月岡のカリオンパークへ
水原代官所を訪れた後、少し車を走らせ、月岡方面に向かいました。
目的地は刀剣伝承館・天田昭次記念館です。
途中、五頭山方面に向かって車を走らせます。
五頭山のふもとには、出湯・今坂・村杉などの温泉地があります。
家々のそばを農業用水路が通っていたりして、風情のある村風景が見られます。
こういう場所を見ると、住んでみたいと思うのですが、地元の人にそう言うと、十中八九「不便だから止めておいた方が良い」と言われます。
隣の芝生は青く見えるものです。
五頭山に沿う国道290を北上し、月岡の温泉街へ。
温泉街の北にカリオンパークという広場があり、刀剣伝承館・天田昭次記念館が隣接しています。
カリオンパークには、カリオンタワーという塔があるのですが、カリオン(カリヨン)とは複数の鐘を組み合わせた楽器のことだそうです。
新発田市の案内図によれば、
20個の鐘が20曲のメロディーを決められた時間に演奏
すると書かれています。
カリオンパークに到着しました。
刀剣伝承館・天田昭次記念館へ
カリオンタワーに向かって右側に、刀剣伝承館・天田昭次記念館があります。
画像の左奥には、びいどろカリオンパーク店という、ガラス工芸店があります。
刀剣伝承館・天田昭次記念館へは橋を渡って行きます。
受付を済ませ、パンフレットをもらいました。
伝承館内には、人間国宝の天田昭次さんが鍛えた刀剣が展示されています。
天田さんの刀剣づくりのこだわりは、鎌倉時代など古い時代の刀剣を再現することにあったそうで、刀剣づくりを自家製鉄から行っていたそうです。
古いものにこだわる姿勢は、二階の展示に「汲古」という、天田さん直筆の書があることからも分かります。
汲古とは、古きを汲むということで、温故知新の意だそうです。
刀剣は美術品であり、やはり実物を目にしないと、本当の美しさ、価値は感得できません。
ぜひ伝承館を訪れ、実物の刀剣をじっくり眺めてもらいたいと思い、刀剣が移っている画像は小さくしています。
館内には天田さんの人物歴や、作刀の工程などが分かりやすく展示されています。
天田さんが拵えた、七星剣や七支刀の展示もありました。
七支刀も、画像検索で見られるような、七枝の形の刀剣が展示されています。
どうやってこのような形に鍛え上げたのか、かなり苦労されたのではないかと思います。
伝承館の二階へ
一階の展示室を出て、二階に上がります。
大きな鉧が展示されていました。
鉧とは、たたら製鉄でできた粗鋼だそうです。
作業場の様子です。
天田さんが作刀の案を練った部屋の再現だそうです。
水原代官所で見た山口人形も座していました。