新潟から恐山までの道中・日本海沿いから十和田を経由して下北半島へ
前回のページでは、恐山菩提寺や宿坊の説明と、私が恐山に行きたくなった理由を書いていました。
このページでは2021年のお盆のころ、新潟から日本海沿いを北上し、十和田湖の辺りを経由して、青森のむつ市にある恐山菩提寺まで行った時の道中を書いています。
次のページでは、恐山菩提寺で宿坊に泊まったときのことを書いています。
恐山への道ダイジェスト
新潟から青森の恐山まで車で行きましたが、かなり長い道のりでした。
一日目は、新潟と山形の県境辺りを9:00~10:00ぐらいに通過してから、ひたすら海岸沿いを北上、秋田の辺りから内陸に折れ、十和田湖方面に向かいました。
そして、18:00ぐらいに青森県の十和田市に着きました。
十和田で一泊し、翌日さらに北上して、下北半島の恐山に向かうという行程でした。
新潟から日本海沿いを北上
一日目、新潟からスタートして、海沿いをひたすら走り続けました。
新潟と山形の県境辺りは海が綺麗で、景色を見ながらのんびり走っていました。
北上していくと、次第に海が見えることが少なくなってきます。
山形県の鶴岡市のあたりから、内陸に入ってさらに北上します。
鶴岡から秋田市へ
山形の酒田市から秋田市までの道のりが、非常に長く感じました。
コロナが流行り始めたころだったので、途中で最低限の場所しか寄らないと決めており、あまり休憩を挟まみませんでした。
酒田市から北上し、ようやく山形県と秋田県の県境に到着しました。
そこからも長く、無心で運転し続け、ようやくにかほ市です。
運転していたとき、トラックの長距離運転手はとても大変な職業だと何度も思いました。
にかほ市の少し北のあたりに、「道の駅象潟ねむの丘」があります。
ここにはレストランもあり、展望浴場もあって施設が充実しています。
道の駅象潟ねむの丘で少し休憩して、13:00過ぎに出発しました。
また海岸沿いを北上します。
左前の海の向こうに大きな陸地が見えてきました。
男鹿半島です。
男鹿半島は地図で見るとそれほど大きく感じないのですが、実際に見るとかなりの大きさでした。
コロナが収束したらゆっくり回ってみたいものです。
→3年後ぐらいに男鹿半島の寒風山を訪れました。
さらに国道7号を北上し、ようやく秋田市に到着しました。
秋田市から十和田へ
国道285号に乗り、どんどん内陸へ入っていきます。
目指すは北東の方向にある十和田湖です。
山中の道をひたすら進みます。
交通量も少なく道も快適ですが、いかんせん距離が長い。
しばらく大型トラックの後ろに付いていったりと、一期一会を楽しみました。
ようやく十和田湖に着いたころには、16:00ごろになっており、辺りは薄暗くなり始めていました。
それにしても十和田湖の美しいこと。
霧がかかって静謐で、幻想的な雰囲気でした。
対岸が見えないので、何も知らずに連れて来られたら海だと勘違いしていたかもしれません。
十和田湖の東側を回る形で、さらに北東に向かいます。
途中で奥入瀬渓流を通りましたが、ここも素晴らしい景色でした。
夕暮れ時の辺りが薄暗い中、道路のすぐそばに、木々に囲まれた渓流が広く浅く流れています。
変な喩えですが、古き良き旅館の入り口を連想するような眺めでした。
いつか奥入瀬渓流もゆっくり散策してみたいものです。
→3年後に奥入瀬渓流を訪れました。
スーパーホテル十和田天然温泉に宿泊
さて、奥入瀬渓流を抜け、十和田市を目指します。
18:00に着く予定と連絡をしていたのですが、時間がぎりぎりだったので、ホテルに遅れそうな旨を連絡しました。
これまでの長旅に比べれば、奥入瀬渓流から十和田市まではあっという間でした。
十和田市の中心部にある「十和田市民文化センター」の駐車場に車を停め、「スーパーホテル十和田天然温泉」に宿泊しました。
十和田市民文化センターはホテルと提携しており、ホテルの駐車場が満杯のときは、文化センターの有料駐車場に停めることになっているようです。
ホテルで駐車場の件を伝えると、駐車券をもらえました。
晩御飯はどこかの食堂で食べたかったのですが、余計な場所には立ち寄らないようにすると決めていたので、道中のコンビニで買ったオムライスで済ませました。
コンビニの飯も、外食と同じかそれ以上に美味いものも多くなりました。
見た目は少なく見えるのですが、食べてみると結構お腹いっぱいになります。
運転疲れで、部屋でぐったりしながら一日目が終わりました。
二日目に十和田から下北半島へ
二日目の朝、ホテルの部屋で朝食を取りました。
朝食はバイキングでしたが、専用の容器に食べ物を入れて部屋に持って帰ることができます。
十和田名物の豚バラ焼きなどもあり、満足な朝食でした。
早速、車に乗って北上し、下北半島のむつ市を目指します。
下北半島のくびれ部分に向かって車を走らせていると、徐々に町並みが変化してきました。
これこそ港町、と思うような雰囲気の町を通ります。
そうして下北半島の付け根に到着しました。
この辺りの道は海沿いを通っていますが、周囲は木に囲まれて海はほとんど見えません。
のどかな景色に囲まれながら、ひたすら北上します。
しばらく走ってむつ市街に到着しました。
大間への道が閉ざされる
このページの画像はどれも天気が悪いですが、実はこのとき、台風が青森に接近していました。
恐山に行く前、せっかくなので本州最北端の大間に行きたいと思っていました。
ところが、道が冠水してしまい、大間への道が閉ざされてしまいました。
普段新潟に住んでいるので、青森の下北半島は、中々来られる場所ではありません。
このときは悔しい思いをしました。
→3年後、北海道一周の帰りに大間に立ち寄ることができました。
むつ市から恐山菩提寺へ
市街地を縦断し、「むつ恐山公園大畑線」という道に入ります。
※この道は冬季閉鎖になるようです。
道に入った瞬間、かすかに硫黄の臭いを感じました。
この道は山を切り開いて作った道のため、アップダウンやカーブが激しい道です。
道なりに進んでいくと、途中でいくつかのお地蔵様を見つけました。
湧き水を汲める場所もあるようです。
しばらく雨の山中を走ります。
ふと、硫黄の臭いが強くなりました。
途端に視界が開け、眼前に湖が現れました。
宇曽利山湖です。
奥には恐山菩提寺が鎮座していました。
※なお、画像では天気が良くないように見えますが、このときは台風が近づいていました。