【羅臼国後展望塔を訪問】車で北海道一周の旅・その55

2024年9月6日

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページでは、羅臼国後展望塔を訪れた時のことについて書いています。

 

知床食堂の黒ハモ丼

クジラの見える丘公園を後にし、道の駅に戻った。

 

これから道の駅の背後にある、羅臼国後展望塔に登ろうと思う。

 

だがその前に、道の駅の知床食堂で朝食を取って行こう。

 

どうしても食べたかった黒ハモ丼。

ホタテの味噌汁付き。

 

昨日のうに・ほたて丼にはカニ汁が付いていた。

味噌汁はその時によって変わるのかもしれない。

 

この黒ハモ丼は、るるぶ北海道で見てぜひとも食べてみたかった。


 

それにしても美味すぎる。

細かく骨切りされており、小骨が気にならない。

皮がパリッとし、ほどよく山椒も効いている。

 

朝はあまり食欲がないのだが、あっという間に食べ終わった。

毎日食べたい。

 

ここ知床食堂で、食べたいものがまだたくさんあった。

イバラガ二カレーとか、煮付け定食とか。

ガサエビ焼きという、大きなエビを丸ごと一匹焼いた物もある。

 

羅臼は温泉も良いし、食べ物も美味い。

もちろん羅臼以外の町もそうなのだが、何となく羅臼は、私と波長の合う町のようだ。

 

羅臼にもう一泊しようかと思ったが、この先にも見たい景色がたくさんある。

後ろ髪を引かれながら、先に進むことに決めた。

 

ウトロの観光船といい、知床には心残りがたくさんある。

またいずれ戻って来よう。

 

デザートに、北見のハッカ記念館で買った薄荷羊羹を食べる。

 

見た目は普通の羊羹だが、食べてみると、後味にハッカの清涼感がしばらく残る。

 

さて、展望塔に向かおうか。

展望塔の方を見上げると、霧に包まれていた。

さっき見た時は、展望塔がくっきり見えていたのに。

 







羅臼国後展望塔へ

 

道の駅を後にし、展望塔へ。

 

北方領土返還を願う碑がある。

 

館内では、北方領土が不法占拠された経緯が分かりやすく展示されている。

 

北方領土が、我が国の領土である根拠などもパネルで説明されていた。

 

 

 

 

北方四島の、過去と現在の写真が展示されている。

 

 

パネルには、

北方領土は、(中略)私たちの父祖が血と汗で開拓した我が国固有の領土

と書かれていた。

 

北方領土問題の根底は、北方領土が、「私たちの父祖が血と汗で開拓した~領土」であるという部分ではないだろうか。

おそらく比喩ではなく、血と汗を流しながら開拓した土地、それを奪われてしまったのだ。

無念という言葉では片づけられない。

 




展望塔からの眺め

館内でいくつかの資料をもらい、外に出た。

 

展望塔の上に行ってみよう。

 

 

 

眼下には羅臼市街が見える。

 

 

彼方には国後島が。

 

 

私も含め、今の若者はどのぐらい北方領土に対して関心をもっているだろうか。

 

正直なところ、私は今まで、北方領土問題を知ってはいたが、関心を持っているとまでは言えなかった。

 

 

それが北海道に来て、今までより北方領土問題に興味関心を持つようになった。

 

羅臼からは、常に国後島が対岸に見えている。

 

これでは、否が応でも意識せざるをえない。

 

この後、羅臼から根室までの海岸沿いを走ったのだが、ずっと左手に国後島が見えていた。

海岸沿いには、北方領土関係の資料館も多く点在している。

 

北方領土問題のように、大きくこじれてしまった問題は、そう簡単に解決できるものではない。

だからこそ、広く周知しながら後世へつないでいかなければならない。

 

彼方には羅臼岳が見えていた。

 

6月なのにまだ雪が残っている。

 

展望塔を後にした。

 




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Posted by 無郷庵