裏磐梯フォレストスプリングスでフライフィッシング・2022/5/10
ゴールデンウィークも後わずか。
久々に、冬の間に行けなかった釣りに行くことに。
どこへ行くか思案する。
GWは微妙な時期で、暖かくなって魚の活性は上がり始めるが、天気が悪い日が多く釣りにならないこともしばしば。
この日は海の波が高い予報だったので、管理釣り場の裏磐梯フォレストスプリングスへ向かうことに。
裏磐梯フォレストスプリングスには去年から通い始めた。
周囲を山に囲まれ、景色も魚も時期によって様々な顔を見せてくれる。
早朝に道の駅猪苗代で佇む。
結構寒い。
持ってきていた着替え用の服をありったけ重ね着する。
この日は天気が良かったものの、肌寒い一日だった。
管理人の方に一日券+レンタルカヌーのお金を払い、アドバイスを聞く。
魚が溜まっている場所を見つけるのがポイントのようだ。
陽だまりのカヌー乗り場。
カヌーは補修されたようだ。台数も多くなっている?
フライとルアー用のタックルを準備する。
5月初旬の裏磐梯は、ようやく木々の芽生えが始まったばかりという風情。
これから6月にかけて緑が濃くなっていくのだろう。
湖の奥には倒木が。
これは去年にはなかったものだ。雪の重みで倒れたのだろうか。
風が強くて寒い。
時折ライズやジャンプは見えるものの、ヒットしない。
風が吹くと木々から鱗片が舞い落ちる。
去年の6月には、鱗片が落ちると魚たちが一斉にライズしていたのを思い出す。
使用したフライはテンカラの毛バリを参考に巻いたもの。
風が強く寒いので陸に上がろう。
ポンドで釣りをすることに。
ポンドから湖を眺める。
ポンドではコンスタントにヒットがあった。
金のボディにキジの羽を巻いたもの。
これで2匹掛けることができたが、大物に糸を切られてしまった。
風か日光の具合なのか。魚が果敢に餌を追うときと追わない時がある。
フライのリトリーブを色々と試す。
大きく動かしたり、リズミカルに動かしながらリズムを崩したり。
よくよく考えてみると、フライはあまり動かさないのが基本だった気がする。
動きを少なめにした方がヒットが多くなるようだ。
ドライのフライラインからシューティングヘッドに替える。
シューティングヘッドはパワーがあって制御が難しい。
何度も投げていると、よく飛ぶときと飛ばない時がある。
久々のフライキャスティングで腕が痛くなってきた。
ポンドの半分より向こう、ランニングラインの半分ぐらいまで飛ばせるようになってきた。
ここからフルラインまでの道のりはまだ遠い。
フライを始めたころ、管理人の方からアドバイスをいただいたとき、ラインよりフライが先に着水するように投げると良いと聞いた。
ラインに先行してフライが着水するよう、投げ方を試行錯誤する。
何度も投げ続けてラインと竿、手の動きが馴染んできたのか、時折、弾丸のようにフライが水面に着水するようになってきた。
ラインはフライの後にふわっと着水する。
これがテンカラで言う毛バリを打ち込むということなのだろうか。
毛バリを水面に打ち込んだ瞬間、ギラッとトラウトの白い腹が光る。
ヒットしたトラウトをネットに入れ、リリースする。
冬の間に巻いた毛鉤をいくつも試してみる。
派手な物は食いが悪いようだ。
下の画像の、グレーのボディーにキジの羽を巻いたフライで多く釣れた。
本日釣れた中で一番大きいトラウトは、下の毛鉤に出た。
臙脂のボディー材に少し金を入れてある。
40cmぐらいだろうか。キープする。
合計10匹以上釣れただろうか。もう何匹かキープして釣り場を後にする。
帰ってからトラウトを調理する。
中華風の蒸し物、清蒸を作ることに。
清蒸といえば開高健さんのオーパシリーズに何度も登場する料理だ。
同じくオーパの登場人物に谷口教授と呼ばれる人物がいて、シリーズの途中から参加する料理人なのだが、その人が書いた開高健先生と、オーパ!旅の特別料理という本がある。
この本が好きで何度も読み返しているのだが、途中でフィレッティングナイフという刃物の記述が何度か出てくる。
刃が薄く反りがあるのが特徴で、魚をさばきやすいと書いてあったため、つい購入してしまった。
実際にこれでニジマスをさばいてみたが、たしかに使いやすかった。
買ったばかりのときは刃が鈍いため、付属のシャープナーで尖らせる必要がある。
先程の開高健先生と、オーパ!旅の特別料理の中に書いてあるレシピの通り、清蒸を作る。
ネギが太いのは、偏に刻むのが面倒だったからだ。
こういう細かい部分で味の差が出るのだろう。
それにしても清蒸は美味い。