八陳号ホステルでの朝食
バンコクでの4日目の朝。
前日までは、朝目覚めると一瞬自分がどこにいるのか分からなかった。
ホステルの壁を見てバンコクに来ていたことを思い出し、不安3/4・期待1/4ぐらいの気持ちで起床していたものだった。
海外に来るのが初だったので、今日泊まる場所が見つかるのかなど、不安だらけだったのだ。
それが4日目になってようやく、明確に、自分がバンコクにいることを意識しながら目を覚ました。
バンコクの環境に慣れてきたのかもしれない。
昨日寝る前に、頭の中を整理したのも良かったようだ。
階下に降りて朝食をいただく。
ホステルにチェックインするとき、ブレックファストも頼んでいた。
朝食は、いくつかのメニューの中から、食べ物と飲み物を選べるようになっている。
ベーコンレタスサンドとホットコーヒーを注文。
美味かった。
タイに来て初めてがっつりと食べた気がする。
海外では生卵に気を付けろと言われる。
半熟卵があったので、ちょっと心配したのだが、腹を壊すことはなかった。
そういえば腹の調子も良くなっていた。
バンコクに、少しずつ馴染んできたのかもしれない。
今日はこれから、ワット・プラ・ケオと旧王宮を観光する予定だ。
チャオプラヤー川の東岸周辺には、有名な観光地が集まっている。
バンコクに来て初めての観光地巡りに行こう。
徒歩でワット・プラ・ケオへ
ホステルを出て、ワット・プラ・ケオを目指す。
ワット・プラ・ケオが観光地として有名なのは知っていたが、それ以上のことは知らなかった。
ホステルのある商店街のような通りから、大通りへと出る。
相変わらず交通量が多い。
この大通りを渡らなければいけないが、まだ道を渡るのが怖い。
歩行者信号が青だろうと、車やバイクは横からお構いなしに発進してくる。
外国の人が歩いていたので、後ろに付いて横断歩道を渡る。
大理石の記念塔があった。
とても豪華だ。
信号待ちのバイクが並んでいる。
ピンク色の車はタクシーだ。
右手にサナーム・ルアンという公園を見ながら、歩道を歩いて行く。
暑い。
歩道が狭い。
この公園ではイベントが行われたりするらしい。
カラフルな建物が見えてきた。
どこがワット・プラ・ケオなのかよく分からなかったが、観光客が集まっている建物にあたりを付け、入ってみた。
ワット・プラ・ケオの入口へ
ワット・プラ・ケオの門をくぐる。
中国人や韓国人のツアー客がおり、とても賑やかだ。
塔や石像が立ち並んでいる。
全体的にカラフルなのが、タイの建築様式なのかもしれない。
受付が見えてきた。
ワンパーソンというキーワード
中国人や韓国人の団体に付いていき、受付に並ぶ。
前に並んでいる人たちを見ていると、ツアー客や家族連れが多い。
私の番になって受付の前に立つと、何か言われたが聞き取れなかったので、とりあえず「ワンパーソン(一人)」と伝えてみる。
この旅で分かったが、「ワンパーソン」は便利な言葉だ。
観光地の受付やレストランの入り口で「ワンパーソン」と伝えれば、「人数が一人であること」だけでなく、「そこに入場する意思があること」も伝えられる。
もちろん二人や三人の場合は、「ワン」の部分を「トゥー」とか「スリー」に変えればよい。
「ワンパーソン」と、指をさして「プリーズ」は、この旅で何度も使った。
受付を済ませ、ワット・プラ・ケオに入場する。
ワット・プラ・ケオの本堂
ワット・プラ・ケオには、ブッダが祀られている本堂がある。
中にはエメラルド仏が安置されている。
本堂の中に入ることができるが、土足禁止であり、靴を脱ぐ場所が周囲にある。
本堂の内部は撮影禁止だ。
写真を撮ろうとした人が監視員に怒られていた。
とても煌びやかな装飾。
本堂の周囲を一周
本堂の周りにも色々な建物や像があり、見て回るのがとても面白い。
金の塔を人?が支えている意匠は、色々なところで見た。
何を表しているのだろう。
この像と同じような像も、色々なところで見かけた。
手にしている矛や髭の感じが、三国志の関羽っぽい。
関羽は中国の人なので、たぶん違うのだろうけれど。
全面が金の仏塔。
とても豪華だ。
ここには仏舎利が納められているそう。
吴哥窟の模型。
吴哥窟とはアンコールワットのことだ。
アンコールワットは、バンコクから北のアユタヤ県にある有名な遺跡。
菩提樹と実力主義
蓮が盆に植わっている。
蓮と言えば仏教を象徴する植物だ。
大きな菩提樹。
菩提樹も、仏教に関係のある植物だ。
ブッダが菩提中の下で座禅をしていた時、悟りを開いたというのは有名な話。
※約半年後、実際にブッダが悟りを開いた菩提樹のもとへ行くことになった。
ラーマキエン物語の壁画
さらに本堂の周りを見学する。
ワット・プラ・ケオの周りには、赤い屋根の回廊が巡っている。
屋根の下には壁画が描かれていた。
ワット・プラ・ケオの公式ページを見てみると、これはラーマキエン物語を描いたものらしい。
ラーマキエン物語は、タイの古典文学なのだそうだ。
インドにはラーマーヤナという叙事詩があるが、ラーマキエンの元になったのが、ラーマーヤナらしい。
ワット・プラ・ケオから王宮へ
本堂の周りを一通り見て回った。
門をくぐると次に進めるようだ。
行ってみよう。
チャックリーマハープラーサート宮殿
門をくぐって旧王宮群へ。
ワット・プラ・ケオにひきつづき、これまたとても豪華な建物だ。
チャックリーマハープラーサート宮殿というらしい。
Wikipediaによれば、この宮殿は、ラーマ5世(1868年~1910年在位)が建てたものだそう。
ラーマ5世は、チャクリー改革と言われている、1800年代後半から行われた、近代化のための改革の立役者なのだそうだ。
前庭も素晴らしい。
軍服を来た人たちが、ホースで庭に水をやっていた。
内部も見てみたかったが、公開されていないようだった。
ドゥシットマハープラーサート宮殿
王宮の隣にも建物がある。
こちらはドゥシットマハープラーサート宮殿というそうだ。
先ほどのチャックリーマハープラーサート宮殿より、古い歴史を持っているようだ。
今は王族の遺体安置所として利用されているらしい。
宮殿は、どこも立ち入り禁止となっているようだ。
ドイカムのパッションフルーツジュース
王宮殿のそばにパーラーがあった。
喉が渇いていたので中に入る。
店内には、ドライフルーツなどの土産物と、ジュースを売っているコーナーがある。
ジュースは大きなビンに入っており、色々な種類がある。
ジュースを見ていると、店員が声をかけてくれ、丁寧に説明をしてくれた。
何か南国フルーツのジュースが飲みたい。
パッションフルーツのジュースを注文。
とても美味しかった。
今度また来ることがあれば、別のフルーツも試してみたい。
ここはドイカムという店らしい。
何となく、ここがどういう店なのか気になった。
王宮の敷地内に、それも王宮殿の隣という特別な場所に出店できる店は、どのような店なのだろう。
ドイカムの公式ホームページを日本語訳して見てみると、どうやら、ドイカムは王室主導のプロジェクトとして始まった会社らしい。
王室が関わっている会社なら、旧王宮の隣にあっても不思議ではない。
ドイカムのドライフルーツのパッケージは、セブンイレブンやお土産屋など、バンコクの至る所で見た。
お土産に喜ばれると思う。