カヤックを車に持ち上げる
カヤックを車の横に持ってきたら、カヤックを車の上に持ちあげましょう。
カヤックは重くて大きいので、できるだけ広い場所で車載するのが良いです。
車の上にカヤックを乗せるときも、落ち着いて一つ一つの動作を行うことがポイントです。
まず下準備として、キャリアバーにクッションを巻いておきます。
下の画像が、バーにクッションを巻いた状態です。
画像の右に見えるものは便利グッズのクッションバーです。
バーの中に入るサイズの角材に、クッションを巻いています。
クッションは電源コード用のケーブルタイで固定しています。
これをバーに差し込んでおくと、カヤックを立てかけて楽に車載することができます。いわゆる便利グッズです。
カヤックを持ち上げる前に、カヤックのねじ類が緩んでいないかも確認しましょう。
走行中、ねじが落ちて車のガラスに当たると、ガラスにヒビが入ります。
自分の車ならまだしも、後続車のガラスを割ったら目も当てられません。
諸々の準備ができたら、カヤックを車の横に置きます。
カヤックの上側(人間が座る側)が車に向くように置きます。
このとき、カヤックの先端と後端が、車の先端と後端のどちらにきても問題ありません。
ここが一番力の要るところですが、カヤックの片端を持ち上げ、便利グッズのクッションバーに立てかけます。
次に、カヤックの地面についている側を持ち上げ、キャリアバーにカヤック全体を乗せていきます。
クッションバーがあれば、てこの原理により、カヤックを持ち上げるのにそれほど力は要りません。
カヤックが乗ったら、車の前後左右から見て、カヤックがバーの真ん中に乗っているかを確認します。
カヤックを車上に固定する
カヤックの位置を決めたら、下の画像のように、ラッシングベルトとロープでカヤックを固定します。
ラッシングベルトが固定のメインで、ロープは補助的な役割です。
ベルトとロープ、固定する順番はどちらからでも良いと思います。
今回はラッシングベルトから締めていきましょう。
ラッシングベルトについては、次の項で詳しく説明します。
ラッシングベルトは、荷締め器が付いている方と付いていない方に分かれています。
まずは、荷締め機が付いていない方のベルトを、キャリアーに巻きつけます。
バーの下にベルトを通し、フックに2~3回ベルトを巻きつけています。
画像ではベルトが捻じれていました。捻じれは直しておきましょう。
ベルトの端は向こう側に投げておきます。
反対側に周り、荷締め機の付いている方もフックにベルトを巻きつけます。
ここで、荷締め機の金属部分の位置に注意が必要です。
ベルト締めた時に、金属部分が、カヤックの角に当たらないようにしなければいけません。
金属部分が角に当たったまま締め付けると、カヤックが破損する原因になります。
そのためには、フックの部分に何度かベルトを巻き付け、長さを調整しておきます。
荷締め機とカヤックが当たる部分には、クッションを入れておきましょう。
このままベルトを締めていきます。
締め方は次の項で説明します。
ベルトは締めすぎないようにしてください。
ベルトを少し締めたら、ベルトを手で触って確認し、少し余裕があるぐらいまで締めましょう。
締め終わったら、カヤックを下から手で揺すってみましょう。
カヤックと車が一緒にグラグラと動くようであれば、固定は充分です。
次は、カヤックと車の前後をロープでつなぎます。
下の画像の玉掛け用ロープを、カヤックのスカッパーホールに通します。
そこにロープのフックを引っ掛け、ロープの逆端に付いているフックを車の下に引っ掛けます。
ロープに体重を掛けて締めていきましょう。
運転席から見るとこのようになります。
最後に、もう一度ラッシングベルトと前後のロープに緩みがないか確認しましょう。
問題なければ、ベルトとロープの余りを処理します。
ベルトの余りは、ベルトとカヤックの間にでも挟んでおきましょう。
ロープの端は玉にして、ヒラヒラしないようにしておきます。
これで車載の完成です。
運転の際は、速度と急カーブに気を付けてください。
駐車の度にカヤックを揺すってみて、ベルトやロープに緩みがないか確認しながら運転してください。