笹川流れ沖でイナダとサゴシのナブラに遭遇・2020/7/5
笹川流れ沖でイナダとサゴシのナブラに遭遇・7月5日
前日までの悪天候と海況
次回のカヤックフィッシング(7/19イナダ・サゴシ・サバ・エソ)→
7月に入り暑い日が続く。
日本列島は梅雨真っただ中で、しとしとと雨が降り続いたり、時折スコールのような大雨が降ったりしている。
前日はどんよりと雲が垂れ下がり、雨が降ったり止んだりを繰り返していた。
当日の朝も同様の天気だ。
気分的には外に出たくないような状況だが、釣りをするにはかなり良い条件だと思う。
日が差さないので日中でもそれほど暑くならないし、照り返しがなく釣りもしやすい。
前日まで雨が降っていたが、海が荒れるような気候ではなかったため、濁りもないし波も高くならないだろう。
こんな時は良い釣果が期待できる。
笹川流れに着くと、想像通りのコンディションだ。
波は高くなく、濁りも入っていない。
今回のタックル
今回も2つのタックルを用意した。
1つ目は、CRAZEE LT JIGGING SHAFT S632ML
この竿はジギング用の竿で、130gまでのルアーを扱える。
私が持っているのはスピニングモデルだが、ベイトモデルの物もある。
ベイトリールを使うならベイトモデルの方が使いやすいのだが、釣具屋になかったのでスピニングモデルにベイトリールを組み合わせている。
ベイトリールはスピニングリールに比べ、構造上巻く力が強い。
仕掛けを落とし込む操作がしやすく、スピニングリールより縦の釣りに優れている。
ここにタイラバのタイガーバクバク
重さは45gだ。
前回60gを使ってみたが、水深20mであれば45gぐらいの方が使いやすい気がする。
キャスティング用のタックルは、同じくCRAZEEのショアジギング用の竿に、アルテグラの3000番を付けている。
当初はキャスティング用のタイラバをセットしようと思っていたが、何となくムーチョ・ルチア
これが後に良い結果を生むことになる。
出航とトリヤマ
準備を終えて出航。
水深の浅い所は少し波が高かったが、沖に出るとほとんど波はない。
海面は穏やかだ。
魚探を見ていると、下の画像のような反応が何度も現れる。
当日は中層や表層にも、何度もこのような反応を見かけた。
魚の活性が高いのだろう。
期待が膨らむ。
沖に向かって漕ぎ続けていると、近くで水音がした。
魚が跳ねる音だ。
耳を澄ますとカヤックの後方や横から水音がする。
最初はボラかと思ったが、持続時間が長くあちこちで音がしている。
これはナブラだ!!
水音がしたところにムーチョルチアを投げてみたが、反応がない。
今回のナブラは色々な場所で散発的にポツポツと起こるのが特徴で、水音がしたところにピンポイントですぐに投げないと、中々ヒットしなかった。
周りを見渡すと沖にトリヤマが!!
拡大したのが下の画像だが、ナブラに鳥が集まってきている。
このナブラは中々消えないので、カヤックを漕いで静かに近づいていく。
ナブラが射程距離に入る位置まで近づく。
ルアーがナブラを直撃しないよう、ナブラから少し離れた所になげ、ナブラの横を通すようにして巻いていく。
すると一投目でヒット!!
かなり強い引き。
これは間違いなくイナダだ。
魚をカヤックの近くまで寄せてきたものの、底の方に向かって突っ込むので、水面まで上がってこない。
何度かの突っ込みをこらえ、ようやく水面まで巻くことができた。
そこからがまた一苦労で、ショアジギング用の3mの竿を使っていたのでカヤックまで魚を近づけるのが難しく、魚が元気なこともあって中々取り込むことができない。
しばらく格闘し、ランディングネットを使って何とか取り込むことができた。
魚が暴れないよう、また長く苦しませないよう、すぐに脳締めを行った。
カヤックの上で長い竿は取り回しが悪いというのは知っていたが、実際に魚を掛けてみてそのことが実感できた。
カヤックを漕ぐときや、カヤックの上からルアーを投げたりするのは別に長い竿でも不便を感じない。
長い竿は、魚を取り込むときが大変なのだ。
竿が長すぎると、魚をカヤックのすぐ側まで寄せるのが難しく、非常に取り込みにくい。
次は短めのキャスティング用の竿を用意したい。
タイラバでの釣果
イナダをストリンガーにつないでいるうちに鳥が集まっていたナブラは収まったが、依然あちこちで散発的にナブラが起きている。
ふと思い立って、タイラバを真下に落としてみた。
着底後すぐに巻き上げる。
すると、巻き上げ直後に何かが掛かった!!
先ほどのイナダよりは引きが弱い。
上がってきたのは・・・
アイナメだった!!
これは嬉しい。
サイズも結構大きい。
以前に釣ったキジハタといい、タイラバは根魚に強いようだ。
次の魚は・・・
まだまだナブラは続いている。
ナブラは散発的で、位置が頻繁に変わる。
ナブラが起きた瞬間に投げないとヒットしないので、竿を構えて集中する。
手の届く範囲にナブラが起きたので、間髪入れずルアーを投げる。
着水後すぐにルアーを巻くと、ガツンとアタリが!!
とても力強い引きだ。
またイナダだろうか。
いや、サゴシだった!!
何とか取り込んだが、それほど大きくなかったのでリリースした。
ひたすらナブラ撃ち
それからひたすらナブラ撃ちをした。
そこかしこに現れるナブラをめがけてルアーを投げる。
ルアーを巻いていると突然ルアーが動かなくなり、強烈に引っ張られる。
ショアジギング用のMHクラスの竿が大きく曲がり、先端が海面に突っ込む。
少し緩めに設定しておいたリールのドラグがジリジリと鳴り、糸が引き出される。
イナダをもう一匹追加した。
あちこちで水面がバシャバシャと音を立てている。
こんなに大規模なナブラを独り占めできるのは非常に楽しい。
カヤックフィッシングでなければ遭遇できないシチュエーションだ。
サゴシが跳ねているのが見える。
ムーチョルチアの早巻きでアタリがあったが逃げられてしまう。
そのまま巻き続けると、カヤックのすぐそばでヒット!!
サゴシがルアーに食いつき、反転するのが見えた!!
難なくゲット。
とてもきれいな魚体だ。
釣れた魚の口を見てみると、3~4cmぐらいのシラスのような魚が入っている。
青物たちはこれを追い回していたのだろう。
ベイトフィッシュがこのぐらいのサイズだと、メタルジグを投げても喰ってこないことが多い。
ところがムーチョルチアだけは別で、ベイトフィッシュが小さくても掛かってくる。
ムーチョルチアの一番の特徴は、大きすぎず小さすぎもしない絶妙な大きさにあると思う。
ベイトが小さくても大きくても魚が掛かってくる。
最後の一匹
いつの間にかかなり流されてしまっている。
出航地点の方まで漕ぎ戻る。
ナブラは落ち着いてきたものの、まだまだ発生している。
段々と沖の方にシフトしているようだ。
下の画像にはナブラが写っている。
上の画像の右側を拡大したのが下の画像だ。
中心付近にある、黒く見える波のようなものがナブラだ。
下の画像には大きいナブラが写っている。
中心付近を拡大したのが下の画像だ。
黒っぽい影が左右に広がっているが、これもナブラだ。
出航地点の近くに戻る際、近くにナブラが来たので狙ってみる。
すぐさまイナダがヒット!!
これもかなりの引きの強さで、カヤックを漕いで腕が痛くなってきたところだったので、突っ込みをいなすのが大変だった。
強烈な突っ込みにカヤックがひっくり返りそうになる。
何とか巻き寄せて取り込んだ。
腕が痛いしもうクタクタだ。
充分釣ったので帰ることにしよう。
イナダが3匹、アイナメ1匹、サゴシが1匹で計5匹の釣果だった。
イナダはどれも40cm台だったのだが、その体長であれほどのパワーなのかと驚いた。
陸から釣るのとはまた違った引きだった。