笹川流れの蓬莱山沖でマゴチ釣り・2020/5/16
笹川流れの蓬莱山沖でマゴチ釣り・5月16日
久しぶりのカヤックフィッシング
5月中旬に入り、青物の釣果を聞くようになってきた。
キスが釣れ始めると青物やフラットフィッシュなどのフィッシュイーターが活発になる。
波が低くなる予報なので、久しぶりにカヤックフィッシングをしてみよう。
雨も降るようだが、どうせ濡れるので問題ないだろう。
この日のために去年買った魚群探知機、ガーミン ストライカー4の配線を考えていた。
これまではケーブルや振動子・バッテリーをカヤックの上に出すようにしていた。
ところが、それだとケーブルにルアーのフックが引っかかってしまったり、出航・上陸の度に振動子を付けたり外したりしなければならず、とても面倒だった。
また、漕いでいるときにパドルが振動子に当たってしまったり、振動子がカヤックの推進を妨げる抵抗になってしまったりもしていた。
そこで、カヤックの船体に穴を開け、ケーブル・振動子・バッテリーをカヤックの内部に収納できるようにした。
また、乾電池を使用した自作の簡易バッテリーは、半日でだいぶ電圧が下がってしまうので、気軽に使えなかった。
12Vなのでガーミンストライカーの動作電圧ぴったりだ。
車のバッテリーが上がってしまったときも充電に使える。
鉛蓄電池なので結構重い。
魚探周りの実際の配線や振動子の取り付けなどは、今度別のページに書こうと思う。
笹川流れの蓬莱山
さて、カヤックを積載して笹川流れに向かう。
場所は以前から目を付けていた、笹川流れの蓬莱山沖だ。
蓬莱山は見た目は岩だが、立派な山として登録されている。
周囲ではクロダイやマダイ・キス・根魚などが釣れる。
以前ここを訪れた時は、沖に大規模な魚網が張られていた。
漁の邪魔にならないよう、蓬莱山から少し離れた南側で釣りをしようと思う。
蓬莱山に着き、カヤックの準備をする。
久しぶりなのでかなり手間取る。
道具につなぐコード類が多いので、これももっとスッキリさせないといけない。
今回のタックル
今回使用したタックルは、去年カヤックフィッシングのために用意した一式だ。
竿はアルファタックルの、CRAZEE LT JIGGING SHAFT S632MLを購入した。
船やボートでのライトジギング用の竿だ。
160gまでのルアーを扱えるらしいが、いつも使っているショアジギングロッドなどに比べて先径がかなり細いので、つい本当なのかと思ってしまう。
ルアーを投げる用途は想定しておらず、縦の釣り用の竿だからこの細さでも大丈夫なのだろう。
リールはアブガルシアのPROMAXを使う。
黒を基調としたアブガルシアのデザインは、釣り具の中で一番かっこいいと思う。
ベイトリールはルアーを投げるのが難しく、よくバックラッシュを起こしてしまった。
今回はルアーを投げない縦の釣りなので、ベイトリールが活躍してくれるだろうと思う。
そこにスーパーファイヤーラインの150m・1.2号を巻く。
ファイヤーラインはPEラインの中でも1・2を争うほど使いやすいラインだと思う。
PEラインでありながらかなりハリがあるので、糸を捌きやすく糸がらみしにくい。
メインのファイヤーラインの先に、フロロショックリーダーの6号を1mほど結ぶ。
ルアーはラパラのジギングラップ、9cm・26gを使う。
これは一時期話題になっていたアイスジグとよばれるものだ。
竿をしゃくるとルアーがピョンピョンと不規則な動きをし、その動きが魚にとって魅力的らしい。
小さめのものがアジやメバル釣りでよく使われている。
今回はこれの上にヒラメサビキを付けて使ってみる。
いざ出航!!
カヤックフィッシングを始めてまだ10回にも満たないが、出航から上陸までの一連の動作はスムーズにできるようになった。
出航時は、波が来るギリギリのところでカヤックに乗っておき、手で地面を押してカヤックを海に蹴り出すと良い。
うまく水に浮かんだら、パドルを動かし波打ち際から早めに抜け出す。
少し漕いだところで海面に海鳥を見つけた。
カヤックで近づいても逃げない。
海岸近くの岩にはたくさんの海鳥がいた。
海鳥の岩を越えてさらに沖へ出る。
このあたりの水深は5mほどだ。
海底付近に小さい反応がたくさんある。
小魚なのだろうか。
前述の通り、今まで振動子をカヤックの横に付けていたときは、漕ぐときに振動子を水から上げていた。
パドルにぶつかったり、カヤックが進むときの抵抗になってしまうからだ。
そのため、漕ぎながら魚探の反応を確認するのが難しかった。
今回は振動子が艇内に入っているので、振動子のことを気にせず、魚探の反応を見ながら漕ぐことができる。
やはり振動子は艇内に入れておいた方が良いようだ。
潮目の上へ
しばらく漕いで陸側を見る。
山に霧がかかっていて、ちょっと幻想的な雰囲気だ。
海の上なので周りが静かなのもまた良い。
あまり沖に出た気はしないのだが、魚探を見ると水深が17m近くになっている。
このあたりの海は、最初は遠浅だが、ある程度沖に出るとどんどん深くなるらしい。
さらに沖に潮目が見える。
あそこまで行って釣りをしてみよう。
雨が降ったり止んだりしている。
時折風が吹き、そうすると肌寒い。
潮目の上に着いた。
泡がたくさん浮いている。
魚探にはこれといった反応はないが、この場所で釣りをしてみよう。
マゴチをゲット!!
ジギングラップを底まで落とし、しゃくりながら巻いてみる。
一回のしゃくりに対し、二回リールのハンドルを回す。
やってみて分かったが、ベイトリールは縦の釣りと非常に相性が良い。
手前の銀色の部分(クラッチ)を押すと糸が出て、ハンドルを回すと糸の放出がストップする。
スピニングリールと違い、手の位置を変えなくて良いので、流れるように手返しよく釣りができる。
しゃくって巻いてを繰り返す。
すると、ぐぐっと竿が曲がった!!
結構重たい引きだが、引きが途切れ途切れなのでフラットフィッシュだろうか。
魚が海面に姿を現す・・・
マゴチだ!!
結構大きい。
ジギングラップの下の針にがっちり掛かっている。
すぐに脳締めをして血抜きをする。
カヤックにつないだ網に入れてキープする。
そのときの個体より大きい気がする。
マゴチとやりとりをしている最中に、かなり流されてしまっていた。
風の向きが南向き(南から北)なので、蓬莱山沖の定置網に向かって流されている。
漁船が来る気配はないが、しばらく南向きに漕いで定置網から十分に距離をとる。
また潮目の上に行き、シーアンカーを流して釣りを続ける。
少しすると雨足が強まり、さらに風も強くなってきた。
結構寒い。
一匹大きいのが釣れたので、満足して帰ることに。
帰りは蓬莱山の近くを通って陸に向かった。
帰ってマゴチを捌く。
体長は50cmにぎりぎり満たないくらいだった。
顔の横にはトゲがあるので、取り込みや料理の時には要注意だ。
口は結構大きく開く。
大きめの針でも十分飲み込むだろう。
このマゴチは刺身と唐揚げにした。
刺身にすると磯の香りが広がり、ヒラメと似たような食味だ。
だがヒラメより繊維が大きく、ブリブリとした食感だ。