【昭和新山を見物】車で北海道一周の旅・その89
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、昭和新山を訪れた時のことについて書いています。
壮瞥公園から昭和新山へ
壮瞥公園から洞爺湖を一望した。
遠くに有珠山が見える。
これから有珠山と昭和新山の方に行ってみよう。
壮瞥公園から車を走らせ、有珠山の方へ向かう。
昭和新山を見学
昭和新山の駐車場に着いた。
まだ時間が早く、施設は閉まっているようだ。
昭和新山は、中学の理科で習う有名な山だ。
溶岩にねばり気があるため、噴火は爆発的で、ドーム状の山体になると習った。
ここに来るまで、昭和新山が北海道にあることすら知らなかった。
学校で習ったことも、実際に現地を訪れてみると色々な発見があり、生きた知識になる。
山の近くまで行けるようなので行ってみよう。
昭和新山とレンガ
レンガ色の山から煙が上がっている。
山体に天然のレンガがこびりついているから、このようなレンガ色なのだそうだ。
レンガは粘土や砂を高温で焼成して作る。
レンガ造りの行程と同じようなことが、山体が形作られるときに起こったのだろう。
昭和新山の歴史
看板によれば、昭和新山の歴史は浅いようだ。
のどかな麦畑だったこの場所は、1943年から激しい地震とともに、地面が隆起し始めたそうだ。
ちなみに1943年といえば、第二次世界大戦の真っただ中。
日本を含む枢軸国側の敗戦が色濃くなってきたあたりだ。
1944年には噴火が始まり、4ヶ月も噴火を繰り返した。
そして、ただの平地だった場所が、300mもの台地になった。
最終的に、翌年の1945年には標高が407mにもなり、やっと活動が休止したらしい。
山が隆起し始めた1943年は、今からたったの81年前。
昭和新山の年齢は、まだ人の一生分ぐらいでしかない。
だから名前に「新山」と付いているのだろう。
看板に書いてあったことそのままだが、
目前にそびえる昭和新山は、私たちに大自然のいとなみの不思議を物語って
くれている。
駐車場に戻る
昭和新山を見終え、駐車場に戻った。
ここの駐車場からは、有珠山へのロープウェイや、昭和新山熊牧場にアクセスできる。
次は熊牧場に行ってみよう