かご一杯の北海道土産たち
やっとのことで、北海道一周を終えて新潟へ戻って来た。
この半月間に及ぶ北海道一周の旅では、道内のあちこちの町で、スーパーの買い物かごが溢れるほど大量の土産を買い込んでしまった。

遠い北の大地へ、果たして次にいつ訪れることができるか分からないと思うと、どうしても財布の紐が緩み、「念のため」とついついたくさん買いたくなってしまうのだ。
特に、日高や羅臼などの特産である「昆布」は、日持ちもして喜ばれるため、お世話になっている知人に配る用途で大量に購入した。

そのほかにも、各市町村のご当地キーホルダー、温泉タオル、六花亭などの定番お菓子類、名湯の入浴剤など、細々としたものを山のように持ち帰ってきた。
これは、最北端の稚内・ノシャップ岬の土産物屋で見つけて買った「昆布ようかん」だ。

右側に写っているお茶は、帰路に新潟県の関川村を通過した際に道の駅で購入した「くろもじ茶」である。
恐山の土産物屋で買った風情のある湯のみに、熱いくろもじ茶をたっぷりと注ぎ、昆布ようかんと共に旅の余韻を楽しむ。

一口かじってみると、昆布の磯の香りと羊羹の甘さが同居した、なんとも不思議で変わった風味だった。
北海道のコンビニや自販機で何度も買い、すっかりお気に入りになった「とうきび茶」は、自宅でも楽しめるようにティーバッグのものを買っておいた。


香ばしいコーンの香りを嗅ぐだけで、どこまでも続く北海道の直線道路を思い出してしまいそうだ。
こちらは、大間崎の土産物屋で購入した特製の陶器カップ。これに、北海道への長旅に出発する前に自宅で仕込んでおいた自家製の梅酒を注いで楽しむ。

漬け込んでからまだ半月ほどなので、本格的に飲むには時期尚早だが、すでに梅の爽やかなエキスと風味はしっかりと抽出され始めている。
大間崎のカップは、冷たい飲み物を入れて表面が結露し、水滴で濡れると、より一層深みのある渋くて良い色合いに変化する。

3000kmの旅が教えてくれたこと
ちびちびと梅酒を喉に流し込みながら、半月に及んだ北海道一周の旅の記憶を静かに振り返る。
北海道の大地は、とにかく想像を絶するほど広大だった。
ある町から次の町への移動には、本州の感覚では信じられないほどの長い時間がかかる。しかし、窓の外に流れる雄大で変化に富んだ景色が素晴らしいため、長時間のドライブ自体を一つのアクティビティとして心から楽しむことができた。
「次の町に着いたら、そこには一体どんな風景が広がり、どんな美味しいものがあるのだろうか」。毎日移動するたびに、子供のような純粋な期待に胸を膨らませながら、あちこちを見て回ったものだ。
私は賑やかな都市部の街中よりも、手付かずの自然に触れることの方が好きなので、やはり道北から道東にかけてのエリアが一番刺激的で楽しかった。
ヒグマの気配を感じた知床半島の荒々しく雄大な景色や、地の果てのような野付半島の浅瀬、息を呑むほど澄み切った摩周湖の展望台、そして大地のエネルギーが噴出する硫黄山などの絶景が、今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。
会社員として慌ただしく仕事をしていた頃は、物理的にも精神的にも、このような半月間もの長旅の時間を確保することは絶対に不可能だった。
見知らぬ土地を走り、新しい経験を積み重ねることは、自分自身のまだ知らなかった新たな側面を発見し、内面を深く見つめ直す貴重なきっかけになる。
旅を通して自分自身の価値観の「物差し」が広がれば、結果として日常の生活や仕事に対しても、新たな視点で張り合いを持って向き合うことができるようになるはずだ。
日本社会も、海外の国々のように、人生や仕事の合間に数週間単位の「ロングバケーション」を当たり前のように取得し、リフレッシュできるような寛容な文化が根付けば良いのにと、北海道の果てしない直線をドライブしながら何度も痛感したものだ。
……まあ、柄にもない感傷的な回想はこのぐらいにしておこう。
北海道は無事に一周した。
次は、車でどこへ行ってみようか。