カトマンズ・タメル地区のホテルプレジャーホームにチェックイン

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カトマンズに到着

国境のビルガンジでジープを捕まえ、カトマンズを目指していたのだった。

 

未舗装路を行くジープの揺れが心地よく、いつしか眠ってしまっていた。

 

気が付くと、ジープは街中で停まっていた。

 

後ろの席の人が、私の肩を叩いて起こしてくれたようだった。

 

ここがカトマンズだろうか。

 

起こしてくれた人に、「カトマンズ タメル?」と聞くと、ここだと言う。

 

彼は、私が外国人なのでカトマンズで下りるだろうと思い、起こしてくれたのだろう。

好意に感謝しつつ、寝ぼけたままジープを飛び出す。

 

ジープから降りると、運転手はルーフにいた。

ザックを降ろしてもらい、大変な道を運転してくれた運転手にも感謝を伝えた。

 

さて、これからどうするか。と悩む必要はなかった。

ジープの周りにはバイクタクシーが集まっていたのだ。

 

運転手の一人に「タメル」と伝え、連れて行ってもらうことに。

インドルピーでも良いかと聞くと、OKだと言われた。

 

相場が分からないし、寝ぼけて頭が働かなかったので、彼の言い値でバイクに乗り込む。

後で考えると高めの値段だった気がする。

 

とても交通量の多い道路を、バイクはスイスイ進んでいく。

 

途中、運転手は私に何事かを話しかけてくる。

ただでさえ私は英語ができないのに、周りの騒音で、彼が何を言っているかさっぱり分からなかった。

テキトウに返事をするが、彼は何度も何度も話しかけてくる。

 

たぶん、タメルで宿は決まっているのかと聞かれているような気がする。

 

後で考えてみれば、タメルエリアは広いので、彼はタメルのどこに行けば良いのかを聞いていたのかもしれない。

 

私は、事前にいくつかのタメルの宿に見当をつけていたが、予約はしていなかった。

実際にタメルに行ってから宿を決めるつもりでいたのだ。

 

そういうわけなので、彼に宿を聞かれても、何も答えようがない。

それからも、彼は何度か話しかけてきたが、「ゴー タメル」「タメル ゴー」と言って彼を走らせた。

 



タメルのATMでお金を手に入れる

バイクはタメル地区に着いたようだ。

 

運転手が、どこで停めれば良いかと聞いてくるので、ではここで停めてくれと伝える。

 

事前にカトマンズ近郊のgoogleマップをダウンロードしていたので、スマホがネットにつながっていなくても現在地は分かる。

自力で宿を探すことは問題ない。

 

バイクの運転手にお金を渡そうとするが、細かいインドルピーがなかったので、500ルピー札を渡す。

彼は近くの両替屋に走っていき、お金を崩してきた。

お釣りを受け取ってバイクの運転手と別れた。

 

タメルに来て、まずはネパールルピーを手に入れておきたかった。

インドルピーしかないのがずっと不安だったのだ。

 

お金はすべてを解決する、、、わけではないけれど、お金があればできることが増えるのは間違いない。

 

近くにATMが並んでいるのを見つけた。

警備員もそばに立っている。

 

ATMにカードを入れ、テキトウにパネルを押してみるが、取引できない。

カードが返ってきてしまう。

 

その場にもう一人いるが、その人もお金を下ろせないようだった。

 

いくつか試してみると、やっとお金を下ろすことができた。

タメルのATMやネパールルピーについては、後で詳しく書くことにする。

 

お金を手に入れて一安心。

事前に調べておいた宿の方に向かって歩く。

 

タメルのホテル プレジャー ホームにチェックイン

 

中華街のような場所に出た。

 

この通りに探しているホテルがあるはずなのだが...

 

歩いていると、「日本人ですか」と流暢な日本語で声をかけられた。

 

私はブッダガヤでだいぶ鍛えられたので、何となく人の見分けが付くようになってきていた。

(もちろん油断は禁物だ。こういうふうに、少し慣れてきた時が一番危ないのかもしれない)

 

声をかけてきた人は、話しても大丈夫そうな人だった。

それに、日本語で話しかけれたときにピンときたことがあった。

 

声をかけてきた人に反応すると、「宿は決まっていますか」と聞かれた。

決まっていないことを伝えると、「宿をやっているので見て行きますか」と聞かれる。

 

お願いしますと伝え、その人に付いて行く。

 

そうして連れて行ってもらったのが、ホテルプレジャーホームだった。

ここが私の探そうと思っていた宿だったのだ。

 

事前に調べていたとき、この宿には、日本語ができるオーナーがいるというのを見ていた。

先ほど日本語で話しかけられたときに、日本語の流暢さと身なりから、私の探しているホテルのオーナーではないかとピンときたのだ。

 

私は、宿で日本語が通じるかどうかはこだわらないのだが、ここは値段やサービスが良さそうなので、目を付けていた。

 

オーナーに部屋を見せてもらう。

部屋のタイプはいくつかあるようだった。

 

希望の値段を言うと、その値段で泊めてもらえることになった。

 

今までにインドで泊まってきた部屋より、だいぶ安い。

それでいて、設備は今までの所と変わらないか、むしろ良いぐらいだった。

 

 

 

ここは前払い制のようだった。

受付で、とりあえず3泊分のお金を払う。

 

今までインドで泊まってきたところは、お金を払うのはいつでもOKだったが、ネパールでは前払いが主流なのだろうか。

 

ネパールではここにしか泊まらなかったので、他がどうかは分からない。

ホテルによって違う可能性もある。

 

受付の際にどこから来たかを聞かれた。

インドと同じく、ネパールの宿も宿泊客の動向を把握しておかないといけないのかもしれない。

 

手続きが終わり、部屋で落ち着いた。

 

 

 

それにしても、半年前、初めての海外旅行でバンコクに行ったときは、ホテルを探すのにも苦労していたものだった。

 

今回が二回目の海外旅行だが、もうホテル探しには慣れたものだ。

言葉が分からなくても、飛び込んでみれば何とかなるというのが分かってきた。

 

ともかく良いホテルが見つかった。

ここを拠点にして、タメルとその近郊を歩き回ることにしよう。

 

夕方のタメル周辺を歩く

ホテルが決まって落ち着いたので、少し外に出てみることにした。

 

ホテルの近くを歩いてみる。

狭い通りを車やバイクが駆け抜けていく。

 

パッと見た限り、ここタメルには土産物の店が多いようだった。

ブッダの絵(タンカ)やお茶、布を売っている店がある。

 

飲食店とホテルもたくさんあった。

 

通りを歩いていると、こういうものにいきなり遭遇する。

歩ているだけで楽しい場所だ。

 

タメルから大通りに出た。

 

 

またホテルの通りに戻ってきた。

 

歩いていると、また知らない人が日本語で話しかけてきた。

 

今は祭りをやっているとか言い、私をどこかに連れて行きたいようだった。

それはパス。

断ってその場を離れる。

 

SIMカードを手に入れたかったのだが、店の前を通ると、たくさんのお客がいた。

また明日にしよう。

 

タメルで果物を買う

昼に峠の食堂でダルバートを食べていたので、あまり腹は減っていなかった。

 

夕食は食べなくても良さそうだが、夜中に腹が減るかもしれない。

 

近くの果物屋で果物を買っていくことにした。

少し歩いた範囲に果物屋をいくつか見かけていた。

 

インドに来たばかりのころは、屋台で果物を買うのも躊躇していたが、今では問題なく買えるようになった。

 

果物屋の前に行くと、店のオヤジが袋を手にしてやってきた。

私が果物の名前を言いながら指さし、個数を伝えると、オヤジは果物を袋に入れていく。

 

オヤジはどんどん果物を買わせようとしてくる。

「バナナ」とオヤジが言うので、ノーと言う。

オヤジが黒いブドウを指さすので、それは入れてもらった。

 

果物のセレクトが終わり、オヤジが果物を計りに載せた。

値段が表示されるが、結構高いな。

 

オヤジが謎のスイッチを押すと、さらに値段が高くなったような気がした。

私の気のせいなのか、外国人料金が適用されたのか、判断が付かない。

 

料金を渡そうとするが、ATMで下ろしたばかりだったので、細かいのがない。

オヤジにお金を渡すと、オヤジはお釣りがないと言い、お釣りの分のバナナを袋に入れてきた。

 

釈然としないが、こういうことは日本ではあまりない出来事なので、面白かった。

 

こういう、自分にはできないようながめつい商売の仕方を見せられると、自分の中の物差しがどんどん広がっていく気がするのだ。

人のふり見て我がふり直せではないが、実際に自分がこういうことをやられてみると、どこまでがめつくいっても大丈夫なのか、どこまでやると駄目なのかが分かってくる。

 

ホテルに戻って果物を広げる。

 

インドで何度も食べたザクロや、リンゴ、ミカン、バナナ、ブドウなどが入っている。

 

一番手前の緑の果物は、グアバだ。

 

店で見つけ、何だか分からないが興味があったので、親父に聞いてみたところ、グアバだと言っていた。

せっかく海外に来たので、食べたことのない果物をたくさん食べてみたかった。

 

グアバは、正直なところ青臭くて微妙だった。

熟せば美味いのかもしれない。

 

バナナも青臭かったが、他は全部美味かった。

 

特に美味かったのはブドウだった。

オヤジから買えと言われて買ってみたが、正解だった。

皮ごと食べられるし、種もなく、甘くて美味かった。

 

そういえば、ブッダガヤで食べた緑のブドウも美味かった。

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