三度目の裏磐梯フォレストスプリングス
前回フライでトラウトがたくさん釣れ、すっかりフライフィッシングにハマってしまった。
今日もフライタックルを携えて、裏磐梯FSへと向かう。
前日揚げ物を食べてすぐに寝たからか、胃もたれで気分が悪い。
結論から言えば、今回は色々と反省が多く、とても勉強になった釣行となった。
数日前に海でカヤックフィッシングをしたのだが、海フライをしようと思ってフライタックルを持って行った。
釣りの最中にフライリールを海に水没させてしまい、中が錆びてしまった。
分解してパーツの錆びは落としたのだが、組み立てが悪かったらしく、今回の釣行でリールがうまく回らなくなってしまった。
また、今回のもう一つの失敗は、持ってきたフライが大きかったことだ。
大きい魚がたくさん釣れるので、ルアーフィッシング用の、エリアモンスターというフックの6番や4番でフライを巻いてみた。
フライが大きいからなのか、フックが見え見えだからか、トラウトが全然ヒットしなかった。
もしもの時のため、前回の釣行で使った、ティムコの100SP-BL 10号で巻いたフライをいくつか持ってきていたので、何とか釣ることができた。
ただ、前回の釣行でフライが減った後、小さいサイズのフライは巻いていなかったので、下の画像の少ないフライ数で釣りをすることになった。
フライを泳がせるような釣りでは、フックの大きさをごまかせるのかもしれないが、水面に浮かせたり漂わせたりするフライでは、フックが小さくないと見切られてしまうようだ。
裏磐梯FSのレイクへ
裏磐梯FSに到着。
今日は曇りで、山々には靄がかかっているような状態だ。
途中から雨が降る天気予報となっている。
一番乗りで他のお客はいない。
一日券+カヌーの料金を支払い、カヌー乗り場へ。
カヌーに荷物を載せて湖へと漕ぎ出す。
とりあえず、また奥へと行ってみることに。
大きな鳥が、湖の奥の方で水にダイブした。
魚をつかんでいるようだ。
湖の真ん中あたりからポンドの方を見る。
今日はポンドで水車を回しているようだ。
大きく水しぶきが上がっている。
奥の方で何度もライズが起きている。
湖の最奥に到着。
奥に向かって右側の岸辺を見る。
左側の岸にアンカーを降ろし、右側の岸辺を狙ってみよう。
エリアモンスターの6番に巻いたフライをセット。
下の画像真ん中の白い点が、水面に落としたフライだ。
浮んでいるのがよく見える。
投げ直して木の真下に落とす。
少し待つがヒットしない。
トラウトが悠然と泳いでいる。
何度も投げなおしたが、一向に魚が掛からない。
ようやく一匹目をゲット
前回はフライラインの先に、フロロショックリーダーの1号を10ft(3m)ぐらい結んでいた。
今回、フライラインの先のリーダーは、6号・3号・1号のフロロショックリーダーを組み合わせて作っている。
フライを何度か交換したり、木に引っ掛けたりして、先端の1号がだいぶ短くなってきている。
1号の部分だけ結びなおせば良いのだが、テーパーラインである市販のマリエット フライリーダーを買って持ってきていたので、試しに使ってみることに。
テーパーラインに替えてみて、投げやすくなったような変わらないような・・・
フライをエルクヘアカディスにする。
濡らすとこのようにフックがむき出しになってしまう。
これを魚が警戒して喰ってこないのだろうか。
濡らすと沈むようになるので、そのままフライラインをゆっくり手繰り寄せ、泳がせてみる(リトリーブ)。
何度目かのリトリーブでトラウトが掛かった!!
無事にランディング。
ようやく一匹釣ることができた。
フライフィッシングの面白さ
悠々と泳いでいる大きいトラウトを何度か見かけた。
フライを小さくすると、トラウトのヒットが明らかに増えた。
かなりの力強さ。
手でラインを引っ張って寄せる。
リールで寄せる釣りよりも、魚の引きがダイレクトに伝わる。
魚の引きが強い場合、手を緩めて糸を放出しなければならない。
手がドラグの代わりになるのだ。
スピニングリールのドラグは、一定の力を越えると糸が放出される。
機械的な分、魚を逃がす確率は下がるが、フライフィッシングの方がやり取りとしては面白い。
何とかランディング。
水の中でフォーセップを使ってフックを外した。
フライフィッシングにはフォーセップが必要不可欠だ。
それにしても、魚を掛けるとフライは少しづつボロボロになっていく。
木に引っかけたりして無くす分も考え、たくさん用意しておかないといけない。
別のフライをセット。
岸近くに向けてキャスト。
前回の釣行から一週間ぐらい空いただろうか。
少し期間が空いただけで、投げ方を忘れてしまっている。
全然飛距離が伸びない。
キャスティングの難しさもフライフィッシングの特徴だ。
ルアーフィッシングはルアーの重さでキャストするが、フライフィッシングはフライラインの重さでキャストする。
さながら鞭を振るうようなキャスティングで、上手な人の糸さばきは糸の動きが非常に美しい。
何となくで飛ばせるルアー釣りよりも、遠くに飛ばすのに技術がいる。
その難しさと、上手くキャストできたときの達成感も、フライフィッシングの面白さだと思う。
釣れないので他のフライをセット。
数投目でトラウトがヒット。
カヌーに寄せてリリースした。
さらにフライを変えてキャストする。
今度は赤いマラブーの上に白いマラブーを巻いたフライだ。
着水した瞬間にトラウトがヒット!!
水しぶきが上がる。
無事にランディング。
苦戦
それからヒットが無くなった。
フライを変えて投げ続ける。
カヌーの近くにフライを落として見ていると、トラウトがフライの近くまでは来るのだが、そっぽを向いてしまう。
フックやフライの大きさで見切られているのだろう。
やっともう一匹ゲット。
段々と岸近くでライズが無くなってきた。
逆に湖の真ん中辺りでライズが多い。
ルアータックルに切り替え、ポッピンバグをセット。
湖の真ん中、ライズが多い所を狙う。
水しぶきを上げさせてステイ。
しばらく待ってもヒットしない・・・
色々試したがダメなようだ。
今度はポンドへ行ってみよう。
ポンドでキャスティングの練習
ポンドに着いてキャスティングを開始する。
前方に糸を垂らし、竿を後ろに振り上げる。
そうすると、糸がループを作りながら後方に伸びていく。
竿を振る際に糸を持っている手を引っ張ると、糸に勢いが付いてよりよく後方に伸びる。
糸が後方に伸びきったら、そのまま竿を前に振って止める。
そうすると、今度は糸が前方にループを作りながら伸びていく。
このときも糸を手で引っ張ると、糸に勢いがつく。
文章で書くとこのようになるが、写真でないと分かりにくい。
竿をどこまで振るのか、振るタイミングはいつなのか、糸を引っ張るのはいつか。
何度も投げながらタイミングを試行錯誤した。
目印のインジケーターを付けてみた。
魚のヒットが分かりやすくなる。
遠雷と大雨
遠方で雷が鳴り始めた。
そして雨が降り出した。
本格的に降り出す前に、雨具の上下を準備。
次第に空が暗くなってきた。
雨の中一匹ヒット。
さらにもう一匹。
フライは、銅カラーのビーズ+ボディに銅線を巻いたものを使っていた。
これを沈め、小刻みにリトリーブした。
釣っているうちにテールが無くなっていたので、ウレタンフォームを使い甲虫に似せて巻いたフライを使ってみる。
流れ込みに投げて流していく。
しばらく使ったが水を吸って沈んでしまった。
釣れないので小休止。
ルアーで思わぬ釣果
使っていたフライリールがガタつき始めた。
本体から、糸が巻かれている部分が外れかけている。
一旦ルアー釣りに切り替えよう。
トラウトのルアー釣りは難しい。
全くアタリがない。
やっと手ごたえがあった。
巻いてみたが重いだけで引きはない。
水草でも釣れたかと思って巻き寄せる・・・
何とルアーが釣れてしまった。
思わぬ釣果?だった。
壊れたリールでフライフィッシング
やはりトラウトのルアーフィッシングは難しい。
またフライタックルに持ち替える。
リールは壊れたままだ。
どうしたものか。
今度は下の画像のフライを使う。
大きなウイングはヘッドセメントで固めてある。
フックがエリアモンスターなのでヒットしないかもしれないが、泡立つ流れ込みに紛れ込ませれば、フックをごまかせるかもしれない。
流れ込みの水流がある部分と、手前の淀みの境目でヒット。
大きなウイングがよく目立つ。
この後もう2匹追加。
天気が良くなってきた。
壊れたリールでもフライフィッシングを行うことはできる。
糸を操る操作の大部分が、手を使ったものだからだ。
あらかじめフライラインを引き出しておき、キャストや魚とのファイトは引き出しておいたラインを使って行う。
リールはガタガタになっているが、糸を引き出す・巻き取るの2つが何とかできるので、フライフィッシングには問題ない。
リールが無かったとしても、不便ではあるがフライフィッシングはできるのではないかと思う。
キャストの特訓
管理人の方に投げ方の手本を見せてもらい、色々なことを教えてもらった。
もう一人フライフィッシングをやっている人がいる。
かなり遠くまで飛ばしており、ラインが綺麗なループを描いている。
流れ込みでは下手でも釣れてしまう。
流れ込みから離れ、フライフィッシングの修行をする。
残り少ないティムコの12番フックに巻いたフライを投げる。
全然飛距離が伸びない。
池の真ん中辺りでライズが多い。
そこまでフライを飛ばせるようになりたい。
竿を振るタイミング、糸を手で引っ張るタイミング、糸の振り出し方、これらを試行錯誤する。
腕が疲れてきたが、今日はもうやめにしようという気持ちが全く湧いてこない。
フライフィッシングは楽しい。
上手になれば、それだけ釣れるようになるというのが分かったからだ。
掛かったがバレてしまった。
ポンドの反対側を見ると、2匹の鳥が見つめ合っていた。
カラスともう一匹は、トンビのような鳥だ。
見ていると、地面に落ちている何かを一緒についばんでいるようだった。
ポンドを回りながら釣り続ける。
やはり小さいフライはヒットが多い。
流れ込みまで戻ってきた。
閉場の時間が迫っている。
もう一匹釣ったら終わりにしよう。
最後の一匹をリリース。
下の画像のフライで最後にたくさん釣ることができた。
今回の釣行では色々なことが分かった。
特にキャスティングに関しては、他の釣りよりも難しく、それでいて釣果にダイレクトにつながるため、もっと練習してうまく飛ばせるようになりたい。
楽しい一日だった。
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