バナナラッシーは、ラッシー成分をあまり感じず、濃厚なバナナジュースのようだった。
バターナンからはバターが滴っている。

さて、パラクパニール。

「パラク」は「ほうれん草」、「パニール」は「チーズ」のことである。
カレーの中にある茶色い物が、ちょっと固めのチーズだ。
さて、味の方は、、、
.
.
.
美味い。
これは美味い!
風邪で嗅覚と味覚がやられており、細かな味は分からないが、美味いことがよく分かる。
ほうれん草の味は感じられないものの、まろやかでコクがある。
今まで食べてきたインドカレーは、しょっぱくて辛かったが、このパラクパニールは、塩分が必要最小限に抑えられている。
それでいて、食べていると時折スパイスを噛み潰し、香ばしさが口の中に広がる。
パラク(ほうれん草)とパニール(チーズ)、そしてスパイスと少量の塩分がバランスよくまとまっている。
美味い。
もしかすると、こういったベジカレーが、インドやネパールのカレーの本領なのかもしれない。
そういえば、峠で食べたベジダルバートも美味かった。

このパラクパニールは、ちゃんと味覚が効いている時に食べてみたかった。
ウェイターが味の感想を聞きに来たので、ジェスチャーを交えながら先程の感想、「パラクとパニール、スパイスなどのバランスがグッド」だと伝えた。
パラクパニールを食べ終え、ウェイターに連れられてレジへ。
お金を払って店を出た。
美味しいだけに、相応に高い。
でも大満足だった。
ホテルに戻り、FIRE PIZZAでカフェラテを注文。

コーヒーとお茶はいくらでも飲める。
部屋に戻り、シャワーと洗濯を済ませ、今日のタスクは終わりだ。
後はダラダラするのみ。
カトマンズにいるのも後二日。
後は、パシュパティナートを見に行くのと、スワヤンブナート近くの博物館めぐりをしたかった。
ただ、最終日はゆっくりしようと思っていたので、スワヤンブナートの方には行かないかもしれない。
とりあえず、明日はパシュパティナートに行ってみよう。