【日高山脈博物館を訪問】車で北海道一周の旅・その8

2024年7月16日

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページでは、日高山脈博物館を訪れた時の様子について書いています。

 

道の駅樹海ロード日高へ

夕張市の炭鉱博物館を出て、道の駅夕張メロードに戻る。

 

その道中、憧れの夕張メロンを購入した。

小さいころからずっと食べたいと思っていたのだ。

今日の昼食時に食べることにしよう。

 

道の駅から東に向かい、国道274号を進む(下の地図では灰色の道)。

山の中をグネグネと走る道だ。

カーブが多く、地図を見て想像していたよりも時間がかかる。

 

しばらく走って日高町に到着した。

夕張からここまで、かなり長く感じた。

 

 

 

道の駅、樹海ロード日高に到着。

 

残念ながら、今日は定休日で買い物ができなかった。

 

 

道の駅には、コンビニや郵便局が併設されている。

 

日高山脈とアポイ岳

道の駅の隣に、日高山脈博物館がある。

今回の北海道一周で、ここも是非訪れたいと思っていた。

 

日高山脈というのは、北海道の中心部から南部にかけ、縦に連なる山脈である。

日高山脈の南端には襟裳岬があり、山脈はそのまま、海の中に海山として続いていく。

 

日高山脈の南西端に、アポイ岳という山がある。

この山がほかの山と大きく違う所は、山を構成する岩石として、カンラン岩の割合が多いことだ。

 

カンラン岩は、地表のさらに下にある、マントルを構成する岩石である。

アポイ岳のカンラン岩を調べることで、マントルについての情報を手に入れることができる。

そのため、アポイ岳は地質学的に貴重な山なのだ。

 

カンラン岩の主要成分はカンラン

カンラン石は中学の理科で習うが、一緒に習う他の岩石が白色や黒色なのに、これだけ緑色で透き通っているので覚えやすい。

上質なカンラン石は、宝石のペリドットとして知られている。

 

そのようなことを知っていたので、日高山脈とアポイ岳に興味があった。

アポイ岳の他にも、日高山脈の中に好きな山があり、北海道一周を計画した際、この日高山脈博物館をぜひ訪れたいと思っていたのだ。

 

一周の途中でアポイ岳の近くも通る予定である。

山に登ることができればと思うのだが、暑さでそこまでの気力が湧かないような気がする。

 

この旅の途中で、日高山脈を見渡せる展望台にも行ってみようと思う。

 

日高山脈と岩石

さて、博物館の中に入ろう。

4階建てで、入ってすぐに受付がある。

 

博物館内には、岩石や化石、樹木などが展示されている。

 

日高山脈周辺の山々。

 

 

展示されている岩の一つ一つに、詳細な説明が施されている。

 

この岩は蛇紋岩。

先ほど書いたカンラン岩が、地上で水と科学反応を起こすことにより、この蛇紋岩になる。

 

日高山脈を構成する岩が多く展示されている。

 

 

展示によれば日高町周辺は昔、海だったらしい。

どのように山脈が形成されていったのかが書いてある。

 

地学関係の本が大量においてある。

石の本、北海道の地質の本、化石の本、火山の本。

時間があれば、一日中ここにこもって読書をしたいものだ。

 

 

日高山脈と自然

次の階へ。

 

ここは日高山脈周辺の、動物や植生について展示されている。

 

 

有名なナキウサギだ。

一度目にしてみたいものだ。

 

個人的にありがたかったのが、この木の展示だ。

 

数年前から山登りを始めたが、山で木を見ても種類が分からず、それぞれの木の名前を知りたいと思っていたのだ。

もちろん、北海道と新潟では植生も違うと思うのだが、共通している物もあるだろう。

ここの展示で勉強させてもらうことに。

 

シラカンバは本州では見ないが、北海道では大量に見かけた。

説明文からすると、植物の遷移でいうところの、先駆植物にあたるのだろうか。

 

 

日高山脈に自生する植物たちも、パネルで説明されていた。

これも私が住んでいる新潟とは、だいぶ様相が違う。

 

4階の展望スペース

一通りの展示を見終え、屋内の展望スペースへ。

 

ここ日高町は、周囲を山々に囲まれており風光明媚なところだ。

 

札幌や千歳などの西側から、帯広や釧路などの東に向かう際の、中継地点のようになっている。

 

ところで、ここから南西の海沿いにも日高町があり、ここと同じ行政区域となっている。

二つの日高町の間には、アイヌ文化博物館などで有名な平取町があり、北海道一周の後半で寄る予定にしている。

 

 

博物館を出た。

 

 

 

道の駅に隣接しているセコマで昼食を購入。

一緒に夕張メロンを食べたが、味の方は、、、

ぜひ北海道を訪れて食べてみてほしい。

 

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Posted by 無郷庵