トリブバン国際空港に帰着
イエティ・エアラインズのマウンテンフライトで、念願のエベレストを見ることができた。
ヒマラヤの山々も見渡し、飛行機はトリブバン国際空港に引き返す。
空港に到着。
お疲れさまでした。
飛行機が止まり、バスに乗って滑走路から空港の建物に向かう。
空港の建物は「ドメスティック(国際線搭乗)」「インターナショナル(国際線搭乗)」「アライバル(到着)」と用途ごとに分けられている。
バスで着いたのはアライバルの建物。
アライバルの建物を出るときは、特に手続きは無いようで、建物の中を素通りした。
空港の正面に出る。
送迎車が見つからない
さて、送迎車は来ているかな。
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見当たらない。
前のページに書いたように、電話番号を聞いていたので、電話をかけてみよう。
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つながらない。
変なメッセージが流れ、電話が切れてしまう。
困ったぞ。
どうしよう。
空港前にはタクシーがいるので、最悪、自分でタクシーを拾って帰ることができる。
だが、送迎車の運転手がどこかで待っているはずなので、彼を置いて行くわけにもいかないだろう。
こんなこともあろうかと、車のナンバーを写真に撮っていた。
車を探してみよう。
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駄目だ、見つからない。
いくつかある駐車場を回ってみたが、何度探しても車が見つからなかった。
さて、どうしたものか。
タクシーの運転手たちに助けられる
送迎車を探している時、タクシー運転手たちから何度か、「タクシーに乗って行くか」と声をかけられていた。
彼らを頼ってみるか。
タクシー運転手たちが集まっている場所に行き、手帳の、送迎車の電話番号が書かれた箇所を見せる。
すると、こちらが何かを言う前に全て察してくれたようで、運転手の一人が携帯電話を取り出し、番号を打ち込み始めた。
彼らは、私が送迎車を探してウロウロしていたのを見ていたのだろう。
運転手が手帳の番号に電話をかけてみるが、やっぱりつながらない。
「他に何か番号は無いのか」と聞かれ、そういえば、ツアーの領収書が入った封筒を持って来ていたことを思い出す。
そこに、ツアー会社の名刺が一緒に入っていたはずだ。
運転手が名刺の番号に電話をかけてくれる。
こちらは問題なくつながり、運転手が何やら電話先の人と話し始める。
電話が終わると、運転手が私に、「ここで待つように」と言ってきた。
少しすると、送迎車の運転手がやって来た。
良かった良かった。
タクシー運転手たちに丁重にお礼を言い、送迎車に向かう。
本当に有難かった。
この旅では、このような形で、何度もインドやネパールの人たちに助けられてきた。
こちらが外国人の一人旅だからなのか、道端や飲食店で声をかけてくれる人も多く、とても有難かった(こちらの懐目当ての人もいたけれど)。
逆に、旅の中で(客引きに絡まれたとき以外は)嫌な思いをすることは一度もなかった。
本当に感謝感謝だ。
ホテルプレジャーホームに戻る
送迎車に乗ると、運転手はすまなそうにしていた。
確認してみると、私が手帳に写した電話番号が間違っていたようだ。
悪いのはこちらの方だ。
手帳に書いた後で、運転手に確認してもらえば良かったのだ。
拙い語彙で、何とかそのようなことを伝えた。
ホテルプレジャーホームの前に下ろしてもらい、運転手と別れた。
ホテルにはオーナーがおり、マウンテンフライトの感想を聞かれた。
オーナーはホテルの前で人と話をしていることが多く、ホテルを出入りする時によく出くわすのだ。
コーヒーを飲むか聞かれたので、飲むと答える。
ホテルの前にFIRE PIZZA(ファイヤーピッツァ)というピザ屋があり、そこでピザや軽食、飲み物などを注文できる。
コーヒーは美味かった。
これからリピーターになろう。
このピザ屋は、ホテルを出入りするたびに通りがかるので、いずれピザを食べてみようと思っていた。
マウンテンフライトも終わったので、後で記念に食べてみることにしよう。
オーナーに聞いてみると、ピザの提供は11:00かららしい(たしか)。
ホテルの部屋で落ち着く
ホテルの部屋に戻り、荷物を下ろして落ち着いた。
今日のような出来事があるので、私はツアーが好きではなかった。
人の手を借りるということは、こちらにも向こうにも責任が付き纏う。
こちらが迷惑をかけてしまうこともあるし、相手のせいでこちらの行動が制限されてしまうこともある。
今回の件で言えば、私が確認を怠ったのが原因だ。
一人は楽だ。
何も責任を持たなくて良い。
時間に縛られないし、自由に行先を決められる。
だが、人間は一人だとできることが限られてくるのも確かである。
人との関りを通して、持ちつ持たれつで上手くやっていくことを覚えなければいけない。
外に出て人と関わるのは、どうしても嫌なことが付き纏う。
だが、そういうことから逃げてばかりいると、いつまで経っても人との関わり方が分からず、楽にならないし、沈んでいってしまう。
まあそんなことはともかく、マウンテンフライトは最高だった。