ドンムアン空港に到着
あっという間に辺りは暗くなった。
眼下にはバンコクの夜景が見えている。

一か月前、ドンムアンからコルカタに向かう時も、同じような夜景を見ていた。

飛行機がドンムアン空港に着陸した。

これから空港で飛行機の乗り換えがあるので、一旦タイに入国しなければならない。
入国審査はいつも通りだった。
何も聞かれず、指紋と顔写真を取って終わりだった。
とりあえずいつもの場所へ。

ここは人も少なく、ベンチが並んでいるので良い休憩スポットだ。

空港職員もよくここで休憩している。
これからチェックイン時間まで、3時間ほど時間を潰さなければいけない。
金どんぶりで夕食
待っていても退屈なので、夕飯を食べに行こう。
近くの金どんぶりという飲食店へ。
ここは、半年前にバンコクに来たときにも一度訪れていた。
その時と同じものを注文。

スープも鶏も、ダシが利いていて美味い。
ただし、空港の店なので値段は相応だ。
マンゴー+パッションフルーツのシェイクも注文。

前回来たとき、緑色のシェイクを注文していたのだが、何の果物か分からなかった。

メニューに「石」という漢字が入っていたのを覚えていたので、メニューを確認してみると、どうやらグアバだったらしい。
ずっと疑問に思っていたことが、一つ解消できた。
再び暇つぶし
いつもの場所に戻ってきた。

よく見ると、外の壁にヤモリかイモリが這っている。

あまりに暇なので、トリブバン国際空港で買った紅茶の箱を開けてみる。


早く帰ってゆっくり紅茶を飲みたいものだ。
暇つぶしにパスポートを確認すると、やはりバンコクの滞在日数は60日になっている。
半年前に来たときは、ビザなしで30日まで滞在可能だったのだ。
ところが、ちょうど私が訪れたころから制度が変わり、ビザなしで60日まで滞在できるようになった。
それにしても退屈過ぎる。やることがない。
タイライオンエアの客室乗務員たちが来たので、席を明け渡しつつ、空港内をブラブラすることに。
やっぱりお金を下ろしておこう。
前と同じく、やっぱり手数料は220バーツ(1000円)だった。
スタバがあったので、キャラメルマキアートを注文。

注文の時は、「ホット or アイス」「フォーヒアー or トゥゴー」それと名前を聞かれた。
何故名前を?と思ったが、頼んだ客を識別するために聞いていたようだ。

キャラメルマキアートを飲み終わり、あまりにも暇なので、タイバーツ札を集めることにした。
私には収集癖があり、元々、帰りにドンムアンでバーツを集めようと思っていた。
だが、お金を無駄遣いすることになりそうなので、やるかどうか迷っていた。
やっぱり退屈過ぎるので、土産を買うついでにタイバーツをコンプリートしてみよう。
お金を計算しながら買い物をし、全種類をコンプリート。

20,50,100,500,1000
大渋滞のカウンターでチェックイン
やっとチェックインの時間になった。
表示されているカウンターに行ってみると、大混雑。
タメルで航空券の予約をしたとき、なぜかバンコク→日本の航空券が高かったのだが、これだけの人がいれば高いのも納得。
人が多いのは、大学生が長期休みのシーズンだからだろうか。
私の前には大学生の5人組が並んでいた。
私が乗るのは成田行きの便だが、同時に、札幌と大阪行きの便のチェックインも行われているようだ。
それもあってこれだけ混雑しているのだろう。
結局、チェックインができたのは、列に並んでから1時間後だった。
並んでいる間、周りからは日本語ばかり聞こえていた。
旅一番の恐怖
チェックインを終え、保安検査と出国手続きへ。
夜中で眠いので、どちらも変なテンションで通り過ぎた。
搭乗までまだ時間がある。
前回バンコクに行った時、ドンムアンで買ったお土産のドライフルーツが美味しかったので、また買おうと思っていた。
前回も寄った免税店へ。
目当ての商品を見つけ、レジに持って行く。
レジのお姉さんから「パスポート」と言われたのだが、眠くてとっさに反応できなかった。
すぐさま「パスポート!」とキツイ大声で言われ、慌ててパスポートを取り出す。
この人が、インドとネパールの旅を通して一番怖い人だった。
まあ、今は夜中なので、向こうも眠くて気が立っていたのだろう。
普段は優しくて良い人に違いない。たぶん。
成田空港に到着
さて、そんなこんなで成田行きの便に乗った。
夜中だったので、席に座った時からうつらうつらし始める。
寝たり起きたりを繰り返しながら時を過ごした。
6:00過ぎ、機内に灯りが点き、朝食が配られ始める。
あともう少しで成田だ。
空港に到着し、入国手続きへ。



機械にパスポートを読み込ませ、紙を記入して税関を通る。
何か食べる気分ではないので、このまま新潟に向かおう。
その前に、両替所で余ったタイバーツを替えておく。
両替所に行ってみると、出発前にアメリカドルを手に入れるために寄った時と、同じ人が対応してくれた。
バーツを日本円に交換してもらったが、小銭は両替できないらしい。
成田から東京へ
成田空港から東京へ行くには、いくつかの手段がある。
一番簡単で早いのは、成田エクスプレスなどの特急列車を利用することだ。
成田エクスプレスは、成田から東京駅まで行ける特急列車である。
他にスカイライナーというのもあり、そちらは上野まで行くことができる。
東京駅と上野駅、どちらからも新潟行きの新幹線に乗ることができる。
新幹線は東京が始発なので、東京から乗った方が、少し料金が高くなるが、席を確保しやすい。
成田エクスプレスで東京へ向かうことにしよう。
窓口で切符を購入。
成田エクスプレスやスカイライナーは、空港の建物から乗ることができ、分かりやすいので外国人もよく乗っている。

席は指定席だ。


見慣れた日本の風景。

列に並びながらインドのことを思い出す
東京駅に着き、今度は新幹線へ。
切符を買って乗り場まで行くと、すでに新幹線は到着しており、車内清掃中だった。
乗車待ちの列がいくつもできている。
人が、列に行儀よく並んでいるのを見て、日本に来たことを実感する。
同時に強烈な違和感を感じる。
これがインドなら、間違いなく人々は入口に殺到しているだろう。
私も列に並ぼうとすると、後ろから来た学生のような若者が、私の横を早足で通り過ぎ、私が並ぼうとした列に先に並んでしまった。
こういうのはインドっぽく感じる。
列に並んで待っていると、列の人たちが間隔を空けて並んでいるのが、無性に気になってくる。
インドであんなに間隔を空けて並んでいたら、間違いなく割り込まれてしまう。
列の隙間を見ていたら、ものすごく気になってきた。
あの空いている所に割り込みたい。
インドの人が列に割り込んでくるのも、こういう感覚なのかもしれない。
東京から新潟へ
新幹線に乗り込み、いよいよ新潟を目指す。
乗車時間は2時間ほどだが、飛行機に7時間乗ったり、ハウラー駅で17時間待ち続けたことに比べれば、かなり短く感じる。
ヒマラヤも素晴らしかったが、日本の山々も良いもんだ。

見慣れたビッグスワンが見えてきた。

新潟駅に到着。

街の中を歩いていると、ものすごく静かに感じる。
インドやネパールでは、クラクションがひっきりなしに聞こえていた。

出発するときはうっすらと雪が積もっていたが、今はほとんど無くなっている。

新潟に帰って来た。
一ヶ月はあっという間だった。
帰ってからその後
帰国後、方々に土産と土産話を配って回った。
買った土産の一部。


パスポートに判子が増えた。

スタンプラリーみたいで嬉しい。

そして日本食に飢えていた私は、あちこちで日本食を食べ歩いた。
利久の牛タン。



村上の四川飯店。

カヤックに乗りに来たときは、必ずここでランチを食べて帰っていた。


隣の湯元龍泉へ。

一ヶ月間、シャワーだけで風呂に入っていなかったので、温泉に入りたくて仕方なかった。
風呂上がりの牛乳も良いものだ。

2月なので、山の方はまだ雪が多い。


道の駅白い森おぐにで、ソバの材料を購入。
どうしてもソバが食べたかった。


ニシンそばと蕎麦湯、それに玉コン。

コルカタにいたころからずっと食べたかった、日本の食べ物をあちこちで食べて回った。
これにて一ヶ月の旅は終了。